9Mar
ベイトリールのライン量は、「必要最小限」が最大のキモ。
正確な糸巻き量コントロールを実現する、便利アイテムを発見!
無駄なく使ってコストも下げる、ラインマネジメントのお話です。
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ラインは必要最小限に留めるべし!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
各方面に衝撃を与えた今年の新企画、”特別寄稿”の第1回・・・。
「ベイトフィネススプールの不都合な真実」は、私自身目からウロコの内容でした。
そして第2回へと続いた一連の特集は、本当に大切なのはスプール重量では無い事を明らかにしました。
「ラインの量を必要最小限に抑える」事こそが、スプールの回転レスポンスを上げる最大のキーポイントだったのです。
しかしなるほど~と納得した後、実際にどうすれば良いか?で1つの壁に行き当たります。
例えばカバー撃ちだけなら30m、キャスティングのボトム・フィッシングや遠投しないプラッギングで50m、スイムジグなどあまり飛ばない巻き物で60m、ディープクランクのフルキャストで75m・・・と必要量を弾き出したとして、ではそんなに細かくどうやって計ればよいのでしょうか???
というわけで今回は、あっけないほど簡単に、しかも緻密にライン量をコントロールできる便利アイテムを紹介します。
PROX・デプスチェッカーの実力
さてそのライン量を計るアイテムが、“デプスチェッカー“(PROX)です。
値段もAMAZONで1000円台(私が買った時点)と格安!
本来は沖釣りなどでタナを計る目的の道具(?)のようですが、これを糸巻き時に使えば簡単にライン量が計れるというわけです。
使い方は簡単で、クリップにロッドを固定してプーリーにラインを1回転させるだけ。
後はリールを巻くだけで、巻いたラインの量が1m単位で計れてしまいます。
気になる測定精度も結構正確で、おそらく100m巻いても誤差は十数センチ以内かと・・・。
少なくとも1mずれる事は無いといった印象で、糸巻き量の測定には充分と感じました。
(ただし、細糸だとずれやすいという報告もあります。その場合はプーリーにラインを2周させれば良いと解説されています・・・)
ちなみにラパラからも「ラインカウンター」という同様の製品がリリースされており、こちらはさらに細かく10cm単位で計測できるとの事。
しかし弱冠値段が高い事と、スピニングで使いにくいというレビューが見られたので今回は見送りました。
なお耐久性に関してはどっちもどっち?のようなインプレが見受けられましたが、デプスチェッカーはリセットボタンが壊れやすいそうです(苦笑)。
下巻きはどうするのか?
こうしてライン量を必要最小限に抑えた上で、さらに考えるべき点があります。
それは「下巻き」の問題・・・。
ライン量がスプールのキャパシティに対して少ないままだと、1回巻取り量が少なくなったり、飛距離が落ちてしまう心配があるのです。
(つまりハンドル1回転66cmの巻取り量のリールでも、ラインが少ないと60㎝くらいしか巻き取れない、といった事になる)
ただし逆に言えば、よりローギア寄りに巻取り量を減らしたり、軽量ルアーを投げやすくするためにはむしろ良いという面もあります。
ですので狙ってそうしたセッティングを施す事も充分に考えられるとは思います。
(ただしラインが少なくなると、小径になる分スプールの回転数が上がったりして飛距離が落ちる可能性もある)
というわけで、あくまでノーマルの糸巻き量を維持したい・・・と言う場合は下巻糸を巻く事になります。
私の場合は、まず使う分のラインを計っておいてから、その上に下巻糸を好きな量だけ巻いていきます。
狙いのライン量になった時点でカットし、今度は下巻糸ごと全てのラインを空のボビンに回収。
それをもう一度空のボビンで巻き取ってラインの上下を逆転させた上で、リールで巻き取っています。
非常に面倒に感じるかもしれませんが、一度やってしまえば次回からは上のラインを変えるだけ。
「高速リサイクラー」を使えば、さほど大変ではないように思います。
この時ポイントになるのが、下巻に「太糸のPEラインを使う」事。
PEはそもそも比重が小さくて軽い上、太いとライン同士の隙間も大きくなります。
結果としてスプールに巻く下巻糸の重量を軽くすることが出来るため、最もキャスタビリティを損ないにくいというわけです。
というわけで、糸巻き量を抑えてスプール性能を最大限に発揮させるライン・マネジメント。
高価なスプールを導入するよりも、はるかに低コストで確実な効果が得られると思いますので、未体験の方にはぜひ試してみて頂きたいと思います。
(ちなみにこれを使うと、フロロマイスター16lbの240m巻きを60m×4回で使えるといった、コスト削減効果もあります)
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コメント
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2017年 3月 28日
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2017年 9月 29日トラックバック:ライン交換3種の神器 | ikahime
初めまして。
今回のライン量の話ですが、自分はまずリールのスプールに新しいラインをデプスチェッカーで計りながら必要分だけ巻き、そこに下巻き用のラインを接続して好みのスプール量まで巻きます。
その後、リサイクラーでリールのラインを一度全部巻き取り、それをまた別の空スプールに巻きます。(これで下巻きが上に来ます)
そしてそのラインをリールに巻いて作業終了となります。
手間がかかりますが、最初だけ我慢すれば、その後はメインのラインを替えるだけなのでこのようなやり方をしています。
もし電動ドリルを持っている人ならジギング魂さんが紹介しているこのような方法もあようなので作業が捗ると思います。http://jigging-soul.com/5906
以上上手く説明出来なくて申し訳ございません。参考までにしていただけたらと思います。
情報ありがとうございます。
そうか!電動ドリルと言うのは良い手ですね!!今度試してみたいと思います(^^♪
こんちにちは~。
私も上の太田さんと同じ方法です。ですが、デプスチェッカー(デジタル)とラインリサイクラー2.0も使ってます。私は昨年からタイラバメインですが、タイラバは以外と根掛かりするので、都度、長さみたりしてます。表、裏をひっくり返して巻くのにもリサイクラーは便利と思いますし、テンション掛けて巻けるのも良いと思います。
そうなのですね~。やはり皆さんご存じなのですね(^^♪
特にタイラバ等、ライン量が多い釣りではリサイクラーは必須ですよね!
太いPEラインをスプールに巻き着ける時は、ユニノットにするべきですか?セロファンテープで、さらに補強した方がいいのですか?
後PEラインとフロロやナイロンラインの結び方はどうすればいいのですか?
ユニノットで結んだあと、マスキングテープで止めています。
また、PEとメインラインは電車結びで結んでいます。
ご参考までに~(゚∀゚)
初めまして。いつもこのブログを大変興味深く読ませて頂いております。まことに有難うございます。
私のラインチェンジのやり方は、ベイトリールをライン巻取りに使っております。普通の釣具店で売っている数千円の格安リールですが。2台持っており、ラインの巻取り順を同じにする場合(1台使用)、巻取り芯側を手前に出したい場合(2台)と使い分けてます。巻き取り機も2台持ってますが、このリールを使う方が場所も選ばずより早く出来るのでたいそう簡単に思えてなりません。但しそのリールを使う時の肝は格安でも当然ながら巻取り量にある程度余裕のある深溝スプールであること、そしてドラグを弱くしたときにスムーズにラインが出ていくこと。ラインの交換を2台のリール間でやるため、且つ私の場合はレベルワインドを通して使うため互いのドラグを緩急駆使することになるので当たり前と言えます。そう、回りすぎてのバックラッシュを避ける、ある程度のテンションが必要、これらの理由からラインを送り出す側はクラッチは切らずドラグを緩める方法で対処してます。
そして異なるライン同志を結ぶ時は、大抵マスキングテープしか使いません。私の場合は使用するルアーの領域がほとんど固定されているので使う長さもほぼ決まっているいるため、その長さに+10メートルほど分余計に巻いておけば使い切ってラインとおさらばすることはないからです。またラインチェンジもやりやすくかつ交換するたびに結び目のところをカットするというロスもなくなります。
またこの空リールを使う方法は、その他PEラインにコーティング剤を塗布する時、または釣行時に急にラインの交換が必要になった時等、大変便利と思ってます。但し使用済みラインを保管する時は空ボビンと例の巻取り機を使います。少しでもご参考にしていただけたら幸いです。長文失礼しました。
いつもありがとうございます、空リールを使うという方法は目から鱗でした( ゚Д゚)!!
確かにこれなら場所も選びませんし、マスキングテープのみで固定というのも斬新なアイディアですね♪
私も結び目に悩まされたりしていましたので、早速試してみたいと思います。
それでは今後ともよろしくお願いいたします<(_ _)>