7Mar
革新的なフルチェンジを果たした、アンタレス/エクスセンスDC。
しかし新たなシステムに、思いがけない盲点が?
実使用時の長期インプレッションを追記します。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
17エクスセンスDC・その後
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
カッチリとした剛性感と、優秀なDCブレーキ制御で評価の高い16アンタレス/17エクスセンスDC。
その素晴らしい完成度の高さに、私も超高いのに購入してしまった次第です。
とはいえもちろん、完璧なリールなどこの世に存在しません。
ギヤ設定や煩雑なスプールの固定方法など、気になる部分もチラホラ・・・。
自腹で購入しているアマチュアアングラーの1人として、欠点も紹介させて頂きました。
そして使い込むうちに、その他の部分でも気になるところが出て来ましたので今回シェアさせて頂きたいと思います。
“スキッピング”という盲点
さて今回のアンタレス/エクスセンスDCのトピックの1つに、「メカニカルブレーキノブの廃止」があると思います。
ハンドル側に飛び出たキャストコントロールのノブが無くなったために、回転時の重心が安定するメリットが得られると感じています。
しかしこのキャスコンレス機構が、思わぬところでアダになっている事に先日気付きました。
そのシチュエーションは何かというと、「スキッピング」の時・・・。
メカニカルブレーキを強く締め込む事で、バックラッシュを回避する事が出来なくなってしまったのです。
その辺りもDCで制御できないの?と思われるかもしれませんが、さすがに完璧なコントロールは難しいようです(苦笑)。
もちろん指ブレーキで全てをコントロール出来れば何の問題も無いのですが、私のようなキャスト下手には結構キツいな・・・と思わされた次第。
この手のテクニカルキャストを頻用される方は、少し注意した方が良いかもしれません。
(上手い人ならブレーキを強くすれば対応できるでしょうが、私としてはメカニカルを強くする方がやりやすかったです・・・)
(※注:厳密に言えばサイドプレートにあるネジでメカニカルを調整できますが、釣り場でマイナスドライバーを使って調整するのは現実的でない気がします)
【※追記】
フォロワーの方から教えて頂いたのですが、サイドプレートのネジは使っていると緩くなってきて、手でも調整できるようになるのだそうです!
そうすると上記のウィークポイントは解消されるかと思いますので、その場合は大変失礼いたしました<(_ _)>
ソルト使用時の耐久性は?
それからこうした構造によって、「水抜け」が悪くなるのではという心配もしていました。
特にソルト使用時では、毎回の水洗いもあるので非常に重要なポイントになると考えたからです。
とはいえ、17エクスセンスDCはそもそもがソルト用ベイトとして開発されたモデル。
その辺りは何か対策がうたれているのではないかと思ったのですが・・・。
浜名湖で10回程度使用後、ちゃーんと(?)ゴリゴリ言うようになってしまいました(泣)。
ただし念のために書いておきますと、これがソルト用ベイトとして極端に耐久性が低いという事ではありません。
これまでさんざん色々なモデルを使ってきましたが、ベイトリールである以上内部に浸水させないのは不可能なようです。
ですからこれまでのリール同様、何回か使ったら分解してこまめにグリスアップするのが良いのではないでしょうか。
(マメな方は、使用後毎回オーバーホールされているそうです。。。)
ですから必ずしもソルトでの耐久性が低いわけでは無いと思うのですが、しかし決して高くないのは間違いないと思います。
ソルトを想定して開発された事を考え、もっと進歩があるかと期待していただけに正直ガッカリ・・・。
海にも確実にベイトキャスティングの領域が広がってきていると感じますので、各メーカーとも塩害対策にもっと力を入れて頂きたいと強く願っています。
(率直に言って、ある程度自力で分解できないとソルトでのベイト運用はキツいと感じます)
(写真は13メタ。特にキャスティング用ベイトの場合、ジギングと違って投げる時に水飛沫が飛び散るのが決定的なのではないでしょうか・・・)
スプールエッジの塗装の剥がれ
それからこれはフォロワーの方に情報をお寄せ頂いたのですが、スプールエッジの塗装がサミングによって(?)剥がれてくる事があるそうです。
私自身は経験していませんが、10回程度でそのような現象が起きたとの事・・・。
それによって大きな弊害が起きそうな感じはしませんが、一応これも情報共有させて頂きたいと思います。
というわけで、使ううちに少しづつ不満な点も上がってきた17エクスセンスDC。
やはり道具というものは、どこまでいっても完璧は無いなと痛感する次第です。
トータルで考えれば非常に優秀なリールであるという評価に変わりはありませんが、シマノの開発陣の方にはさらなるブラッシュアップを期待したいと思います。
(あ、あとハンドル1回転75cm巻取りぐらいのギアが欲しいです!!)
以上、17エクスセンスDCの長期インプレッションでした。
(ところで最近、ちょっと小売価格がこなれてきましたかね?前は6万ジャストくらいだったと思うのですが・・・)
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2018年 3月 08日
アンタレスを友人がもってるんですけど、1oz以上のルアーのスキッピング(スイムベイト、スイムジグ)はいけるとしても、それより軽いもののスキップはやりづらい、というか躊躇うことがあるらしいです。僕もメカニカルは付いてて欲しい!と思う次第です。次のSVSのアンタレスにはついていて欲しいですね!
そうですね~、そこまで重量があれば大丈夫かもしれませんが、3/8ozくらいのラバージグだと正直私にはキツかったです(;´Д`)
ただしこのネジ、使っていると緩んできて手で締め直せるらしいです!
私は、海水とマイクロモジュールギアは相性が悪いと考えています。
より正確にいうならば、グリスの切れやすいマイクロモジュールは、海水使用後の流水洗浄と相性が悪いのではないかと。
アンタレス、コンクエストとマイクロモジュール機を使ってきましたが、私のもちゃんとゴリゴリいいます。
反対に、クラド、クロナーク、リョウガ、ダイワZ、revoシリーズ各機はそこまでではありませんでした。
そして話は外れますが、小口径多点ガイドのロッドはリールのゴリ感発生が遅いような…
大口径少数ガイドのロッドから、トルザイトセミマイクロガイドのロッドに変えた時、浸水やキャスト時の飛沫の少なさを感じました。
ガイドを通る時、結構な量の水滴がガイドによって脱水されているのかなと思った次第です。厳密に比較したわけではありませんが、特にトルザイトの穂先の脱水力は馬鹿にできない力があると感じています。
情報ありがとうございます!
やはりそうですか・・・私もマイクロモジュールの欠点は、グリスの切れやすさではないかと想像している次第です。
しかしガイドリングによる脱水と言うのは思いつきませんでした!
残念ながらトルザイトのロッドを持っていないのですが、今度注意して観察してみます。
ガイドによる脱水!これは面白い視点です。たしかにそれはありそうです。
あと、自分の場合は、海でスピニングリールを使う場合、まず最初にもっとも塩害の多いラインローラーに霧吹きで真水をかけてから使うようにしています。毛細管現象でいきなり塩水が浸透するよりもマシじゃないかと思っています。検証したことはないですが(笑)
あと、釣りの途中でも霧吹きで真水をスプレーしています。使い捨ての道具ならまだしも、ずっと長く大切に使いたいので。人によってはそんなのめんどくせーと思うかもしれませんけどね(笑)
先日は、返信ありがとうございます。スプールエッジの件、記事にして発信していただいて感謝してます。
自分より釣行回数が多そうな、KenDさんのがなってないのは意外でした。
自分の場合、ショアからのシーバスで60〜80m級のキャストを繰り返すような釣りをしていたので、サミングの時の摩擦がより強かったのかもしれません。(というか、そのためにあるリールだと思うのですが…)
塩の粒子が研磨剤のような働きをしたのかな?とも考えています。
ちなみに、ネットで調べていたら、同じ症状が出ている方もいるようです。
ゴリゴリの原因はスプールのベアリングですか?自分のは早々にベアリングが逝きました…
それでも総合的な性能にはとても満足しているので、対処しながら長く使っていこうと思います。
とんでもありません、こちらこそありがとうございました!
もしかすると浜名湖は汽水なので、ちょっと塩分濃度が薄いのが関係しているかもしれません・・・。
実はまだ分解していないので分からないのですが、ゴリゴリはメイン&ピニオンギヤないしはローラーベアリングではないかと疑っている次第です。
とはいえ、耐久性以外の部分は本当に素晴らしいリールですよね!
はじめまして
17エクスセンスを去年買い、2回修理に出しました
いずれもハンドル回すとシャーシャー音と、わずかな抵抗感…リールにダメージが出るようなタブーな取り扱いはしていないのですが…ソルト使用可、とは何なのかと思うくらい弱いです
最初はスプールベアリング2個の交換、2回目はピニオンの方も含めて4個のベアリング交換です
左ハンドルですので、海水が溜まりやすいのはあると思うのですが、毎回釣り場で洗浄してから家で給油メンテナンスしています
15メタニウムDCは同様の扱いでもトラブルはありません
シマノの回答は「原因は特定できません」、2回ともコレです
やはりそうですか・・・。
正直、この耐久性の低さはソルト機として残念としか言いようがありませんよね(T_T)
KenD, thanks so much for the post.Much thanks again. Really Cool.
You’re welcome!
Thank you for checking my weblog !
はじめまして。
自分もソルトでベイト使用していますが、ゴリゴリ感出過ぎて3釣行に1度は分解してオーバーホールしています…
ベイトの構造上、海水が浸入するのは仕方ないですが、もう少し防水性能なんとかならないんですかね…(笑)
はじめまして、コメントありがとうございます(^^♪
ソルトでのベイト使用は悩ましくて、結論から言うとどれでもすぐにシャリシャリになってしまうという結論に達しました(汗)。
本格的なキャスティングでの使用のためには、もうちょっと何とかなって欲しいですよね・・・。