26Sep
ついに日本市場に投入された、エクスプライド”OVER8“シリーズ。
北米を席巻する最新トレンドは、一体どんなメリットをもたらすのか?
早速、実釣インプレッションを紹介いたします。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
スーパーロングロッドブーム到来!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
今や大定番と言えるシマノの人気ロッド“エクスプライド”シリーズ。
そこに最近ひっそりと(?)追加された、「OVER 8」というニューモデルがあります。
(シマノHPより)
これはデプスのフリッピングロッド“グングニル”の記事でも書きましたが・・・
米国トーナメントにおいて8ftまでとされてきたロッド・レギュレーションが、スキート・リースの提案によって最近10ftまで緩和されました。
これによって、これまで規格外だったスーパー・ロングロッドのブームが押し寄せてきたというわけです。
そしてこの流れを受けて開発されたシリーズこそが、グローバルモデルであるエクスプライドのOVER8モデルというわけです。
この超ロングロッドの使用感はいかなるものなのか?非常に気になっていたもののなかなかサイドワインダーを買えずにいたところ。。。
リーズナブルなエクスプライドのラインナップが追加されたということで、早速試してみたというわけです。
パンチングロッドの革命児?
というわけでまず試してみたのは、ほぼ10ftのフリッピングロッド“1911XH-2“。
適合ルアー表記14~84gの、ヘビーカバーのパンチングに対応する剛竿です。
とりあえず持ってみた感じの第一印象は、とにかく「は?」と声が出てしまうくらい重い(苦笑)。
とはいえ自重182gなので、逆に長さの割には軽く作ってあるという事もできるとは思うのですが・・・。
その驚異の長さのためか、これまでのバスロッドの常識からすると考えられないくらい持ち重り感がありました。
これは重めのリール(バンタムMGL等)をセットすることで多少軽減すると思いますが、いずれにせよもうバスロッドというよりサーフロッドかオフショア・キャスティングロッドといった雰囲気の方が近いように感じました。
そしてこれに1~2ozのシンカーをぶら下げてみると、これはもう完全に手首が破壊されます。
ただでさえパンチングは体にキツイので、普段からスナップを効かせず肘でフリップするようにしているのですが・・・。
それにしても一日8時間も振り続けると、腕が上がらないくらいに疲労がたまってしまいました。
また規格外の長さは、操作性にも従来とは全く異なる影響を与えていました。
普通の7~8ftのロッド(とは言っても十分長い)の感覚で操作すると、リグが動き過ぎてマットから飛び出してしまったりします(汗)。
感覚としてはほんの数cmシェイクしようとしても、10cm以上動いてしまうといったイメージ。
ピッチングの飛距離にしても最初はなかなか感覚がつかめず、遠心力がついて飛び過ぎてしまうといったことも良くありました。
※ちなみに2ピースですがセンターカットではなく、仕舞い寸法ですら195cmもあります(笑)。
普通に6.6ftくらいのワンピースロッドくらいありますので、全長の短い車に乗っている方などは注意した方が良いかもしれません。
あとティップは意外と柔らかいので、スイートなウェイトは1~1.5ozくらいかなと思いました。
(2ozも使えなくはないですが、個人的にはちょっとティップが持たれ過ぎてしまう気がします)
10ftだけに可能なラインさばき
というわけでのっけから否定的なポイントばかり書いてきましたが、実のところ私の結論としては10ftのロング・フリッピンロッドは「アリ」だと思いました。
なぜならグングニルの記事でも触れた、「ライン角度を立てられる」というポイントはまさにスーパー・ロングロッドならでは。
横方向のラインメンディングも容易ですし、落とし込む際にロッドを倒す事で簡単に多くのラインスラックを出すことが出来るのです。
これによってより真上に近い角度からリグが操作できるため、マットをスルリと貫通させたり、またカバーから軽く引き抜いて来られるという事を実感しました。
これは特に距離をとった際に明らかで、抜けにくいマット系カバーでも8ftロッドよりかなり楽に回収できます。
まだまだ実釣経験数が足りませんが、これはもちろんフッキングの際にも有利に働くはず。。。
このように考えていくと、10m超のロングピッチではかなりのアドバンテージがあるのではないかと感じた次第です。
ただしこれは上にも書いたように、全ては「アングラーが使いこなせれば」という条件付き。
この長大なロッドでヘビーテキサスを振り回すには、鍛え上げられた腕力が必要なのは言うまでもありません。
しかもちょっとの操作で大きく動いてしまうリグを、緻密にコントロールするのはかなりの器用さが求められるでしょう。
例えて言うならF1マシンのステアリングのような、パワステもなく超クイックなエキスパート向けの仕様ではないかと思うのです。
というわけで使いこなしさえすれば、間違いなく強力な武器となるであろうスーパーロングロッド。
しかし情けない話ですが、正直今の私には自在に振り回すことは困難な気がします。
これはいよいよ観念して、シャロー道のHidekiさんを見習って筋トレに励まなければならないかもしれません・・・。
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2018年 11月 07日
昔、藤井さんが開発していたバサルトの長いのがそのくらいの長さだったような・・・確かあの時の結論は人には使えんってことを聞いた覚えがあります。色々都合のいいとこもあるんだけど、結局一日使い切るには体が持たんで話でした。あと細かい操作はどうしても長さ分、動きすぎるのでそこは結構気を使いますよね。その釣り方でないとダメなときもあるけれど別の答えが用意されているのもバス釣りの魅力だと思うので「逃げる」ではなく、「考えを変える」というのも必要ですよね。余計なことかもしれませんが・・・。まあ、でも確かにパンチの季節になるとやりたくなりますよね。
そのようなロッドがすでにあったのですねΣ(゚Д゚)!
やはりそれを使い切るには、尋常でない鍛え方が必要なのでしょうね…。