27Sep
ハイエンド技術をミドルクラスで実現した、コスパ最強の19ストラディック。
しかし使い方によっては、全く向かないので注意が必要!?
ストラディックを買うべき人、そして待つべき人のお話です。
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19ストラディックのデメリット
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
これまでハイエンドにしか採用されていなかった最新テクノロジーをインストールし、お買い得価格で登場した“19ストラディック“。
コスパ最強スピニングともっぱらの評判で、気になっている方も非常に多いのではないかと思います。
これまで当サイトでは2回に渡って、19ストラディックの特徴について特集してきました。
ステラとまではいわないものの、ミドルクラスの域を超える巻き心地は素晴らしいの一言。
剛性感も期待以上に高く、ソルトのビッグターゲットでなければ耐久性も期待できるのではないかと思います。
それから鳴り物入りで採用された“ロングストロークスプール”も、遠投派には確かにメリットがあるでしょう。
正直言うと、バスフィッシングのライトリグ程度の飛距離ではあまり違いが感じられなかったのですが・・・。
だからと言ってネガがあるわけでもありませんので、これも嬉しい進化と言えると思います。
というわけでメーカーの謳い文句通り、多方面に大きな進歩がみられる19ストラディック。
これが1万円台後半の実売価格なのですから、もはや買うしかない・・・と思われた方、ちょっとお待ちを!
最終回としてディープストリームの恒例のネガティブ・インプレッションをシェアしますので、デメリットもしっかり把握した上で検討して頂ければと思います。
その”重さ”はネガになるか?
さて最初のデメリットについてですが、まずは何と言っても「重い」というポイントが挙げられると思います。
いや正確には重いというより、ヴァンキッシュやCI4系の軽量モデルに比べれば「軽くない(=普通)」といった方が正しいかもしれませんが・・・。
2500~C3000番クラスで約220g前後と、それなりにズシっとした重量感を感じるのではないでしょうか。
こんなことを書くと、「あれ、KenDってリールは重くて良いって言ってなかったっけ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに私、これまで過度なリールの軽量化に批判的な記事をたくさん書いて参りました。
巻き上げの剛性を確保するとともに、ロッドとのバランスを取るためには適正なウェイトが必要だと感じているためです。
早い話、全てはこの「ロッドとのマッチング」に全ての答えがあると考えているのですが・・・。
私がメインに使っているベイトロッドはほとんどが7ft超・MHクラス前後のやや重めのモデルが大半。
スピニングについてもこれまでほとんどシーバスにしか使ってこなかったので、こちらもロングロッドが主体だったのです。
しかし最近、フィネスもちゃんと真面目にやらなきゃ・・・という事で、6ft程度のUL~Lアクションといったライトリグロッドも使うようになりました。
この手のバスフィッシング用ショート&ライトロッドと組み合わせると、確かに220gという重さは結構気になる・・・。
細かいロッドアクションを加え続けるという操作面の理由もあってか、軽量リールのありがたみをヒシヒシと感じるようになりました。
例えばアメリカの若手トッププロ、ジェイコブ・ウィーラーなどはストラディックCI4を愛用しているようで、やはりライトリグには軽量リールの恩恵が大きいものと思われます。
ちなみにウィーラーはシマノのメーカーサポートをもらっていないので、これらのリールは全て自腹で買っているはず。
逆説的ですが、スポンサードされていない選手がガチでチョイスしているという事実には非常に説得力を感じます。
ただしこれは逆に言えば、ロング&ヘビーロッドを使う場合は適度な重さになり得るとも言えます。
特にソルトのショアゲームなどで9ftのロングロッドを使う・・・といった場合には、むしろこれくらいの重さがあった方が手元が安定して良いのではないかと思います。
このように重さは使い方次第でプラスにもマイナスにもなると思いますので、ご自分の使用用途をよく考えて選ぶことをお勧めします。
“コアソリッド”と”クイックレスポンス”
それから上の話とちょっと重複する部分もありますが、シマノのスピニングは“コアソリッド“と“クイックレスポンス“という2種類のシリーズに分かれています。
簡単に一言で言えば“重くてタフ”なシリーズと“軽くて高レスポンス”なシリーズという作り分けで、前者の筆頭がステラ、そして後者のハイエンドがヴァンキッシュという事になっています。
そして両者は“自重”の重い・軽いだけでなく、“巻き始め“の重さが違う事も非常に大切なポイントになると思います。
つまり回転するローター重量の違いにより、コアソリッドシリーズには「巻き始めが重い代わりに、一度回り出すと安定して回転し続ける」という特徴が。
逆にクイックレスポンスシリーズは、「巻き始めが軽い代わりに、安定して一定回転をキープさせ辛い」という性質を持っているという訳です。
これは実釣時にどういう使い分けが必要になるかというと、プラグを一定スピードでリトリーブするような「巻き物の釣り」にはコアソリッド。
そしてバスのライトリグやエギングなど、ロッドアクションで出来たスラックを回収する釣りにはクイックレスポンスシリーズが向いているという訳です。
つまりこれもどちらが良いという優劣ではなく、用途によって適切なモデルを使い分ける必要があるのではないかと思います。
正直ドラグ性能は”ほどほど”
というわけでここまでは使い方次第でメリットにもデメリットにもなる内容でしたが、最後は手持ちの15ツインパワーに比べて明確に劣ると感じた部分について。
それが“ドラグ性能“で、やはりリジッドサポートドラグを採用した上位モデルに比べると滑り出しやライン放出の粗さが目立つというのが正直な感想です。
ただしその性能が本当に必要か否かというのは難しい問題ですが、超ライトラインを駆使するスモールマウスやトラウト類、あるいは高いドラグ負荷を掛けるオフショアの青物系などでは不足を感じる場面があるかもしれません。
(ただし一般的なバスフィッシングで使っている範囲では、今のところ特に物足りなさは感じていません)
リジッドサポートドラグって結局何が違うの。搭載機と非搭載機比較。
巻き物用にコスパ最強。ライトリグならCI4を待て?
というわけで最後に、これまでのメリット・デメリットをまとめて結論と致しましょう。
まずこのリールが一番向いている用途は、シーバスなどソルトの中型ターゲットを狙う「巻き物の釣り」でしょう。
抜群の巻き上げ力とロングキャスト性能は、ショアゲームなどにもピッタリなはず。
ドラグ性能や耐久性も、PE0.6~1.0号くらいの釣りなら特に不満は出ないのではないかと思います。
またこの延長線上として、バスフィッシングでのライトプラッギングゲームにも向くと考えています。
(私はゾディアス260ML-Gと合わせてライトプラッギング用にする予定です)
しかしバスフィッシングでのライトリグ用を考えるのであれば、「ちょっと待った方が良いかも」というのが私の意見。
おそらく近いうち(来年?)には軽量モデルのNEWストラディックCI4が出るでしょうから、それを待った方が幸せになれる気がします。
あるいはドラグ性能も重視するなら、リジットサポートドラグ搭載の17コンプレックスCI4+も良い選択肢になるのではないでしょうか。
それから大型ヒラスズキやシイラ、小~中型青物など引きの強烈なターゲットを相手取る場合は、剛性の高いツインパワーXDをチョイスする方が良いと思います。
カツオ・マグロ類を含む本格的なオフショアターゲットを狙うなら、もはやツインパワー&ステラSW系の大型番手以外に選択肢は無いでしょう。
というわけで使い道が合っていれば本当にお得なモデルだと思いますので、特徴をよく理解して後悔の無いリール選びをして頂ければ幸いです。
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