9Dec
驚異的な釣獲力で、冬を熱くする「メタルバイブ」。
食わず嫌いの私も、これしか釣れない場面に何度も遭遇してきました。
その不思議な魔力の正体は何なのか?
見えてきたのは、メタルのリアクションは、「2回」ある-ということでした。。。
●メタルバイブの不思議な魔力
ここ数年、冬のルアーの定番!と言えるほど流行しているメタルバイブ。
私自身は食わず嫌いだったのですが、今シーズン初めから少しづつ使ってみていました。
関連記事:【話題のメタルバイブ・3種の比較インプレッション】
冬はジグ&ポークでしょ!というイメージが強かったのですが・・・結論としてこのルアー、本当に効くと思いました。
ラバージグを入れて無反応だった所でも、メタルバイブを入れると反応が得られた事が何度も。
そして特徴的なのは・・・これ!
・・・そう、ニゴイです。
正直メタルバイブを使う前、琵琶湖でニゴイを釣った事は1度しかありませんでした。
しかし前回釣行時、なんとサーキットバイブでニゴイを5尾リミットメイク(苦笑)。
ジグで1匹も釣れなかった、全く同じ場所を通して・・・です。
(もちろんバスも釣れましたw)
関連記事:【フットボールフィッシュがたまらんばい! – 釣果至上主義を超えて –】
バスだけでなく、他魚種の口をもこじ開けてしまうメタルバイブ。
これは何か、他のルアーと根本的な違いがあるのではないか?
今回は、その不思議な力の正体を考えてみたいと思います。
●フォールで喰わせる?
さてこのメタルバイブ、一般的には「フォールが効く」と説明されている事が多いようです。
使い方は、ほとんどの場合がボトムを取ってのリフト&フォール。
スッと素早いフォールで魚の目線から消える動きが、タフな魚に口を使わせる秘訣なのだそうです。
多くのメタルバイブは、やや横を向いてスライドするようにフォールします。
横から見ると幅広ですが、縦方向には非常に薄いこのルアー。
フォール時、魚は一瞬ルアーを見失い、そしてまた角度が変わって発見する・・・。
こうしたルアーの明滅が、リアクションで口を使わせるキモとなるようです。
●「上げ」のリアクション
という訳で私は、フォール「中」に喰わせるルアーと認識して使っていました。
しかし釣り込んで行く中で、ある違和感を感じます。
それは・・・「このルアー、リフト時にバイトしてないか???」というものでした。
もっと正確に言うと、「リフトし切ったところ(上死点)で、フォールし始める時」に最もバイトが集中する気がしたのです。
・・・この事実の意味するところは、一体何でしょうか?
冬場所に陣取った魚のポジションは、おそらくベタ底。
にも関わらず、ルアーが浮き切ったところ(ボトムから1mくらい?)でバイトする・・・。
それはつまり、「リフトした時点で、既に魚はルアーを追っている」という事なのではないでしょうか?
関連記事:【ブリッツMAX-DRは、深く潜るシャロークランク?】
フローティングジャークベイトやウィードコンタクトクランキングなど、ポーズ時の「浮上アクション」がキモになるメソッドはいくつかあります。
ベイトが逃げる動きに見えるのか?・・・ともかく、「上げ」の動きに反応する場合は確かにあると思います。
例えばクリアウォーターで、ボトムにジグヘッドなどを置いて待ち、バスが通った瞬間にピュッ!と動かすと反射的に喰ったりします。
これは言わば「上げのリアクション」だと思うのですが、メタルバイブのリフトもこれと同じ効果があるのではないでしょうか?
(ボトムワインドが釣れる理由も、ここにあるのではないかと思います)
ボトムでの存在感が無いルアーですから、魚としては「いきなり上に逃げるものが出現」したように見える。
(しかも波動が強いので存在感抜群)
そこでハッとして追尾する・・・というのが、メタルバイブの持つ第1のリアクションなのではないかと思うのです。
●フォールというより「変化」がキモ?
ところでメタルバイブでリフト&フォールを繰り返していると、リフト時に重くなってバイトした事に気付く・・・なんていう事も多々あります。
以前はこれを、ジグのようにフォール中~着底時に喰ったのだと考えていました。
けれどもフォールの動きだけで喰うのであれば、ワームのようにファーストフォールでヒットする事があっても良いはず。
しかし、今のところそういうシチュエーションは1度も経験していません。
という事は、次のリフト時にバイトに気付いた際も、上げからの「変化」で喰った事にアングラーが気付かないだけで、フォール「中」に喰ったわけでは無いのではないか。
そしてこのフォールへの移行時に目線から消える変化こそが、最終的に口を使わせるための「第2のリアクション」になるのではないかと思うのです。
●メタルバイブのリアクションは、「2回」ある
つまり「上げ」のアクションで追わせて、フォールというより上げからの「変化(消失)」でバイトに持ち込む・・・。
そんな2段構えのリアクションが、バスだけでなくニゴイにまで思わず口を使わせてしまうのではないでしょうか。
極めてハッキリとした現れる→消えるの緩急が繰り返される事で、魚からすれば正体が何だか視認できないままに、気になる動きが延々と繰り返される。
その動きは、もはや全てがリアクションと言っても過言では無いのではないかと思います。
姿をハッキリ見せることなく、とにかく100%リアクションだけを演出できる事。
それこそが、メタルバイブだけが持つ魔力の正体なのではないか・・・そんな風に思えてなりません。
▼メタルバイブの力を100%引き出すために
・・・というわけで、メタルバイブが釣れる理由は第1に「上げのリアクション」、そしてそこからの「消失変化」にあるのではないか。
経験の浅い人間の想像でしかありませんが、今のところこのように考えています。
ではその特徴を最大限生かすために、どのような動かし方とルアーセレクトをすれば良いのか?
次回はその点についてお話ししたいと思います。
→次回記事:【サーキットバイブの「ショートリフト戦略」で、冬バスの口をこじ開けるポイント】
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