8Feb
2018エリートシリーズ、ついに開幕!!
トーナメントの華とも言える、バスボートが百花繚乱・・・
本場アメリカのボート事情をシェアします。
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2018バスマスターELITE開幕!!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さていよいよ本日(2/8)より、世界最高峰バストーナメント「BASSMATERエリート」2018年シリーズが開幕します。
全9戦のスケジュールを、ぜひ公式HPで確認してみて頂きたいと思います。
(なお、今回の画像はBassmaster.comよりお借りしております)
そして今年の話題と言えば、もちろん日本の誇る偉大なバスプロ“深江真一“プロのエリート参戦!
日本とアメリカの両方のトップトーナメントで、チャンピオン経験のある世界で唯一の存在である深江プロ。
エリートと人気を2分するFLWツアーからの転向に、本国アメリカでも非常に話題となっているようです。
(Bassmaster.comより。この↑記事、翻訳ソフトでぜひ読んでみてください・・・)
※なお、エリートに挑戦する深江選手を応援する特設サイトも出来たようです。
ぜひフォローしていきたいと思います!
もちろんBassmasterと言えば、日本人唯一のクラシックウィナーであるT.Oこと大森貴洋プロからも目が離せません。
爆発力のあるスタイルだけに、一昨年のような優勝劇を再び見せて欲しいと願っているのは私だけではないでしょう。
そして本当に残念ながら、清水盛三プロは今シーズン限りでエリートからの引退を発表。
“キング・モリゾー”の最後の勇姿を、しっかりと見届けていきたいと思っています。
KVD × ウルトレックスの最強コンボ
さて開幕に当たって気になるのは、各選手のボート事情。
今年も多くの移籍劇があったようですが、最大のトピックといえばこれで決まりでしょう!
なんと“帝王”ケビン・バンダム選手が、初めてモーターガイドからミンコタへと移籍したのです!!
昨年、激闘を制してAOYを獲得したパラニューク選手に、移籍したKVDが「え、まだチャンプ1回?(俺はもう7回獲ったけど)」と語る衝撃のCM(笑)。
こんなものよく作れたなwwwと感心するしかありませんが、この電撃移籍の理由はもちろんハイテクエレキ”ウルトレックス“!!
今季エリートでは何と装着率ほぼ8割(85艇/107艇。Mitarai研究所調べw)と、もはやトーナメントで勝つためのマストアイテムと言っても過言ではないでしょう。
ちなみに先日のイースタン・オープンでも、ざっと見て半数ほどはウルトレックスを装着していたように感じました。
ワイヤー切れや基盤損傷(?)などのトラブルは少なくないようですが、試合会場でミンコタスタッフがササッと直してくれるアメリカでは、もはやトーナメンターが選択しない理由は無いのかもしれません。
アメリカ・エンジン事情
それからアメリカで人気のあるバスボートのエンジンですが、現地ですぐ気づかされたのはマーキュリーのシェアが支配的であるという事でした。
特にオープンの現場では、OptiMax”Pro XS”の250馬力が標準エンジン?というくらいの普及具合。
感覚的にはマーキュリーが6~7割、ヤマハが2~3割、そしてエビンルードとスズキとホンダがごく僅かといった感じでした。
これについて現地のアングラーに「何で?」と理由を尋ねたところ、「速いから」という極めてシンプルな答えが返ってきました(笑)。
一秒を争うスタート後のポジション争いを経験して、なるほどなぁと納得した次第です。。。
しかしエリートにおいては、今年からスズキが少し増えたという印象。
特にYAMAHAの代名詞(?)でもあったディーン・ロハスが移籍したのには衝撃を受けた方も多いでしょう。
いよいよSUZUKIがバスボート界にも本腰を入れてきたように感じて、ユーザーとしてはちょっと嬉しく思っています。
ちょっとショックwwwあの「ディーン・ロハス」がYAMAHAの船外機からSUZUKIの船外機に変更!!
ただ、バスボートに対応するような船外機は今のところ200馬力のDF200までだったような気がするのが引っ掛かるところ。
もっと高馬力帯のエンジンも、バスフィッシングに対応できるような仕様変更がなされたという事なのでしょうか?
このあたり、詳しい方がいらっしゃればぜひ教えて頂きたいと思っております。
※追記:US-SUZUKIにDF250SSという、V6・4000ccの軽量(約260kg)モデルが追加されたようで、どうもそれを搭載している模様です!!
フェニックスボートが大人気
そして個人的に非常に驚かされたのが、“フェニックス(フィーニックス)“ボートの大人気ぶりでした。
2007年創業の振興メーカーという事で、日本ではあまり見ないような印象を受けるメーカーですが・・・。
かのチャンピオンとトライトンで社長を務めたゲリー・クラウズ氏と言う有名な方が立ち上げたそうで、その性能の高さが広く受け入れられているのだそうです。
具体的にはラフウォーターでの走破性の高さと、静止安定性の高さが上手く両立しているという話。
確かに激荒れのトホ&キシミーで乗せてもらいましたが、安心して乗っていられる乗り味が印象的でした。
とは言え乗り心地のソフトさだけで言えば、琵琶湖で乗せてもらったta-toさんのバスキャットのプーマFTDの方が良かったような気がします。
(ta-to.orgさんより。でもスタンヘビーなので、荒れるとバウがばたついて大変だとか・・・)
ちなみに価格的にもリーズナブルで、製造ラインの質やサポートも厚いなどトータルでの顧客満足度が高いのだそうです。
オープン戦では既に結構なシェアを占めており、気になって思わずカタログを貰ってきてしまったのはここだけのお話です(笑)。
(日本だとディーラーが少ないのですが、琵琶湖のRUSHさんで取り扱われているそうです。。。)
トライトンは良く似ている
それから加藤誠司プロ艇や、オープン2日目のパートナーに乗せて頂いた船が“トライトン“ボートでした。
走りも静止安定性も、何だかフィーニックスによく似ているなぁ・・・と思っていたのですが、以前同じ方が社長を務めていたのだと知ったのは後になってからの事でした。
それは似ているわけですよね・・・。
ラフウォーターに強いチャンピオン系のハルを使いながらも、燃料タンクを船底中央部に持ってくるなど、スタンヘビー傾向の解消が色々と工夫されているとの事。
結果として、走りと釣りのしやすさを上手くバランスさせたデザインになっているのだそうです。
ただし現地のアングラーの話では、2006年頃(?)にバスプロショップスに買収されてグループの傘下に入ってからは、製造品質があまり良くないのだという事も小耳にはさんだ次第です。
(ただしあくまで聞いた話ですので、真偽は不明です)
レンジャー・アタックは健在か?
一方で、今も昔もバスボートのトップブランドと言えば“レンジャー“ボートと言えるのではないかと思います。
ビタッと安定した浮き姿勢は、最も釣りがしやすいボートとして広く認知されているのではないでしょうか。
しかしちょっと意外だったのですが、どうも最近は人気に陰りが出てきているのだそうです。
その高い静止安定性の引き換えとして、ラフウォーター時のハードな乗り心地は「レンジャー・アタック」と呼ばれるほど体が痛いと有名だとか。
それに加えて価格が高い事も、敬遠される大きな理由になっているという話でした。
ただし最近のモデルはだいぶ改善されたという話を聞いていたところ、ちょうど初日のパートナーの船が最新のZ520!
期待して乗せてもらいましたが、正直乗り心地はやっぱりフィーニックスの方がいいかな・・・と感じたのが本音でした(笑)。
ナイトロボートはなぜ人気?
それからあのKVDが乗っている事で、あまりにも有名な“ナイトロ“ボート。
オープンの試合でもたくさんの艇数が出ており、一定の人気があることが窺えました。
ちょうどプラで同船させてくれたパートナーが乗っていたので、「ナイトロの良さってどこ?」と聞いてみました。
するとちょっとニヤリとしながら、「安い事かな」と一言(笑)。
どうやらナイトロは、有名バスボートメーカーの中では一番リーズナブルなプライスなのだそうです。
しかし「荒れてるからちょっと飛ばして帰るよ。バンピーだから気をつけてね」
という若干理解不能(荒れてるならゆっくり帰ろうよwww)なコメントの後、激荒れ(たぶん風速7~9mくらい)の湖上に出た時、私は笑っていられなくなりました。
ライディングの技術とかそう言った要素もあるのかもしれませんが、そのハードな乗り心地に、2日間くらい首とか腹筋の痛みが消えなかったのです・・・(苦笑)。
というわけでデッキが広いといったメリットはあるものの、ラフウォーターでの走りについては正直参ったというのが本音でした。
価格の他にはKVD等の有名プロ効果と、バスプロショップスの厚い販売網が人気の秘訣なのかな?と想像した次第です。
驚かされたエクスプレスボートの良さ
そして最後に意外な(?)一艇を紹介したいと思うのですが、それは“エクスプレス“ボート。
実は北嶋一輝さん艇のエンジンが故障し、急遽ヒロ内藤さんの船をお借りする事になり・・・
その際に乗せて頂いたのが、このエクスプレスボートだったというわけです。
実はこのボート、21ftという大きさでありながら何とアルミ製!!
それにVMAXの250馬力が載っているものですから、大丈夫?割れたりしないの??と実はドキドキしていました。
しかもこの日は風速7~8mはあろうかという激荒れだったものですから、正直かなり覚悟して乗せてもらったものです。
しかしそのしなやかでソフトな乗り心地は、良い意味で完全に予想を裏切るものでした。
バスキャットみたいに波の上に浮いて走っているという感じでも無く、波に当たっているのだけれどしなやかに衝撃を吸収しているというか・・・。
そのメカニズムはちょっと私の理解を超えていたのですが、とにかく結果として非常に体に優しい船だなと感じた次第です。
日本ではほぼ見る機会が無いように思いますが、今季エリートにも数艇がエントリーしている事に注目しています。
というわけでエリート開幕を前に、現地で聞き知ったバスボート情報を少しまとめてみました。
ただし私自身は国内でバスボートを所有した事すらないド素人であり、多分に真偽不明の聞きかじり情報である事を申し添えておきます。
この道にお詳しい読者の方で、「それは違うよ」とお気づきの点がございましたら、優しく指摘して頂けると嬉しく思います。
(特にナイトロボートのオーナー様には、不愉快な思いをされた方がいらっしゃいましたらごめんなさいです<(_ _)>)
※ちなみエリートの舞台からレジェンドボートが消えたのが話題になっていますが、オープンに出ていたアングラーの話では評価が高かったです。
何があったのでしょうかね???
あとはチャージャーの210エリートにもぜひ乗ってみたいですね!
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コメント
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2018年 6月 28日
レジェンドボートは去年大手の会社に買収されたから買収先の影響なんじゃないかなーと思ってます
情報ありがとうございます!
そうなのですね・・・知りませんでした(;^ω^)
現地のアングラーの話では、モノはかなり良い船だそうなので気になります。。。