3Sep
ブ厚いマットを豪快に撃ち抜く、琵琶湖のシャローパンチング。
そんなパワーフィッシングのステージに、近年深刻な異変が?
久々に釣り込んだシャローで、様々に考えさせられました。。。
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天国から地獄の琵琶湖シャロー
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
トーナメントで結果を出すため、最近はミドストやカバースキャットを多用してきましたが・・・。
8月は試合も無かったため、久しぶりに琵琶湖のシャローを釣り込んでみました。
今年はお盆あたりに季節外れの?大雨があり、琵琶湖も60cmほど水位が上がる大増水となりました。
大フィーバーのタイミングにはちょっと間に合わなかったのですが、濁りの残るシャローを巻いて連発。
バズやホッパープロッパー、グラスピースなどで楽しく数釣りすることが出来ました。
しかし、意外とシャローも釣れるじゃないか・・・と気を良くしたのも束の間でした。
全開放流でアッという間に減水した翌週は、Bass Puzzleの行友さんと2人で巻き切ってノーフィッシュ(汗)。
と言うわけで今回は、浮き沈みの激しい琵琶湖のシャローについて考えてみたいと思います。
居着きのシャローフィッシュの激減
ところでこの夏は自分で巻き散らかしてきただけではなく、シャローマンの皆様ともコラボしてきました。
知る人ぞ知る(?)緑のOさんとの釣りでは、最後の最後にナイスなパンチフィッシュをキャッチ。
そして琵琶湖屈指のシャローガイド、安井勇人さんには綺麗なお手本フィッシュを見せて頂きました。
ウィードの状態からマットカバーの経時変化の読み方など、さすがパンチングのプロ・・・と唸らせられた次第。
そしてここには書けない驚きのポイント調査法(笑)まで、勉強になる事ばかりの一日でした。
(アメリカ話で盛り上がりながらのお気軽釣行だったのですが・・・さすがです!)
しかしこうした達人たちと話していて意見が一致したのは、「琵琶湖のシャローが年々厳しくなっている」という事でした。
増水のタイミングなどで一時的に釣れる事はあっても、すぐに魚が抜けてしまう・・・。
そして釣果が下がったタイミングでは、彼らのようなエキスパートをもってしても1尾を獲るのさえ容易ではないというのです。
(そうは言っても、釣れればナイスなビッグフィッシュを獲ってますけどね!)
これは私としても激しく同意で、印象としてはシャローに居つく個体が激減したように感じています。
元々琵琶湖は沖の釣果がメインだったのですが、それでも南湖にはずっとシャローにいるバスが一定数棲息していました。
ところがここ数年ほどは、そうした真っ黒いバスに出会う機会がめっきり減ってしまったのです。
代わりに釣れてくるのは、まるで北湖で釣るような口の小さな白くて綺麗なバスがほとんど。
そしてこうした現象は、やはり「居着きのシャローフィッシュの激減」で説明できるのではないかと考えています。
だから何らかの状況変化で沖から群れが差して来ないと、なかなかシャローにバスが居ないのではないかと思うのです。
ウィードとベイトの変化
ではなぜそのような変化が起こったのかと言うと、最大の原因は「ベイトの変化」ではないかと考えています。
これまで何度も書いてきましたが、2018年の台風以降、琵琶湖ではブルーギルが激減してしまいました。
そして特にギルがメインベイトだったシャローでは、バスたちが十分に餌をとれなくなってしまったのではないでしょうか。
また今回プロガイドの安井さんに教えて頂いたのですが、シャローのもう一つのメインベイトだったザリガニも少なくなっているのだそうです。
言われてみればここ最近、私が釣ったシャローフィッシュはほとんどがモロコを食べていました。
つまりシャローの餌が安定しないので、何らかの理由でベイトが入った時だけ沖からバスがコンタクトしてくる・・・という感じなのかもしれません。
けれどもなぜザリガニまでが減ってしまったのか?については、正直言って確たる理由は分かりません。
ただしウィードの種類や生え方が全く変わってしまうなど、シャロー全体に大きな環境変化が起きている事だけは間違いなさそうです。
特に南湖の東岸にひしめいていたカナダモはさっぱり消えてしまい、ヒシモやササバモ、またこれまで見た事の無かったウィード等が一部で見られるだけになってしまいました。
(色々皆様からアドバイス頂きましたが、どうやらトリゲモ類の一種っぽいです。。。)
それでもシャローフィッシングを勧める理由
というわけでなかなか厳しい時代を迎えている琵琶湖のシャローですが、だからと言って「もう釣れないからダメ」というわけではありません。
むしろ久しぶりにやり切ってみて感じたのは、逆に「バスフィッシングって、こんなに楽しかったんだ」という新鮮な感動でした。
もともとスローな釣りが極度に苦手だった私にとっては、ミドストやカバスキャで釣る5本よりも、マットを撃ち切ってたどり着く一本の方が楽しかったのです。
これはもちろん個人的な好みの問題であって、ライトリグはつまらないとかそんな事を言うつもりは一切ありません。
しかしトーナメントで数字を残すことが至上命題でないならば、「好きな釣り」を押し通すのもまた楽しみ方のひとつだと思います。
そしてやり切った末に狙いの1尾にたどり着けたなら、これ以上愉しい一日もないでしょう。
というわけでやる人も少なくなった琵琶湖シャロー、逆に今こそ一発を求めてトライしてみてはいかがでしょうか。
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コメント
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Some really wonderful info , Glad I discovered this. “The historian must have some conceptions of how men who are not historians behave.” by Edward Morgan Forster.