5Dec
青木プロ渾身のNEWスピナーベイト、“Dスパイカー”
新アイディア満載ながらも、バイブレーションが感じられない!?
「i字形スピナーベイト」が拓く、新たな可能性を紹介します。
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青木大介プロ渾身のスピナーベイト
みなさんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
今回はD.Aokiプロデュースで話題をさらったNEWスピナーベイト、“Dスパイカー“のレビューを書いてみたいと思います。
さてこのスピナーベイト、まず目を引くのが可動式のアッパーアーム。
ジョイント式になっているため、ブレード部分が上方向にフレキシブルに動く仕組みになっています。
これによってキャスト時は反対方向にブレードが折りたたまれるため、空気抵抗が減ってキャスタビリティが向上。
そしてフォール時は上方向に曲がる事で、コロラドブレードのようにしっかりと水を噛んで回り続けるのだそうです。
(そして下方向には曲がらないようにプラスチックパーツで制限されているため、フックには絡まない工夫がされています)
(DSTYLE公式HPより)
それに加え、極薄の軽量ブレードを採用。
しかも後方をベンドさせて水噛みをよくさせた、超ハイレスポンスの変形ウィローリーフブレードが装備されています。
これらの効果によって、青木プロが理想とする「着水からピックアップまで絶えず回転し続けるブレード」が実現しているのだという事です。
バイブレーションしないスピナーベイト!?
そんな宣伝文句を聞いてしまうと、もちろん期待しか沸いてきません(笑)。
さっそく投げてみたのですが、しかしいきなり猛烈な違和感が・・・。
このスピナーベイト、何とバイブレーションが「無い」???
(逆に代表的な強バイブレーションモデルと言えば、D-zoneかと・・・)
もしやブレードが回っていないのか!?と不安になって近くで泳がせてみると、確かにどういう姿勢でもキッチリ回転してくれます。
リトリーブから急にフォールに移行させても、すぐさま水を掴むそのレスポンスは素晴らしいの一言。
しかしどういう訳か、スピナーベイトらしいブルブルとした振動が全く手元に感じられないのです。
もちろんブレードが回っている以上、バイブレーションが皆無と言う事はあり得ません。
しかし見たところ回転角が非常に小さく、極めてコンパクトに回っている印象を受けました。
振れ幅がほとんど無く、ほとんど真っ直ぐ回転しているようなイメージです。
加えて、まるでBカスタムのように非常に太いワイヤーが採用されています。
(1.0mm径くらい?)
以前も書きましたが、この硬いアームによっても振動が抑えられていると考えられます。
そして極めつけのキーとなるのは、やはり最大の特徴である「ジョイント式ブレード」。
ここに自由度があるために、もともと弱いブレードのバイブレーションが、さらにアームに伝わりにくくなっているのではないかと思うのです。
こうしたいくつもの要素が重なって、おそらく「世界一バイブレーションの弱い」フィネスなスピナーベイトに仕上がっているように感じました。
そのあまりの引き抵抗の無さは、スピナーベイトとは思えないほど。
むしろ何か別の物に似ている・・・と考えてはたと気付いたのは、名作“ステルスペッパー“でした。
まるでこの手のシンキング・ダブルプロップ系プラグのように、ノーアクションでひたすら真っ直ぐ泳いでくる印象。
そのノー感じなアクションは、「i字形スピナーベイト」とでも呼びたくなるような未体験の領域だったのです。
回転の「トルク」と対ウィード性能
そんなDスパイカーですが、先日の釣行では意外な弱点を感じてしまいました。
それは「対ウィード」性能の問題。
縦系ウィードの林の中を通した時、細かなアオミドロやウィードかすを拾って、ブレード回転が停止してしまいがちだったのです。
「すり抜けが悪い」のとは違い、ルアー自体はしっかりとウィードの林を抜けてきてくれます。
しかし巻き抜いてくるその時、葉に触れたりちょっとしたウィードかすを拾うと、ただちにブレードが停止。
回転トルクの低い、低慣性な極薄ブレードが逆に仇になっているのかもしれません。
というわけで、縦系ウィードの林の「中」を通してくるには少し使い辛さを感じたのが本音です。
しかしカナダモのウィードトップを掠めさせる使い方や、エビモ系のパッチ際の高速リトリーブには向きそうな印象。
クリアウォーターやフィッシングプレッシャーに強そうなイメージで、スピナーベイトの活躍の場をさらに広げてくれる予感がします。
(ちなみに、直進性が高く結構早巻きできます。チャター代わりにも使えるかも?)
と言うわけで、ほとんど新ジャンルのような可能性を感じるD-SPIKER。
まだ釣果がついてきていませんが、これからもっともっと使用経験を積んでいきたいと思います。
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コメント
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2017年 1月 09日
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