アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] “可変伸度システム”がもたらす 超高比重PE時代の幕開け -4-

バラシや弾き、根ズレといったPEの弱点。
その全てを解決する、画期的なセッティングを発見!?
“可変伸度システム”で、超高比重PE時代の夜が明けます。。。

 

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決め手はラインの”伸び”

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて少し間が空いてしまいましたが、今回は“超高比重PEシリーズ”第四弾。
PEの弱点を潰すセッティングのポイントを紹介してみたいと思います。

圧倒的な感度やフッキングパワー、そしてダイレクトな操作感とメリット一杯のPEライン。
しかし動き過ぎる、バレやすい、バイトを弾きやすいなど、多くのデメリットもまた抱えています。

ところがこれらの利点と欠点を比べてみると、実は表裏一体である事に気付きます。
そう、これは“極めて伸びにくい”というPEラインの特性がもたらす現象だと考えられるわけです。
と言う事はつまり、もう少しだけ伸びやすいPEラインがあれば万事解決するのではないでしょうか。

 

可変伸度システム

しかしそうは言っても、現実問題として適度に伸びやすいPEなどという商品は存在しません。
そこで注目したのが“リーダー”
フロロやナイロンを先糸として付ける事によって、ラインの伸びを調節できるのではないかと考えたのです。

(まあ、オードラゴンは2.5号までしかラインナップが無いので強制的にリーダーが必要になるという話もあるのですが・・・)

そしてこの方法の利点は、釣り方によって「自在に伸び具合を調節できる」というポイントです。
例えば巻く釣りなどで、ノリを重視させたい場合は柔らかめのフロロを5~6mほど。
チャターやバイブレーションなどでウィードを切って巻きたい場合は、2~3m位のリーダーを組んでいます。
これは使うロッドなどタックルセッティングによって変わってきますが、2mと5mではフィーリングが劇的に変わるので是非試してみて頂きたいです。

(ちなみにこの時は、R18フロロリミテッド14lbを2mほど結んでウィードをパツパツ切っています。ロッドはゾディアス170M-G

調節方法の基本としては、ノリやバラシにくさ、適度なスタック感を出したい場合はリーダーを長く
より感度やフッキングパワー、ダイレクト感を強くしたい場合はリーダーを短くしてスイートな操作感を探します。
そして究極的には、パンチングのように「直結」という選択肢もあるかと思います。
(ただしその場合、太糸のPEでないと切れてしまうでしょうが・・・)

そしてPE+ロングリーダー・セッティングの真骨頂は、「ディスタンスが変化しても操作感が変わりにくい」というポイントにあると考えています。
つまり普通はロングキャストするほど、どんどんラインの伸びが大きくなって感度や操作性が低下してしまいます。
しかしこのセッティングなら、飛ばしても出ていくのは伸びにくいPEラインの部分のみ・・・。
遠投した先でペンシルベイトをドッグウォークさせる時など、“一発目のアクション”のダイレクト感は目から鱗が落ちるほどだと思います。

ところがPE直結だと、今度はルアーが近づいて来た時に“動き過ぎ”“ボート際のバラシ”に悩む事になります。
しかしロングリーダー・システムであれば、近づけば近づくほどフロロの割合が増える事に・・・。
ボート際のファイト時などでは、ほとんどモノフィラメントラインの伸び率で勝負できるというわけです。

(ピックアップ際のバイトのノリや、ランディング直前のフックオフ率はだいぶ改善すると思います)

つまり遠くでは伸び辛く近くでは適度に伸びる
この言わば“可変伸度システム”が、ロングリーダー・セッティングの最大のメリットではないかと思うのです。

 

“ロングリーダー”が全てを解決する!?

しかし伸び率の問題だけでは、糸鳴り根ズレ沈み具合などには対応できないと思われるかもしれません。
ところがそれらの弱点をも、ロングリーダー・システムは克服していると考えています。
例えばパンチショッティングでは、ウィードと擦れる部分をフロロにする事で糸鳴りの問題をクリア。

(この時はフロロ20lbリーダーを4~5mほど取りました。水深4mなのでPEが直接ウィードと擦れません)

同様の考え方で根ズレの問題も克服できますし、さらには沈み具合をも調節できます。
つまりフロロカーボンラインを「シンカー」と考える事で、より沈めたい場合はリーダーを長く取ります。
深江プロは高比重PEラインに6mのフロロリーダーを組み合わせる事で、ライトリグも全てPEセッティングで使用しているのだそうです。。。

(Basser 2013年3月号より)

というわけで、PEラインの弱点を自在に克服する“ロングリーダー・システム”
このセッティングの恩恵によって、私の中ではいよいよ超高比重PEがメインラインの座に躍り出て来たと感じています。
その全く新しい使用感は、一度経験するとモノフィラに戻れなくなってしまうのではと思うほどです。。。

ちなみにこのセッティング、ソルトアングラーの方には特に目新しくも無く、また何の抵抗も無いのではないかと思います。
けれども特にバサーの皆様には、「PEって、リーダー結ぶのが面倒くさくない?」とためらわれるかもしれません。
ですので次回はお勧めの結び方や、トラブルを防ぐロッドの選び方等をシェアしてみたいと思います。

※ちなみに、最強のフロロリーダーは“シーガー・グランドマックス(&FX)”だと思います。。。高いですが(汗)。

 

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    • T.Netz
    • 2017年 10月 23日

    今回のPEライン特集とても楽しく読ませていただいています。私はスピニングでPEを使っています。(アーマードF+。トラブルがなく使いやすいですよ)ライトリグやシャッドといったスピニングで使う一般的なルアーは何でも使います。リーダーの長さですが4m弱にしています。(ロッドの長さの往復分ぐらい)これは村上晴彦さんがロッドを束ねるときラインにキズが付かなくなるからと紹介されていたからです。なので、伸びを調整するなど理論的なものではないですが、結果的にその恩恵を受けていたのかもしれませんね。次回もとても楽しみにしています!

    • マニアックな特集をお楽しみいただき、ありがとうございます(^^♪
      リーダー4mは、充分にモノフィラの適度な伸びを実感できる長さのように思います!
      そこから前後1~2m長さを調整するだけでもかなりフィーリングが変わると思いますので、よろしればぜひ試してみて下さい。

  1. 2018年 7月 18日
  2. 2018年 8月 04日

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