27Sep
サイトフィッシングにおいて、新定番の位置を確立した“沈む虫“
そもそも虫ルアーとは、水面に浮くのではなかったか???
未体験者には謎の多い、新ジャンルのメカニズムを解析します。。。
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ライブスコープを活かすスキル
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて今年は琵琶湖だけでなく、なるべく色々なフィールドで練習をしようと務めています。
(コロナで思うように行けないのが痛いですが)
そんな練習テーマの一つが、七色ダムでのサイトフィッシングです。
(ネストを狙うベッドフィッシングではなく、フィーディングフィッシュを狙うサイトです)
KenDがサイトとか似合わない・・・と嗤われそうですが、まさにその通り(苦笑)。
実はこれまでのキャリアの中で、サイトフィッシングと言うものを全くやって来なかったのです。
そんな私が七色に通おうと考えるようになった原因は、今を時めく“ライブスコープ“の影響でした。
これまでくどいほど書いてきておりますが、ライブスコープで魚が見えたからと言って全然釣れるとは限りません。
これまで肉眼で見えなかったディープのバスが画面に映るようになったので、「魚が見えさえすれば釣る自信がある」と豪語できるサイト・マスターには強力な武器になるでしょう。
しかしこれは逆に言えば、サイトのスキルが無ければただの水中観察セットになってしまうと感じているのです。
虫は水面で使うもの?
そんなわけで遅ればせながらイチから勉強しようと、勇んで色々調べたのですが・・・。
定番とされるモノを調べていく中で、色々と謎のルアーに遭遇することになりました。
その一つが今や定番となっている(?)、“沈む虫”というジャンルだったのです。
虫ルアーと言えば、浮いている蝉や蛾などに似せて水面で誘うルアーのことだったはず。
シケイダー系のハードベイトから青木虫等のソフトベイトまで色々ありますが、いずれにせよトップウォーターの1ジャンルだと思うのです。
それが沈んでしまうとは、完全に自己矛盾じゃないかと感じていました。
しかしそんなゴタクを並べても釣れないので、定番とされるものを何種類か試してみることに。
それらを並べて気付いたのは、基本的にイモっぽい高比重ボディに脚が一杯ついたデザインになっている事。
そしてフリーフォール中に、このたくさんの脚がピリピリと細かい微振動アクションを起こすという共通点でした。
この動きを目の当たりにして、近年ヴィローラを使い込んできた私にはピンとくるものがありました。
琵琶湖のワカサギパターンもそうですが、クリアウォーターで小さなベイトをよ~く観察して捕食するバスに対しては、この手の微妙なアクションが効くことが多いように思います。
つまりヴィローラのi字やミドストが横方向の微振動アクションで誘うのに対し、沈む虫はフォールで縦方向に誘える微振動ワームという事なのだと理解したのです。
脚はワーム素材かそれともラバーか
そして実際に使ってみると、このルアーの持つ威力と汎用性に唸らせられました。
普通のワームでは見向きもしなかった魚が、目の色を変えて寄ってくるシーンを何度も目撃したのです。
それでもサイト初心者の私にはなかなか釣れないのですが、肉眼で反応が確認できるのでルアーの差をよく観察する事が出来ました。
またこの沈む虫と言うルアーは、普通の虫ルアーのように枝等に吊るして水面で誘うことも出来ます。
水面に反応が無かった場合、コンビネーション技としてそこから沈めたりするのも自由自在。
製品によってはオフセットフックに対応しているものもあり、スナッグレス性を含めた総合性能が非常に高いと分かったのです。
ちなみにそんな沈む虫系ルアーの中で、使ってみて一番良さそうだと感じたのが“RVバグ(ジャッカル)”でした。
ラバーだと脚があまり動かないものがあったりと製品ムラが大きいのですが、RVバグは脚までワーム素材で規格が均一。
変形しないようブリスターパッケージ入りでファクトリーロックが掛かっているので、どの個体も全部の脚がしっかり震えてくれるのです。
しかもご丁寧に小型シャッドテール状の手(?)までついており、実は横に引いても微振動するという凝った造りには参りました。
というわけで最初は疑問符しかつかなかった“沈む虫”ですが、そのメカニズムを知ると急に釣れそうに思えてきました(笑)。
そしてサイト・ウェポンとしてだけではなく、普通のブラインドの釣りでも有効だろうなと感じました。
イモグラブにラバーを刺すだけで自作も出来ると思いますので、未体験の方にはぜひ使ってみて欲しいと思います。
※ちなみに、サイトで使うなら白系のカラーが見やすいなぁと思いました。。。
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