22Aug
ジグとテキサスの最大の違いは、フッキング・メカニズムにある?
“掛かり”のジグに対する、”貫通力”のテキサス。
それぞれのメリットを生かした、使い分けのコツをシェアします。
フッキング・メカニズムの違い
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
さて、書くと言いつつ時間が空いてしまったラバージグとテキサスリグの違い特集。
前回は、“水押し“の違いに注目致しました。
今回は後編として、もう一つの大きな違いである“フッキング・メカニズム“について書いてみたいと思います。
ジグとテキサスの「ベクトル」
さて、ジグとテキサスのフッキング・メカニズムの違いですが、一言で言うとそれは“ベクトル“の相違ではないでしょうか。
百聞は一見に如かずですので、まずは下の図をご覧ください。
オレンジ色の矢印はラインの引っ張り方向、そして赤はフックの刺さっていく方向を示しています。
左は一般的なオフセットフックのテキサスリグ、右は普通のストレートフックのラバージグをイメージした図です。
テキサスではラインを引く力とフックポイントの向きが平行に近くなっていますが、ラバージグでは互いのベクトルがずれています。
(やや極端に書いていますが、厳密に言えばオフセットフックのシャンク長やゲイプなどによって多少針先の向きは変わります)
つまりテキサスの方がフッキングパワーが伝わりやすく、魚の口を貫通させやすい事が分かると思います。
(ロングカーリーのライトテキサス。ZOOMのオールドモンスターが定番ですね)
では、じゃあテキサスの方がフッキングが有利なのか?と言えば一概にそうは言えません。
特に魚が口を閉じる力が弱いようなシチュエーションでは、喰っているのに「フッキングでスッポ抜ける」と言う現象が起こりやすくなります。
(口内に刺さる角度が浅いため、フックポイントが立たずに滑ってしまう事がある。これに何度泣かされた事か・・・)
逆に言えばラバージグは貫通力が弱い反面、針先が口の中を滑って抜ける確率が低いと言えると思います。
(口内に当たるハリ先の角度がきついので)
ですからフックが貫通しないとバラシやすい半面、ショートバイトでもスッポ抜けが少ないと言えるのではないでしょうか。
(スタッガーワイド4インチ+1/4ozジグ。ツチノコリグと言った呼び方も・・・)
メリットを生かす使い分けと”ハイブリッド”
では、どのようにすればそれぞれのメリットとデメリットを活かせるでしょうか?
一般的に言えば、遠距離などでフッキングパワーが伝わりにくい場合はテキサス、近距離戦ではラバージグが(フッキング面では)有効だと思います。
(ただし、ストレートフックのテキサスはラバージグに近いフッキング・ベクトルになりますので、フリッピンではそれもアリかと)
逆に言えば、近距離でもマット撃ちなどパワーロスが大きい場合は(オフセットフック)テキサス。
遠くてもショートバイトが多い時は、竿を硬くした上でラバージグを使う・・・といった考え方のバリエーションが可能ではないでしょうか。
そしてさらに言えば、両方の特徴をミックスした「ハイブリッド・ジグ」も世の中には存在します。
それが・・・私の大好きな“ベイトフィネスジグ・ハイパー“(ティムコ)です。
これまで何度も活躍してきたこのジグですが、特徴はジョイント式でオフセットフックを合わせられる事。
つまり、ラバージグの水押しとテキサスの貫通力(とスリ抜け)を兼ね備えているわけです。
中~遠距離にキャストした上で、ウィードやカバー越しにフッキングするといった貫通力の必要なシチュエーション。
そこでテキサスでは無く、ラバージグの水押しが欲しい・・・と言った時に、活躍してくれるように考えています。
マグナムシェイキーでは無いですがあまり人気が無いようなので(失礼)、廃版になるのを最も恐れています(苦笑)。
特定の状況では非常に優秀なジグだと思いますので、是非試してみて頂ければと思います・・・。
(ちなみにスプリットリングは純正の物でなく、平打ちの強化リングの#2を使っています)
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コメント
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2016年 10月 31日
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