アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] 禁断の最終兵器 – “ライブスコープ”の破壊力

ジンクリアの七色戦で、予想外の爆発を見せた「非サイト戦略」。
その陰で起こっていた、魚探界を揺るがす”異変・・・。
既存のバスフィッシングを打ち砕く、ライブスコープの革命をシェアします。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

吹き荒れた”ライブスコープ旋風”

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
2人のスーパー・サイトフィッシャーマンが、激しい優勝争いを繰り返したTOP50開幕戦七色ダム。
しかしその裏で、ある大きな「異変」が起こっていた大会でもありました。
その震源地となったのは・・・革新的なハイテク魚探、GARMINの”ライブスコープ”です。

(©JB/NBC)

ジンクリアで有名な七色は、サイト・フィッシングの聖地として知られています。
しかしそこで3位表彰台に上がったのは、何とサイト組の黒田健史選手。
最終日7kgオーバーという衝撃のトップウェイトの原動力は、今季導入したライブスコープにあったと明かされました。

(©黒田健史の「いろはにほへと」)

TOP50初戦 ゲーリー インターナショナルCUP

そしてTOP50における本戦のLIVESCOPE導入率は、何と全体の約半数(25名)にも上るとの事!!
しかも上位10名中8名がライブスコープを搭載していたとの事で、ほぼ「独り勝ち」と言っても過言ではないでしょう。
昨年登場したばかりの最新デバイスが、ここまで支配的なシェアを占めた事には正直ショックを隠せません。

(佐々選手のyoutubeより)

TOP50シリーズのライブスコープ導入率

 

“ライブカメラ”という革命

ではライブスコープは、一体なぜそこまで選手たちの支持を集めたのでしょうか?
実はこの冬、私も武田栄喜プロのガイドで実機をじっくりと解説して頂いたのですが・・・。
サイドスキャンや360°イメージといった、既存の魚探とは完全に異なるものでした。
これまでの魚探が全て「過去の静止画」だったのに対し、ライブスコープは「”今”の動画を映し出していたのです。

(ガーミン・ハミン・ロランス全ての魚探を搭載して解説してくれた武田プロ。比較して学ぶには最高のガイドだと思います・・・)

 
武田プロのガイドはこちら

百聞は一見にしかずという事で、上の動画を見て頂ければもう一目瞭然なのですが・・・。
例えばダム湖によくある立木を例に考えてみると、次のようなメリットが次々と明らかになってきます。

◆「どこに立木があるか」が”事前に”分かる
沈み物の上にボートが乗らなくても、前方のカバーを映し出せる
→ カバーの種類や規模、トップが何mにあるかが見える
→ 次船とカバーとの距離感が正確に分かる

これまでブラインドのカバーを撃つ際は、あらかじめサイドスキャン等で沈み物を発見してマーキングしておく必要がありました。
そしてボートで真上に乗ってみて、どのようなカバーなのかを事前に調べていたことと思います。
その上でマークしていたウェイポイントに向かってキャストするわけですが、なかなか正確にルアーを入れ込めない事も多かったのではないでしょうか。
しかしライブスコープであれば、初めて発見した沈み物に一投で正確にプレゼンテーションする、という離れ業すら可能になるのです。

(実際に武田プロに実演して頂いて、ド肝を抜かれました・・・)

そしてさらなるメリットとして、

◆魚の状態を実際に確認して釣りが出来る
→ 立木の中にバスがいるのかいないのかが、すでにキャストする前に分かる
→ トップに浮いているのかボトムに沈んでいるのかといった、バスのポジション・レンジが分かる
(そしてポジションによって、活性も推測できる)
ルアーに対する反応を確認しながらアプローチできる
(フォールするルアーを追いかけていったか否か等)

 
つまり絶対に魚を目視出来ないディープにおいても、サイトフィッシングが可能になると言っても過言ではありません。
普段オフショアでブラインドの釣りをしているアングラーであれば、これらがいかに絶対的なメリットかがヒシヒシと感じられるのではないでしょうか。

 

禁断のリーサル・ウェポン

というわけでこれまでとは完全に次元の違う、まさに魚探界のパラダイムシフトと呼べるライブスコープ。
魚探では後発となる”GPS界の巨人”ガーミンが、バスフィッシング界征服のために投入したリーサル・ウェポンと言えるでしょう。
一世を風靡したウルトレックス同様、バスフィッシングのカタチすら変えてしまう「ゲームチェンジャーとなるのは間違いないでしょう。

パワーポールと合わせ、バスボートの新たなる“3種の神器”になるかと。。。)

しかし大きな壁になるのが、何と30万円(!)という破格のプライス。
モニター用として標準的なGPSMAP1022xsvを組み合わせると、何と両者で約60万円という途方もない金額にのぼります。
私もこの冬さんざん導入を検討しましたが、さすがにどうにも手が出ず涙を飲みました・・・。

(写真はさらに大きい12インチモデル。このダイヤル式なのが便利だそうです。。。)

さらに言えば電力の消費量が尋常ではないらしく、魚探専用にバッテリーを1個追加するなど皆さんかなり苦労しているようです。
ボートの重量増を嫌ってリチウムイオンを導入するケースもあるそうで、トータルで一体どれだけの投資が必要になるのか想像もつきません。
5万や10万の振動子ならともかく、ここまで来ると試合での「経済格差」を嫌でも見せつけられてしまうのではと心配しています。
そして極めつけに恐ろしいのは、すでに半数の選手が導入しているTOP50ではライブスコープはアドバンテージではなく、「無いと勝負の土俵に立てない」時代に突入してしまっているという事ではないでしょうか。

(クリアな七色でこそ肉眼のサイトが生きましたが、次戦遠賀川などでは・・・)

というわけで、ルアーフィッシングの世界を一変させる一大発明となったライブスコープ。
魚の状態を実際に観察できるだけでも非常に魅力的なデバイスだと思いますが、価格を考えると正直喜べません。
むしろ買えない身としては、「リリースされて欲しくなかった」悪魔的な兵器にすら映ります。
数々の技術革新を経て、駆け足で変わりゆくバスフィッシングは一体どこへ向かっていくのか・・・。
言い知れぬ怖さと不安を感じた、今回のTOP50開幕戦でした。

(こんなの見ちゃうと、もう欲しくて仕方が無いんですけどね。。。)

 

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  1. 凄すぎてそのうち使用禁止とかなったりして(笑)
    競泳の水着とかみたいに。

    • 確かに(笑)。ローカルトーナメントとかではそれもあり得そうですね!

    • しがない釣り人
    • 2019年 4月 13日

    なんとも言えない気持ちになりますね…
    より快適に釣りがしたい、でも道具に頼りきりの釣りはつまらない…アングラーが遂に極限の二律背反に、実態をもって直面する時が来た感じがしますね

    • はい、本当にそんな感じがします・・・。
      せめて低価格で普及してくれれば、使いこなしの技術が問われるという感じにはなるのかなと思うのですが、現状では持っている人といない人の格差が大きすぎる気がします。

    • カズ
    • 2019年 4月 28日

    KenDさん、初めまして。
    カズと言います。
    Garmin魚探の事を書いてくれており、
    色々と参考にさせて貰っています。
    最近、Garminのエコマッププラスの9インチを
    購入して、七色で使い始めたのですが、
    基本的な事を教えてもらえませんか。
    ハーツマリンで、電源ケーブルを購入して、
    シュミレーター画面で、使い方を勉強しています。
    クイックドローで、七色のデータを作成したものを家で見たいと
    思うのですが、どのように表示したらいいのかわかりません。
    やり方を教えてもらえませんか。

    • 参考にしてくださりありがとうございます!
      逆に質問で申し訳ないのですが、それはガーミン魚探を家庭用100V電源で使えるアダプターが売られているという事でしょうか?
      よろしければ商品URL等貼って頂けると助かります。

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