17Jul
今や日本のバスシーンを代表する、超人気アングラー“キムケン“
その本当の姿は、激戦のBASSMASTERのさなかにあった!?
メディアプロ?トーナメンター?その意外な素顔に迫ります。
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メディアプロ?トーナメンター?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
長らくお送りしてきました「アメリカ釣戦記」も、残り数回・・・。
今回はいよいよ、大活躍を見せてくれた“キムケン”こと木村建太選手について書いてみたいと思います。
さて木村選手と言えば、現代日本のバス・シーンを代表するプロアングラー。
もはや伝説となったロクマルLIVEや艇王レジェンドなど、幾多の感動を私たちに届けてくれました。
その絶大な人気は、国内トップクラスと言っても過言ではないでしょう。
ところで”木村建太”という人物は、今日本でどのように評価されているのでしょうか。
心酔するアングラーも多い一方で、国内メジャータイトルを持ってはいません。
ですから豪快なスタイルが芸風の、「メディアプロ」・キムケンという見方が多いように思えるのです。
(そういえばイヴォーク4.0ってもう出回ってるんですかね?)
しかし木村選手のアメリカ挑戦歴は豊富で、初めてオープンに参加したのは2005年との事。
片言の英語も分からないまま飛び込んで、今日まで戦い続けて来た足跡はabema TVでのドキュメンタリーにもなりました。
今回は私が現地で目の当たりにしてきた、そんな“トーナメンター”Kenta Kimuraの横顔をお伝えしてみたいと思います。
木村建太の正体
さてアメリカでの木村建太選手ですが、その姿はもう水を得た魚状態でした(笑)。
まるでここが本来の住処だと思えてしまう位、アメリカの風景が似合いまくり・・・。
林立する立木の無法地帯をも、「ひたすら前に進むのみ」とガンガン乗り越えていくワイルドっぷりですwww
しかも英語がペラペラな木村選手は、現地のアングラーとの交流も非常に深い様子でした。
というよりも米国での人脈はほとんどローカルのみという、ほぼアメリカ人状態(笑)。
米国トーナメントに挑戦する選手は基本的に日本人同士の繋がりが強いようですが、そういう意味では一匹狼的にも映った次第です。
そして彼のトーナメントに対する姿勢は、誰よりも「勝利に貪欲」だと感じました。
私が現地で目にしたのは、メディアで目にする豪快な”キムケン”とは全く別の顔・・・。
触れれば切れるカミソリのような、鬼気迫るオーラすら漂わせる「戦うアスリート」の姿でした。
とはいえBASSMASTERオープンに出ているような選手は、みんな優勝を目指しているのでは?と思われるかもしれません。
しかし実際には、2~30位を狙っているアングラーが非常に多いという意外な事実に気付かされる事になりました。
これは考えてみれば自然な成り行きなのですが、エリート昇格権を得る年間5位にランクインするための平均順位がこのくらいになるからなのです。
OPENの選手は遥か遠くのフィールドに短期間プラに入っただけで、よく勝負が出来るなぁ・・・と以前から私は感心させられていました。
しかしある程度経験のあるフィールドならば、リスキーな冒険をせずメジャーな大場所の状況をチェックするのにさほど時間は掛かりません。
つまり実績場所で着実にリミットを揃え、2~30位を目指す「負けない」ための戦いをしているからだったのかと、現地で納得させられたのです。
(年間ランキングを最重視する姿勢は、国内で言えば小森プロ的な釣りとも言えるでしょうか・・・)
ところが木村選手の姿勢は、こうしたスタンスとは完全に一線を画すものでした。
逆に言えば彼の場合、「優勝しか狙っていない」と言っても過言ではないでしょう。
勝てる戦略、自分だけの魚、独自のマイウォーターを貪欲に求め、長期プラを敢行する姿には執念すら感じさせられたほどです。
もちろんこれはどちらが正しいといった話では無く、シンプルに目指すものの違いという事に過ぎないと思います。
ですからリスクを抑え、クレバーに年間ポイントを獲得しにいく事を否定するわけでは決してありません。
しかし木村選手の積み重ねた努力が、初日のトップウェイトに結実した瞬間は正直泣きそうな思いでした。。。
さらに2日目も首位を譲る事無く、何と予選を1位通過。
果てしない異国の地で日の丸を背負って、暫定トップで決勝を迎えるというこの感動を一体どう伝えれば良いのか・・・。
これだけブログを書き散らしていながら、私には今でも分からないままです。
(いつかBASSMASTER初優勝の栄冠を勝ち取る事を、私は疑っていません)
そんなわけで私がアメリカで目撃したのは“キムケン”ではなく、勝利に一途なトーナメンター”Kenta Kimura“の姿でした。
彼はabemaのドキュメンタリーで「人生が2つ要る」と語っていましたが、まさにアメリカ用の別人格を見た・・・という気分。
そしてもしかしたらこちらの方が、本当の木村建太なのかもしれないと思わされた次第です。。。
憧れのアメリカに資金もコネも無く体当たりで挑戦し、高い現実の壁に帰国を余儀なくされた若き日の木村選手。
しかし決して諦める事無く、”キムケン”として成功し、この地にカムバックを果たした事にはリスペクトしかありません。
「自分の夢を大勢のファンに共有してもらえる事」はプロの大切な資質だと思いますが、彼にはその類まれな才能があると感じます。
いつかKenta Kimuraのアメリカンドリームが叶う日を、私は強く信じ、そして願っています。
(木村選手、色々な経験と感動をありがとうございました・・・!)
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同じナローゲイプとはいえ、性格が全然違うこの2本… #さてこのフックは何でしょう?
ホッパープロッパーって、どうしてこんなに釣れるのでしょうね… #キーは音? #ポッパーのポコポコ音が連続してるみたいな感じ #ボディのアクションはi字だし #やっぱキモはテールですよね…
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コメント
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KenDさんとKentaKimuraのうちに秘めた情熱が文章を通じて自分の胸に熱くじんわりと伝わってくる素敵なエントリーですね!
アングラーの視線とジャーナリストの視線を持ったKenDさんの文章は二流フリーランスのライターなんかよりもずっと熱がこもっていて本当に読む価値のあるブログだと改めて思いました。
個人的には、KenDさんのアングラーとしてのさらなる活躍を期待すると共に、アメリカで活躍する日本人バサーをフルで追いかけるような、第二の雨貝健太郎さん的なKenDさんを思い描いております笑
過分なお言葉、ありがとうございます!
第二のアマケンさんだなんて本当に恐縮です。。。
(ただ、非常にやってみたくはありますがw)
これからも楽しんで更新を続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします!