アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] KTF・16メタニウム用NEOスプールに秘められたコダワリ

ベイトフィネスの大御所、KTFが放つ“16メタニウム用NEOスプール”
34mm径のバーサタイル機で、スモールシャッドは投げられるのか?
その飛距離と使用感について、実釣テストを敢行しました!

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KTF・16メタニウム用NEOスプール

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて今回は、KTF・16メタニウム用NEOスプールの実力を検証してみたいと思います。
まずはカタログデータからチェックしてみますと・・・。

ボビン材質:G1ジュラルミン
スプールシャフト:ステンレス
スプール単体重量:8.0g
ラインキャパシティ:フロロカーボン12ポンド約80m、14ポンド約70m、16ポンド約60m

KTF HPより)

という事で浅溝ベイトフィネススプールというよりも、ライト寄りのミディアムスプール的な位置付けになっています。
スプール単体重量も8.0gと言う事で、ベアリングやブレーキユニット(ブレーキブロック2個仕様)も含めればスプール総重量は実測11.7g
純正の14.1gに比べれば軽いですが、一般的なシャロースプールに比べるとむしろ重い部類に入る様に思われます。

しかし以前もシェアしたように、大切なのは見た目の数字ではありません
大切なのは「どこが軽いのか?」という部分。
回転の中心部に近い部分(シャフトなど)の重量は、ほとんど回転の立ち上がりに影響を及ぼさない事が分かっています。

その意味では重いステンレスシャフトを採用したこのスプールは、見た目の数値以上に回転慣性は低いはずです。
カタログスペックを追求するならば、もっと軽いシャフト素材を選ぶ選択肢もあったはずですが・・・。
それよりも実用剛性を優先したあたりに、“ミスター・ベイトフィネス”、沢村プロのこだわりが貫かれているように感じられます。

 

純正SVSが付属しない!

しかしこのスプール、1つ大きな注意点があります。
それは、「純正SVSが付属しない」という点・・・。
純正スプールから、ブレーキユニットを外して移植しなくてはいけないのです。

これはシマノさんが、ブレーキユニットの部品を単体売りしてくれないため。
モデルチェンジして劇的に評判の良くなったNEW SVS∞ですが、サードパーティ製のスプールではこのブレーキユニット問題が大きな壁として立ちはだかります。
もっと他社の周辺パーツも巻き込む形で、相互に発展するような戦略を採って頂きたいものです。
(しかも、現状では自社製品でBFSスプールが設定されていない・・・orz)

こうすると頻繁にブレーキユニットを付け換えるわけにはいきませんので、純正スプールが死んでしまう形になります。
これではスプールを付け換えて利用する事が出来ませんので、妥協案として安い純正スプールを買うという手があります。
例えば16スコーピオン70のスプール組が5000円と安めなので、こうしたスプールを別途購入して、移植用のSVSブレーキユニットを確保するわけです。

シマノHPより。しかしまあ勿体ない話です・・・シマノさん本当にお願いしますよ!)

 

スモールシャッドは投げられるのか!?

そしてこれも以前の記事でシェアしましたが、軽量ルアーを投げる上で最も重要なのは「ライン重量」になります。

と言う事はライン次第で、この16メタニウム用NEOスプールでもスモールシャッドが投げられるかもしれない・・・。
そこで1.5号のPEラインを100m程巻いて、キャスティングのテストに行って来ました。
(ちなみにこれだとラインキャパ一杯では無いので、少し小径になる感じです)

(尚、動画ではバーサタイルフィネススプールと言っていますがNEOスプールの間違いです・・・)

組み合わせたのは6ft・ライトアクションのスーパートリックスター・”STC-60L-AS ベイトフィネスプラッギングファニー”
試したルアーは、ソウルシャッド58SPやスーパースレッジといった5gクラスのスモールシャッド達です。
通常であれば、どう考えてもスピニングで使う様な本格的なマイクロルアーと言って良いでしょう。

そしてその結果ですが、「結構、普通に投げられる」
レスポンス抜群と言う感じはしませんが、ソウルシャッドで25m弱、スーパースレッジで20mちょっとくらいの実用飛距離は出そうです。
風の強い日なので参考値でしかありませんが、追い風であれば30m近く飛ぶこともありました。

 

ただしこれは、「タラシを長めに取ってフルキャスト」した場合の話。
カバー際に低弾道でピンスポット・キャストを繰り返すような場面では、弱冠ストレスを感じそうな気もします。
と言う事は飛距離でスピニングに敵わない以上、どのようなシチュエーションで活かせるかは悩ましい所です・・・。
(あとは横風とか、シビアな状況下ではバックラッシュ等のトラブルも増えやすいかと)

 

ちなみにこの使用感、「13メタニウム用夢屋BFSスプール」とさほど大差ないような印象です。
機会があれば、またフロロカーボンラインでもテストしてみたいと思います。
(ただしシャフトがステンレスで強いので、「パワーベイトフィネス」での可能性を期待しています・・・)

 
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