アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[D] 帝王のクランキング・完結編 - 狙いの1点を射抜くピンポイント・アプローチ

クランクを、バスより「深く」潜らせる!?
圧勝で5年ぶりの優勝を決めた、KVDのクランキンメソッド。
その真髄は、狙いすましたピンポイント・クランキングにありました・・・。

帝王のクランキングの謎

皆さんこんにちは、KenDです。
前回のエリート戦で、見事復活優勝を遂げたケビン・バンダム。
あえて風上に船を立てるクランキング・アプローチの謎解きに、フォロワーの皆様と共に盛り上がりました。

スクリーンショット (333)-min

しかし、特にKVDからの直接のメソッド解説には、かえって謎が深まるばかり・・・。

Boat position, line sizes and lure depth control were equally critical. I always want my crankbait running slightly deeper than the depth the fish are using. For example, if the fish are in 19 feet, I want a bait that gets to 20 feet but not one that dives to 25. If you use a bait that runs much deeper than the bottom, you lose the triggering qualities because the lure isn’t able to perform the way it was designed.(ボートポジション、ライン径、ルアーの潜行度コントロールは全て等しく重要であった。私は、何時もクランクベイトを使う際、バス達がいる層よりも少しだけ深く潜らせて使います。例えば、バスが19フィートラインに居た場合、20フィート潜るルアーを使います。しかしそれは、25フィートで合ってはダメです。もし、皆さんがボトムの深さよりも潜ってしまうルアーを使う事があれば、バイトチャンスを失います。何故なら、ルアーが元々のパフォーマンスを発揮する事が出来ないからです。)

しかし今回、またもや読者の方から貴重なヒントを頂く事が出来ましたのでご紹介します。
 

ピンポイントで決めるクランキング

「バスがいる層よりも、クランクを少しだけ深く潜らせる」
クランクは食い上げさせるものと考えている自分にとって、これが最も疑問でした。
まさか喰い下げさせるとでも言うのでしょうか?と以前の記事で書いたのですが、フォロワーの方から以下の貴重なコメントを頂きました。
(ありがとうございました!)

「ボートポジション、ライン径、ルアーの潜行度コントロールは全て等しく重要であった」
・・・ということは、答えは一つでしょう。ダラダラとボトムを叩くのではなく、バスが反応する一点だけに当てて食わせろ、と。

・・・そうか!!

これを読ませて頂いた時、パッと目から鱗が落ちました。
ここで思い出したのは、KVDが最終日に行ったエリアセレクト
最後のキッカーを獲りに行ったその場所は、オフショアのハンプ群でした。

スクリーンショット (336)-min

・・・という事は、つまり、こういう事↓だったのではないでしょうか!?

IMG_20160530_212316(カレントの方向は推測に過ぎませんが・・・)

ハンプトップに浮いてベイトを待つバス(レンジ19ft)に対して、その頂点(より少し深く20ftほど潜らせて)ピンポイントでクランクを当てる
確かにボトムノックさせ続けるのではなく、狙いの一点で決め撃ちにする食わせのメソッドだったのではないか、と思えてきたのです。

 

クランキングの真髄

このメソッドは、一体どれだけ神業なのでしょうか?
狙いのピンの一点にクランクを当てるという事は、KVDも語る様にすべての要素を絶妙に調整し、ルアーの潜行深度をコントロールしなければなりません。

例えばボートポジションが遠かったり、キャスト距離が足りなければハンプトップに届きません(赤線)。
そしてラインが太過ぎれば、クランクの潜行深度が足りなくなってしまうかもしれません(オレンジ線)。

IMG_20160530_214048

より潜るルアー(25ftダイバー)を使えばボトムを取るのは簡単になります(赤の点線)。

IMG_20160530_214244

しかし漫然とボトムノックさせ続けるのではなく、狙いの一点「だけ」で一瞬のリアクションを演出する
これこそが、バスの口をこじ開けるための「帝王のクランキング」の真髄だったのかもしれません。

KVDwins

しかしこのテクニック、言うのは簡単でも実行するのは非常に難しいと思われます。
遥か遠くの、しかも水面下のインビジブル・ストラクチャーをピンで射抜く精度は、まさにスナイパーさながら。
これを爆風の中でいとも簡単にやってのけるあたりに、「帝王」の凄味を感じずにはいられません・・・。

スクリーンショット (335)-min

もちろん、本当の正解はKVDに聞いてみなければ分かりません。
しかしこのテクニックに関連して、様々な方からたくさんの貴重な意見や経験をシェアして頂きました。
KVDのメソッドをきっかけとして、また1つも2つも勉強させてもらえた事を、本当に嬉しく思います。

それでは皆様、マニアックな話ばかりですがw、これからもDeeeP STREAMをよろしくお願いいたします!
(何だか無性に10XDを投げたくなってきたのは私だけでしょうか???北湖で引いてみたい!)

20130330_386940

 

ショットオーバー7も気になりますが・・・

shot_over_7(NORIES HPより)

 

※ちなみに「HydroWave」というのは、バスの捕食スイッチを入れる「集魚音」のようなものを発生させる装置なのでそうです。
まさか世の中にそんな機会があるとは・・・!ビックリですね。日本で使っている方とかいらっしゃるのでしょうか???
(情報を下さったサブさん、ありがとうございました!)

hydrowave_300_275_c1
Hydrowaveの効果的な使用法
↑サブさんのブログをぜひご覧ください!

※そしてついに、北湖にてマグナムクランキングの真髄を体験してきました!!

 
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    • Tommy
    • 2016年 5月 31日

    19fという水深でクランクのピンホールシューティングを行えるテクニックが凄まじいですね。
    この時に彼が使用していた360度をスキャニング可能な魚探も、かなり貢献してると思います。

    • >Tommyさん
      凄いですよね~。
      しかもビッグフィッシュは28ftのハンプで獲ったそうで・・・まさしく神業ですね(;^ω^)
      ハミンバードの魚探、欲しくなります。。。

        • Tommy
        • 2016年 6月 01日

        え?28f?そんな深く潜るクランクあるんですか? 全然知りませんでした・・・ドラッギングならともかく。
        大昔に霞ヶ浦の隠れオダが熱かった頃、魚探とマーカー(死語)でよく狙ってたのを思い出しましたが、こっちは水深たかだか6~7f。

        あの魚探というか、もやはレーダーは反則ですね。去年のインタビューでKVDが、「これからのトーナメントでは機械オンチは絶対勝てない」みたいなこと言ってましたが、そうかも知れないですね。でもリッククラン、勝ってましたけどね。

        • >Tommyさん
          そうなんですよ、いくら10XDとはいえ、28ftは私もビックリしました!
          軽くドラッギングか、あるいはストローリングでも併用しないと無理じゃないかと思っていたのですが・・・どうも、べらぼうにロングキャストしているみたいです。

          KVD自身が、7ft11inchのロングロッドで70m(!)ほどキャストしていると書いていましたので、この辺りに潜らせるコツがあったのかなと・・・。

          ハイテクのKVDが勝つ一方で、アナログなRCの優勝劇も見られるという、豪華極まりない今シーズン・・・本当に面白いです(^^♪

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