19Jun
コロナ禍に揺れるアメリカで、ようやくトーナメントが再開。
セントラルOPEN開幕戦は、青木選手がスタートダッシュ!
激動する時代のさなか、それぞれの”決断“が胸を打ちます。。。
※タイトル画像は青木選手のInstagramより
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青木選手、3位発進!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
コロナの影響で延期となっていたBassmasterセントラルオープン、第1戦がようやくアーカンサス・リバーにて開幕しました。
そして何と日本の青木大介選手が、15lb-3oz(約7kg)/5尾で初日3位スタートを決めて見せました!
18lb-1oz(約8.2kg)でトップに立ったのは、現役BPT(バスプロツアー)プロのグレッグ・ハックニー選手。
ハックニー選手と言えば、言わずと知れた世界を代表するハード・シャローマン。
他にもジェイソン・クリスティ選手やジェイコブ・ポロズニック選手、エリートプロのブランドン・パラニューク選手と言った一流どころが集結。
この豪華なメンバーの中で、好スタートを決めた青木選手の活躍には膝が震えそうです。
(©Bassmaster ハックアタックですよハックアタック!!)
ともあれ、なぜMLF(メジャーリーグフィッシング)に所属するプロがB.A.S.S.の下位カテゴリーに出場しているのでしょうか?
その理由は想像する事しかできませんが・・・もしかしたら、「クラシックの出場権を得るため」なのかもしれません。
ミニマムサイズを上げてからBPTは格段に面白くなったと思いますが、それでもバスマスター・クラシックの伝統と名誉には遠く及びません。
特にクラシック・ウィナーの栄冠を何度も掴みかけているジェイソン・クリスティ選手などとしては、是が非でも獲っておきたい称号なのではないでしょうか。
(©Bassmaster オープン各戦の優勝者には、クラシックの出場権が与えられます。。。)
アメリカでは”フィネス”が最大の武器!?
ところで先日、エリートで快進撃を続ける伊藤巧選手が気になるツイートをしていました。
あまりにも広く多彩なアメリカのフィールドを前に、「自分が見えてないパターン」への失望を滲ませていたところ・・・。
米国トーナメントを取材し続けてきた雨貝健太郎氏から、「”知ってはいけないパターン”がある」と謎めいたアドバイスを受けたのだそうです。
アメリカの釣りで、「自分が見えてないパターン」への反省と失望感を話した時、想像を遥かに超えた返答が雨貝さんよりきました。伊藤巧が「知らないパターン」と「知ってはいけないパターン」があるから気をつけて。と‥。詳しくは書きませんが、難しい話ですが、今後の人生を左右する重要な話。 https://t.co/MmPoPP476p
— Takumi Ito 伊藤巧 (@takumi_no_oheya) June 13, 2020
これについては私も「いったいどういう事???」と困惑していたのですが・・・。
アマケンさん曰く、「不慣れなアメリカンな釣りよりも、日本で培ってきたテクニックを武器にした方が良い」との事。
具体的には独自の進化を遂げてきたジャパニーズ・フィネスが、アメリカ人選手に獲れない魚を伊藤選手にもたらすという事のようです。
米国の釣り場で、米国人の強豪を相手に、日本人がアメリカンな釣りで挑むのは悪手。シャローのパワーフィッシングで勝利を重ねてきた大森貴洋は21歳で渡米して、勝てるようになるまで10年を要しました。それだけの経験と知識が必要ということ。日本人であることを武器に戦えるなら、そのほうがいい https://t.co/GKxtvJb9IX
— 秘密のアマケンノート (@AmakensNote) June 13, 2020
これは非常に意外な意見だったのですが、言われてみればなるほどと腑に落ちます。
多くの日本選手がアメリカに挑戦するにあたり、木村選手や松下選手・北選手と言ったパワーフィッシャーマンが活躍するのではと言う観測が多かったように思いますが・・・。
参戦初年度で見事エリート昇格を決めたのは、要所要所でフィネスをキーにした伊藤巧選手でした。
つまりは相手の得意分野でガチンコ勝負を挑むのではなく、現地の選手の裏をかく戦略の方が逆に有利という事なのかもしれません。
(©Bassmaster 渡米初年度でFLWを制した深江選手もそんな感じだったのでしょうか・・・)
ともあれこうなってくると、俄然青木選手への期待が高まります。
日本を制した最強のフィネス・フィッシャーマンが、アメリカのフィールドにアジャストすると一体どうなるのか?
まずは明日の2日目、そして決勝での活躍が楽しみでなりません。
行くも帰るもイバラの道
そして最後にもうひとつ、どうしても触れておきたいのは選手たちの下した“決断“に関してです。
COVID-19の世界的パンデミックが未だ終息の兆しを見せない中、アメリカ参戦の判断は極めて難しかった事でしょう。
日本の100倍以上の感染者を出し、様々な暴動が起きている地へ向かうリスクは私達の想像を超えるものと言わざるを得ません。
外務省からの渡航中止勧告も出ており、加藤誠司選手や宮崎友輔選手が出場を見送ったのは「大人の判断」と言えるでしょう。
(特に加藤・宮崎両選手は、会社の重役という社会的立場もあるでしょうし)
(日本だったら警察署が燃やされるとか商店が略奪されるとか、ちょっと考えられませんが・・・)
しかし人生を賭けて米国トーナメントに挑戦している選手たちが、気軽に「じゃあ来年で」というわけにはいかないでしょう。
気が遠くなるほどの時間と資金、そして情熱を費やしてきたチャレンジに“次”がある保障などどこにも無いわけです。
それはオリンピック選手などと同様、いつもこれが最後のチャンスかもしれないという位の決心で臨んでいるはず。
渡航が「禁止」や「違法」でない以上、危険を覚悟で戦地へと向かう彼らを、私は応援こそすれ決して批判する気にはなれません。
延期が続いていたバスマスターオープンが6月から再開される事となり、悩んだ末渡米を決断し、自分のキャンパーで渡米後の14日間の待機期間中です。
今回の渡米によりスケジュールが変更となり、色々な方にご迷惑をおかけいたしました、申し訳ございません。現場復帰に向け、体調管理していきます。 pic.twitter.com/aAOdoa0OnD
— KIMKEN®(Kenta Kimura) (@kentakimura5727) June 3, 2020
(アメリカでは、14日間の待機を条件に入国が認められているようです)
けれども世の中には色々な見方がありますから、どちらの選択をしても厳しい意見が来るのは避けられないでしょう。
その意味では行くも帰るも、どちらにせよ本当に困難な決断を迫られた事と思います。
そんな想像を絶する逆境の中で、それぞれの選んだ道をゆく選手たちにはリスペクトしかありません。
いつの日か彼らが目指した地にたどり着けるよう、皆さんで一緒に声援を送りましょう!
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TDバイブレーションで何とかキャッチ。トップの季節は今いずこ…#daiwa #ダイワ #vibration #リップレスクランク #ジャパンバイブレーションプラグの源流 #今でも色褪せない名品ですね…
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