3Sep
ビッグバスパラダイスの時代が、いよいよ終わりを迎えた琵琶湖。
しかしバスフィッシングの魅力は、決して”釣果”にあるのではない?
今だからこそあらためて、その本当の面白さを考え直します。
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琵琶湖ゴールデンエイジ・終了のお知らせ
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて日本一のビッグレイク琵琶湖と言えば、ビッグバスの聖地としてあまりにも有名です。
昨年は本場アメリカのフィールドに行きましたが、ハッキリ言って「琵琶湖の方が釣れる」というのが率直な感想でした。
そんな琵琶湖に異変が起き始めたのは、もう5~6年以上前の事になるでしょうか。
南湖中に繁茂していたウィードが減り始め、徐々に釣果が厳しくなり始めます。
そして決定打となったのが、2018年9月の台風21号の直撃。
関西一円に大きな被害をもたらした巨大台風によって、沖のウィードは「ほぼ全滅」してしまったのでした。
【速報】関西空港の連絡橋に衝突したタンカーから乗組員を全員救出 https://t.co/01lYIyBp6b
残っていた乗組員9人がタグボートで救出され、海保が助けた2人と合わせて全員が救助された。共同通信が報じた。 pic.twitter.com/F3hs0ZqSxS
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 4, 2018
これによって琵琶湖のオフショアは、ここ十年で見たこともなかった「水中の砂漠」状態となりました。
一時は南湖のド真ん中まで繁茂していたウィードの消失は、生き物たちにどんな影響を与えるのか?
一体どんなシーズンになるのか戦々恐々としながら、2019シーズンは幕開けを迎えたのでした。
(まず顕著な変化として現れたのは、ブルーギルの激減でしたね・・・)
そして迎えた今シーズンの春、アングラーたちの口から次々と漏れてきたのは「厳しい」の声でした。
あまりに何も生えていない状況に、ウィード頼りで釣りを組み立ててきたアングラーは大きなハードルにぶち当たります。
もう少しウィードが生えてくれれば・・・と、新芽の成長を祈った方は非常に多かったと思います。
それから晩春~初夏と季節が進むにつれ、徐々にウィードは蘇ってきました。
とはいえ例年より大幅に量が少なく、限られたエリアが大船団となってしまったのですが・・・。
ともあれいくらか釣果も回復してきて、少し安堵した方も少なくなかったでしょう。
ところが夏へと移り変わる中、徐々に調子を上げていくと期待した状況は逆に悪化の一途をたどります。
ウィード自体は少しづつ成長していったにも関わらず、釣果は上がるどころかどんどん下がっていったのです。
琵琶湖は例年、お盆までの夏時期くらいがとても釣りやすい時期になる傾向があったのですが・・・。
通いなれたアングラーですら普通にノーフィッシュを喰らう状況となり、もはや誰の目にも「琵琶湖黄金時代の終焉」は明らかとなったのです。
(夏と言えば!のパンチショットが全然釣れなくてショックでした。。。)
バスフィッシングの本当の面白さ
こうしてビッグバス・フィーバーに沸いたパラダイスの時代は終わり、琵琶湖は確かに釣れなくなりました。
しかし今、私はとても琵琶湖のバスフィッシングが面白くて仕方がありません。
釣果的には以前よりも全然釣れていないのですが、それでも夢中で湖上に出てしまうのです。
最近時々考えるのですが、「バスフィッシングの面白さ」の本質とは一体何でしょうか?
私はソルトもやり込んできた割とマルチなアングラーなのですが、ハッキリ言って海の方がたくさん釣れることが多いと思います。
入門者向けの番組などで言われる“引きの強さ”だって、青物の方がバスよりも遥かに上。
ジギングもキャスティングもやってきた立場からすると、誤解を恐れずに言えば「バスはちっとも釣れない上に大して引かない魚」というのが正直な感想なのです。
(秋のシーバス祭りの時期なんて、何十本なんて釣果も普通にあったりしますからね・・・)
それにも関わらず、私はバスフィッシングをやり込むために浜名湖から琵琶湖のほとりへと移住を決行してしまいました。
こんなに釣れないし食べられもしない魚に、どうして人生を賭けてしまったのでしょうか?
それはありとあらゆる釣りの中でも、バスフィッシングの「ゲーム性」の高さは突出していると実感したからなのです。
例えばバスより何倍も引く青物のジギングですが、最も釣果を左右するのは連れて行ってくれる「船頭の腕」です。
人間より大きなサイズも夢ではないマグロ釣りも、群れに出会えなければ一日中クルージングするだけで終わってしまう事も・・・。
もちろん喰わせて獲る釣り人の技術は大切ですが、それ以前に魚の居る場所に連れて行ってもらえなければどんなエキスパートでも釣り上げる事は出来ないのです。
(どんなに釣り人が上手でも、釣れない時はどうやっても釣れない・・・という状況が多いように思います)
しかしバスフィッシングにおいては、どんな状況でも必ず釣る人は釣ってくる。
止水域では海のようにエリア自体から魚が居なくなってしまうという事はありませんし、また喰わせるための膨大なメソッドも発達しています。
つまり「魚を探す」戦略と、「魚に口を使わせる」技術の双方を高度に要求されるのがバスフィッシングの特徴だと思うのです。
釣りはどんなジャンルでも運の要素を完全には排除できませんが、その中で最も「釣り人の腕の差」が釣果を左右する釣りと言えるのではないでしょうか。
(続く・・・)
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