12Sep
バストーナメントの最高峰を目指し、世界の猛者が集うBASSMASTERオープン。
幼い日の夢を胸に、巨大なアメリカに体当たりする日本選手たち・・・
運命の最終戦、いよいよグランドレイクで幕開けです!!
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世界の”バスプロ”への挑戦
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
数々のスター選手が日本代表として、本場アメリカのBASSMASTERトーナメントに挑戦している2019シーズン。
中でもセントラルオープンは、今年日本で最も注目を集めているシリーズと言っても過言では無いでしょう。
全米、ひいては世界中から凄腕が集うこのシリーズで、何と日本勢トップの伊藤巧選手は暫定4位。
以下、青木大介選手8位、加藤誠司選手13位という好位置から、いよいよ最終戦グランドレイクの幕が開けます。
エリートへの昇格権は基本的に各シリーズ年間5位までのようですが、今年は10名程度に拡充されるのでは?という見方もあり、そうなれば上の3選手には十分可能性が残されていると言えそうです。
(※この後、セントラル・イースタン両リーグ上位者が臨むチャンピオンシップ戦も控えています)
(©BASSMASTER バスプロツアーの影響でエリートシリーズの人数が減ってしまったため、選手を補充する目的で昨年のように枠が拡大されるのでは?という噂です)
米国ではこのバスマスター・エリート、もしくはバスプロツアーやFLWのトップシリーズで戦うトーナメンターを「バスプロ」と呼ぶそうです。
(プロガイドやメディアプロは“プロアングラー”と呼ばれるとの事)
その意味ではELITEに参戦する宮崎友輔選手、そしてBPTに出場する大森貴洋・深江真一両選手の3名が、今アメリカで認められている真の日本人バスプロという事も出来るでしょう。
果たして見事エリートへと勝ち上がり、世界で認められる新たな日本人バスプロの誕生は見られるのか?
日本バス・シーンの新たなターニングポイントとなる世紀の一戦が、今まさに始まろうとしているのです。
決戦の舞台、”グランドレイク”
さてそんな最終戦の舞台となるフィールドは、オクラホマ州の老舗リザーバー・グランドレイク。
KVDが記念すべき25勝目を挙げた事でも有名な、非常にメジャーなトーナメントフィールドです。
ところでリザーバーと言っても日本のように急深な地形ではなく、比較的フラットで浅いタイプの釣り場のようです。
全く水質の違う支流が複雑に合流し合う形状で、「水の読み方」が重要になる事も多いフィールドとの事。
またウィードは豊富ではないようで、バンクのカバー撃ちがメインとなりそうな印象です。
(©FLW ↓にグランドレイクの概要情報がありました。ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい)
そんなグランドレイクでは、2017年のオープンで琵琶湖プロガイドの“まっつん”こと松下雅幸選手が3位入賞の快挙を成し遂げています。
年間順位は暫定57位とエリート昇格は厳しくなってしまいましたが、相性の良いフィールドで今年最後の大暴れを期待したいところです。
またグランドレイク近郊の街タルサと言えば、木村建太選手がアメリカでのベースを置いている場所です。
実釣経験は比較的豊富だろうと思いますので、ぜひ琵琶湖野郎の破壊力を一発見せつけて頂きたいと願っています。
ただし最新の情報によれば、難しい秋への移行期でバイトは激減しているとの事。
5尾釣ればかなり良い線いくのでは?という観測も流れているようです。
ただしタフコンディションはアウェーである日本選手にとって、逆に追い風となる可能性も・・・。
青木大介・北大祐選手といった歴戦のTOP50チャンピオンたちにとっては、逆に実力の見せ所となるかもしれません。
(©BASSMASTER 第3戦ミシシッピリバーで見事4位入賞の青木選手。後半の猛チャージに期待!!)
“Taku Ito”、夢見た舞台へ
そして今回の最注目選手は、何と言っても年間レース4位をひた走る伊藤巧選手と言って間違いないでしょう。
正直今年のオープンが始まる前、私は伊藤選手の事を最有力候補とまでは見ていませんでした。
TBCを制し、何度も艇王に輝いた伊藤選手の実力を疑うわけでは決してありませんが、青木・北両選手のようなグランドスラマーたちと同列で争うのはさすがに荷が重いのではないかと考えていたのです。
しかし伊藤選手は初戦のトレドベンドにおいて、いきなり2位表彰台という絶好のスタートダッシュを決めて見せます。
さらに続く第2戦スミスレイクでは、8位シングルフィニッシュで年間レースのトップに。
いきなりの鮮烈すぎるデビューに、「Taku Itoとは何者だ!?」と米国バス・シーンに衝撃が走ったのです。
けれども個人的に最も感銘を受けたのは、実は第3戦のミシシッピリバーでの戦いでした。
この試合ではプラ直前で魚を見失い、追われる立場のプレッシャーに押し潰されそうになっていたという伊藤選手。
トーナメントには良い時も悪い時も必ず訪れるわけですが、この「苦しい場面」を切り抜けられるか否かというのは、地味かもしれませんが実は一番大切な事ではないかと思います。
その意味で必死でリミットをかき集め、苦しい戦いを凌ぎ切った第3戦はきわめて重い一戦だったと言えるのではないでしょうか。
そして個人的にもこの結果を見て、「ああ、この選手はホンモノだ」と心から思わせられました。
回りくどい言い方をやめてハッキリ言うなら、この瞬間から伊藤選手のファンになったということです(笑)。
喜びも苦しみも、等身大の悪戦苦闘ぶりをシェアしながら巨大な“アメリカ”に全力でぶつかっていく様を見ていると、応援せずにいられなくなってしまうのは決して私だけではないでしょう。
国内ではTOP50等のメジャータイトルが無い伊藤選手ですが、その目標は幼い頃から米国トーナメントにあったと言います。
「アメリカでバスプロになる」と決心した伊藤少年が、今まさに夢見た舞台の入り口に立とうとしている・・・。
最終戦は、アメリカ現地時間で9/12-9/14の3日間にわたって繰り広げられます。
世界の”Taku Ito“の誕生を信じて、皆で日本から精一杯の声援を送りましょう!!
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