アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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知っておきたいマイクロモジュールギアの弱点と対処法

滑らかでしかも強い、シマノが誇る「マイクロモジュールギア」。
しかし使い込んでいくと、何だかノイズが出るのが早いような???
ゴリゴリ感の正体と、その解決策について考えてみます。

●マイクロモジュールギア

12アンタレスあたりから、シマノリールに採用され始めた「マイクロモジュールギア」。

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(シマノHPより)

関連記事:【12アンタレスは必要なのか!?13メタニウムとの比較インプレッション①・剛性編

メーカー曰く、

超小型の歯を密に、かつ数多く噛み合わせることにより、強度を低下させることなく、限りなく滑らかな動力伝達を実現。

超精巧ボディハウジングとの相乗効果で、巻き上げ時のゴロつきやザラつきといったギアノイズを従来の半分以下まで抑えることに成功しました。

・・・との事で、「シルキーな巻き心地」「ギア強度」を両立する画期的なメカニズムのようです。

 

●実際どうなの?

では、マイクロモジュールギヤを採用した12アンタレス、13メタニウムを使い込んできて実際にどうだったか?
私見ですが、確かに巻き心地はさらに滑らかになっていると感じました。

17835_feature1
(シマノHPより)

心配されるのは剛性ですが、ギア強度は充分というのが私の結論です。
意外に思われるかもしれませんが、従来のギアよりもかえって強度が高いのだそうです。

理由は、「1つの歯が小さくなった分、普通のギアが2枚の歯で噛んでいた所を、倍の4枚で噛むのでトータルでは強度が上がる」からとの事。
(この辺り、シマノのリール担当の方に詳しく伺ってきたのでご参照下さい↓)

関連記事:【「他に何も要らない」13メタニウム純情物語 – ①

ともかく、13メタで琵琶湖のヘビーウィード&マットでさんざんフロッグやパンチングをしても大丈夫でしたので、余程ハードな使い方でも十分だと思われます。

 

●マイクロモジュールギアは完全無欠なのか?

滑らかで、しかも強いマイクロモジュールギア。
もはや完全無欠のギヤシステムなのか!?と思いながら使う事3年。

計6台のMMギア搭載リール全てで感じられた、共通点が一つありました。
それは・・・「ゴロつき感が出るのが早い」ということです。

gear-970812_960_720

「ゴリゴリ感」などという主観的な表現で恐縮なのですが、要は巻上げ時のノイズ感という事です。
通常、これはメイン&ピニオンギアの摩耗?の目安で、オーバーホールで交換すると新品同様の巻き心地になるかと思います。

しかし13メタニウムを使っている時、早い時では2か月程度でこの症状が出てしまう事がありました。
いかに使用頻度が高いとはいえ、ギアの寿命が早過ぎるのでは・・・と思っていました。

けれどもさすがにおかしいと思い、分解してギアにグリスアップ
するとどうでしょう・・・見事に新品同様の巻き心地が復活したのです。

 

●グリス切れが早い?

いやいや、それはグリスでフィーリングが誤魔化されているだけでしょう!
そんな突っ込みが入りそうですが、私も最初はそうなのかと思っていました。

しかし本当に新品時と変わらない巻き感が復活する気がしますし、それが持続する期間も同じくらいに感じました。
もしギアが完全に終わっているのであれば、多少改善してもここまで完全復活はしないのでは・・・という気がしてならなかったのです。

gear-969012_960_720

じゃあ何が起こっているのか?と考えた時、思い当たったのが「歯面のグリス切れ」でした。

マイクロモジュールギアは、精密なだけ普通のギアよりもクリアランスが狭いのではないかと想像します。
だとすると、付着するグリスの量が通常よりも少なくなり、結果としてグリス切れが早くなるのではないか?と考えたのです。

olive-850336_960_720

そう思って振り返ってみると、異常にゴロつき感が出るのが早かったリールは、浜名湖のソルトで使用していた個体でした。

だからといってギアが錆びていたわけでは無いのですが、ソルトでの使用後は必ず水洗いをします。
構造上、ベイトリールは内部に水が入ってしまいますので、それがグリスの流出を促進していたのではないか・・・と考えたのです。

 

●粘度の高いグリスで対応

ではどうすれば良いのか?
こまめにグリスアップをすればよいのですが、頻繁に分解するのも骨が折れる話です。

20150111_135839

そこで対策として、粘度の高い硬めのグリスを塗ってみました。
シマノの自転車用に「プレミアムグリス(旧名デュラエース)」↓というグリスがあるのですが、これが秀逸。

関連記事:【リール用グリス(シマノ・デュラエース)

20140109_163433_2

ネットリとギアに絡みつき、普通に使えば1シーズンはグリス切れ症状を起こさなくなりました。
(ソルト使用で洗いまくると半年くらいでしたが・・・)

巻き心地が重めになるので好き嫌いが分かれるとは思いますが、個人的にはしっとりとしたフィーリングが気に入っています。
(ただし、歯面以外に塗ると異常に重くなるので要注意!)

マイクロモジュールギアのゴロつきに悩まされている方には、ぜひ一度試してみて頂きたいと思います。

 

 

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    • トビキチ
    • 2018年 2月 20日

    先日、メタニウムMGLのギヤ部にグリスアップをしたのですが、スプレータイプでは柔らかすぎて、シルキーな巻き心地になりませんでした。
    後に購入した、YTフュージョンと言うものをメインギヤとピニオンギヤに施したところ、多少ノイズが軽減したものの、やはり純正グリスじゃないとダメかと思い、純正グリスの購入を検討してます。
    Ken Dが紹介されてるプレミアムグリスと、シマノサービス用グリス DG04という物は同じなんでしょうか??

    • ですよね~、全くその通りだと思います。
      プレミアムグリスとDG04は全くの別物で、プレミアムグリスの方が遥かに硬いです!
      付け過ぎ注意ですのでお気を付けください・・・。

    • トビキチ
    • 2018年 2月 20日

    早速の返信ありがとうございます!
    Ken Dさんは、どう使い分けてますか?

    • 私は、メインギヤにのみプレミアムグリス(デュラエース)をつけて、他は純正のグリスとオイルです(^^♪

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