24Apr
釣りの神様、リック・クランに選ばれしトレブル –
“RCカマキリ”の真価は、絶妙な「硬さ」にあった?
苛酷なテストで、NEWフックの素性を暴き出します。
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外向きトレブル再考
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
マニアの皆様にご好評頂いているフックシリーズ、前回のテーマは“外向きトレブル”。
ストレートフックのように深く刺さる、ちょっと変わった特性に注目しました。
しかし貫通力が下がりがちなため、個人的にはあまり好きになれなかったのが正直なところ。
ところがあるフックとの出会いで、少し考え方が変わり始めています。
というわけで今回は、話題の“神様のフック”について書いてみたいと思います。
神様のトレブル
さてきっかけは昨年末。
知人づてに新進気鋭のフックメーカー、“イチカワフィッシング”の市川社長とお会いする機会がありました。
「自信があるので、ぜひ当社のフックを試してみて欲しい!」と力強くお声がけ頂いたのです。
2016年に滋賀県で産声を上げた同社の市川社長は、何と私と同年代の若手経営者!!
若い頃はアメリカのバストーナメントに武者修行に出ていたという、筋金入りのアングラーでもあります。
偶然出身も同じ静岡県と言う事で、すぐに意気投合したというわけです。
ただしこのディープストリーム、良い事も悪い事もそのまま書いちゃいますよ?と念押し。
それでも大丈夫、好きに書いて下さい!!・・・とお答え頂いたので、何種類か提供して頂いたのでした。
そしてその中でも特に気になっていたのが、“神様”リック・クランのシグネチャーモデルとなる「RC KAMAKIRIトレブル」です。
(ほ、ホントにリック・クランが解説してるΣ(゚Д゚)!!)
神様のトレブル
さてこのRCカマキリ、中太軸のワイヤーに外向きポイントを備えたMHクラス・トレブルです。
形状としてはノリーズ純正のブラックパフォーマンスにかなり近いようで、重さもほとんど変わりません。
そこに”マジックコート”と呼ばれるフッ素系コーティングが施され、摩擦抵抗を軽減する工夫がされています。
しかしこの形状を見て、正直最初は「げっ・・・」と思いました(汗)。
琵琶湖などロングディスタンスで使う場面が多い私としては、貫通力を重視しています。
ですから前も書いたように、外向きトレブルはあまり好きではなかったのです。
ですからポイントは、フッ素コートによってどれだけ貫通力が上がっているか?という点だったのですが・・・。
実際に使ってみて感じたのは、「やっぱりフッ素コートは効果がある」という事でした。
トレブルSP-Mのナノスムースコート化でも感じたのですが、同形状のフックでも確実に貫通力が上がると実感したのです。
(フック交換時に、間違って指に刺さってしまう頻度が激増しました・・・汗)
そしてしっかり刺さりさえすれば、深い角度で刺さるフックは身切れのリスクが少なくなります。
つまりRCカマキリはこの「深掛け」性能を維持したまま、マジックコートで弱点の貫通力を補っているというわけです。
ワームのストレートフックでも実感しましたが、フッ素コート技術は外向きフックの復権に繋がるのでは?と感じた次第です。
真価は”ワイヤー”にあり?
しかしそれ以上に、このフックの真価は“ワイヤーの硬さ”にあるのではと感じました。
実は冬場、なかなかバスでテストが出来なかった(つまり釣れなかったw)のでオフショアのキャスティングゲームに使ってみたのですが・・・。
バスとは比べ物にならないくらい猛烈な引きの青物(サワラ、ハマチ他)に#4番で挑んだところ、「曲がるけれどバラさない」事に気付きました。
その硬さは大まかに言えば、「カルティバより硬く、ガマカツより柔らかい」といった中間的なポジション。
不意の大物が掛かっても折れる事無く、微妙に曲がりながらも耐えてくれる絶妙な硬さのバランスです。
ルアービルダーの西根さんが、この針でメーターオーバーのキングサーモンを獲ったという話にも納得した次第です。
それからもう一つ感心したのは、ワイヤーの硬さの安定性でした。
針を折りまくってみて気付いたのですが、メーカーによっては同じ製品でもロットによって硬さのバラツキが結っっ構あります。
しかしRCカマキリはどれも硬さが一定で、がまかつ・カルティバの2大メーカーに勝るとも劣らない品質だったのです。
(製造は全て国内工場で行っているとの事。ぜひ曲げてみて下さい!)
弱点は”重さ”か?
しかしもちろん弱点もあります。
一番気になったのが「フック重量」で、太軸ワイヤーでかなり重めの設定。
具体的にはトレブルMH系やピアストレブル級のMHクラスで、多くのサスペンドミノーにセットするとシンキングになってしまいます。
これは浮力の高いクランクベイトにセットしても影響があると考えており、アクションが多少トロくなるように思います。
その意味では軽量でショートシャンクのフックが好きなのですが、速掛も廃盤となりもはや国内に選択肢が無い状態です。。。
(ただ、カマキリにはライトワイヤー版とショートシャンク版もあるので、こちらも試してみたいです!)
というわけで一見して、「これはダメでしょ」と思っていたRCカマキリ(苦笑)。
試供品をもらったから持ち上げるわけではありませんが、使ってみたら思いのほか良かったというのが偽らざる感想でした。
これがメインフックの地位にまで上り詰めるか?はもっともっと使い込んでみないと分かりませんが・・・。
純正のブラックパフォーマンスとほぼ同形状・同重量な事から、とりあえずノリーズルアーのフックはRCカマキリに全交換した次第です。
(これに関してはほぼ完全に上位互換と考えています。。。そもそも純正フックが入手し辛いですしね)
特に関東方面では「お店で売ってない!」という声も多いようですが、通販もあるのでぜひ一度試してみて頂きたいです。
特徴的なフックなので好き嫌いは分かれると思いますが、好きな方にはズバッとハマるのではないでしょうか。
(特に近距離バンクビーターには向くのではという気がします。ナマローさんはRC1.5+RCカマキリの神様コンボ?で牛久沼たまや大会レコードフィッシュGET!)
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