アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

menu

◆ DeeeP STREAM ◆

:[D] ロッドに”感度”は要らない???

ロッド性能で、声高に宣伝される”感度”
しかし竿の「感じ方」は、実は2種類あった!?
感度の正体と、抵抗感について考えます。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

シーバスロッドに”感度”は要らない!?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
毎週土曜はソルトの日・・・という事で、今回は“シーバスロッドと感度”の話。
とはいえシーバスだけの話では無く、ロッドの「感度というもの自体について少し考えて見たいと思います。

さて、色々なシーバスロッドがたくさんラインナップされている今日この頃ですが・・・。
お店をぶらぶらしていると、結構「高感度」を強調している製品を多く目にすることに。
それによってルアーの抵抗感で流れの変化を察知し、ショートバイトやボトムコンタクトを的確に感じられるといったメリットがある等と説明されています。

しかし個人的には、シーバスロッドに感度は要らないのではないか?と思っているのが正直なところ。
もちろん流れの変化を感じるのは超・重要だと思うのですが、それは果たして“感度”の役割なのか?については疑問を感じているからです。
もっと言ってしまえば、ロッドで察知する感覚は感度抵抗感の2つに分かれるのではないかと思っているのです。

 

“感度”の正体

そもそもロッドの”感度”とは何でしょうか?
私はこれを振動の伝わり具合」だと思っているのですが、言い換えれば硬い感触を察知するものでは無いかと・・・。
例えば硬いタングステンシンカーを、砂利道の上をズル引きた時に感じるコリコリ感がこれに当たると思っています。

これを高弾性カーボンを使った高感度ロッドで行うと、確かにコリコリ感が良く分かります。
逆に低弾性の極みであるグラスロッドを使うと、ぬっとした分かりにくい感じになると思うのですが・・・。
むしろグラスの方が砂利の細かい凹凸をとらえやすくなるのではないかと思います。

これは実際に実験してみて頂きたいのですが、グラスを使った方が圧倒的に根がかりしやすいと思います。
それは細かい凹凸にはまり込んだ時、ロッドがしなやかに追従するためシンカーを動かさずにその場に留めてくれるため。
逆に高弾性ロッドを使うと、ティップが弾くためにシンカーがすぐに砂利から抜けてくるでしょう。
バスフィッシングにおいてはこの特性を利用して、障害物を舐めるように通すカバークランキングではグラスロッドカバーをかわしながら操作するフットボールジグでは高弾性カーボンロッドを用いるのがセオリーになっていると思います。

シマノHPより。そういえば、NEWアドレナのフルカーボンモノコックグリップは感度凄いらしいですね・・・。フットボール用に使ってみたい)

ではこれをシーバスフィッシングに応用した時、「流れの変化」を感じるのは果たして”感度”なのでしょうか?
おそらく流れの強弱を感じるのはラインに当たる水流、そしてプラグの引き抵抗を通してだと思うのですが・・・。
いずれにせよそれは硬質な「振動」では無く、ぬっと重いといったような抵抗感なのではないかと思うのです。

そしてそうした抵抗感について言えば、ダルいロッドの方が逆に分かりやすいと私は感じています。
なぜなら低弾性なロッドの方が、抵抗の強弱に反応してしなやかに曲がり込みやすいからです。
これが逆に高弾性なロッドだと、反発が強いのでティップが突っ張ってしまい、僅かな重みの変化をとらえ辛くなってしまうのではないでしょうか。

 

PEラインという前提

そしてもう1つ重要な要素として、ソルトではPEラインが基本になっているという現実があると思います。
実は私はシーバスにナイロンも多用するのですが、シーバスでスピニングならほぼ99%の方がPEを使用されているでしょう。
その前提で話させて頂くと、PEを使っている時点ですでに十分すぎるほど高感度なのではないかと思うのです。

キャスト距離等にもよりますが、高弾性ロッドにフロロやナイロンを組み合わせるよりも、低弾性ロッドにPEを組み合わせた方がずっと感度は高いと思います。
以前色々試した時に驚いたのですが、PEならたとえグラスロッドであってもコツコツが良く分かる・・・。
つまり感度を高める意味では、ロッド以前にラインの感度が超重要だという事に気付いたのです。

ですからグラス+PEでも、ボトムノックの感触は十二分に伝わってくると感じています。
そうであればロッドを硬くしてそれ以上“感度”を上げるよりも、重みの変化を感じる”抵抗感“を重視した方が良いのではないか・・・。
そんな考えから、シーバスロッドはしなやかさを重視した方が良いのではないかと思っている次第です。

そしてさらに言えば、高弾性ロッドには感じるとか感じない以前に大きなデメリットがあると考えています。
というわけで、来週はその辺りについてお話してみたいと思います。

 
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

関連記事

    • フカ
    • 2018年 4月 14日

    一般的な技量の釣り人の場合、過剰な感度はミスを誘発します
    というのも高感度を謳うロッドのほとんどは、手元の僅かなブレも許さない極めて鋭敏な操作性も備えている為です
    私はベイトリールユーザーなのですが、某バールと某リミテッドの両方を使っていた時期がありました
    後者は強引に言えば、それこそスローアクションのフットボールロッドを9ftまで伸ばしたようなロッドです
    ダルさ、感度、操作性などにおいて対極に位置するこの二本ですが、後者はクサビや流れからルアーを動かしてしまう操作ミスが増えました。逆にいうと、そのミスを感知できる感度を備えている訳で、前者ではミス自体に気づかなかった可能性もある為一概に良し悪しは言いにくいのですが
    他にもショートバイトにルアーを追従させるロッドの一瞬のモタレや、引っ張り過ぎないルアーの自由感も重要ではないでしょうか。高感度で鋭敏なロッドは、魚やルアーに対しても要求がシビアになると思います
    ここまで書いてなんですが、しかし私のメインロッドは某リミテッドとなりました。自身のスキルアップも目的の一つですが、何かしくじるたびにカッコつけて「抜かった…!」と呟く自分に酔いたいという、なんとも言えない理由のために

    • 「過剰な感度はミスを誘発する」・・・名言だと思います!
      感知する情報が多いほど、アングラー側にも多くの対応が求められると思いますが、それに常に適切な操作を加えるのは神業の領域ですよね・・・(;^ω^)
      ただ、あえてそうする事による愉しみという部分については納得しました!

    • 774
    • 2018年 4月 15日

    常にライン張ってる巻きの釣りメインなシーバスならそこまで感度いらないですよね
    シーバスなら感度よりもノリの良さ重視のがいいかなと思います

    • そうなんです、まさにそこが重要ではないかと・・・!!

    • montana
    • 2019年 11月 28日

    ずいぶん前の記事ですが気になったというか私なりの見解を。
    私はエクスセンスジェノスを使いデイシーバスもナイトシーバスも小規模河川から一級河川などの大型河川、果てはサーフも港湾も干潟のウェーディングもしますが、カレントにラインを乗せてのスロー過ぎるくらいの巻かない釣りになってくるといくらPEで高感度のロッドでもショートバイトはフッキングが遅くなる時がありますね。
    逆にデイの巻きの釣りやサーフなどではベイトに当たる感触や潮の流れなどの情報量の多さに困惑する時があります。
    しかし最終的には以前使っていたロッドよりも様々な情報を拾うことができる高感度のロッドでは、その時その場の組み立てが容易になった為に釣果は伸びたのかな…と思います。
    ブラックバスもシーバスもシーズナルパターンがありますが、バスと違ってシーバスは居ない可能性があるのでやはり情報量というのは大事かなと思った次第でした!

    • 熱の入ったコメントありがとうございます!
      このお話は確かにおっしゃる通りだと思いまして、「巻きスピード」によって必要な感度(というかロッドやラインの「遊び」)は違ってきますよね!
      私はもうずっとウェーディングゲームはご無沙汰なのですが、その手のドリフトの釣りに情報量が必要というのは分かるような気がします。
      やり込んでいるアングラーの方のご意見は大変貴重ですので、今後とも勉強させてください(^^♪

  1. 2018年 4月 21日

スポンサーリンク

おすすめ記事

  1. :[最初に] DeeeP STREAMについて

Translate:

カテゴリー

スポンサーリンク

Twitter でフォロー

カレンダー

2018年4月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アーカイブ