31Jul
高度に進化した、素晴らしい釣り用レインギアの数々。
しかしメンテナンスを怠ると、たちまち性能がガタ落ちに!?
高価なウェアを長持ちさせる、ちょっとしたコツをシェアします。
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メンテナンスは絶対必要!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
長く激しかった今年の梅雨も、いよいよ終わりが見えてきましたが・・・。
高機能なレインギアの数々に、我々アングラーはだいぶ助けられてきたのではないかと思います。
しかし高機能なアイテムも、メンテナンスを怠るとすぐに駄目になってしまいます。
特にゴアテックスなど高価なウェアには、なるべく長持ちしてもらわないと困りますので・・・。
今回は性能を保ち寿命をのばすための、レインウェアのメンテナンス法を紹介してみたいと思います。
メンテの基本は「毎回洗濯」
さてレインウェアの基本と言えば、外側からの雨の浸入を防ぎ内側の蒸気だけを通す「防水・透湿」メンブレン。
ゴアテックスがその代表ですが、「汗で内側から濡れる」という雨カッパのジレンマを解決した革新的な技術です。
しかしその性能を発揮するためには、繊維中の細かい穴をふさがないようにしなければいけないわけで・・・。
そのためにまず大切なポイントが、使用後は「毎回洗濯する」事だそうです。
「レインウェアは自宅で洗濯できますか?」
「どの位の頻度で洗濯すれば良いですか?」
といったご質問をよく受けます。
洗濯による生地へのダメージを気にされてのことだと思いますが、使用後そのまま保存することで受けるダメージと比較すればたいしたものではありません。生地に付着する汚れは目に見えにくいものが多く、特に雨天使用時は大気中のさまざまな汚れが付着します。
理想的には使用するたびに洗濯したいものです。
適切にこまめに洗濯することでレインウェアの寿命を延ばすことができるのです
(モンベルHPより)
誤解されている方が多いと思うのですが、レインウェアは使うたびに洗うのが基本との事。
けれどもその際、普通の洗剤を使うと繊維が目詰まりを起こしてしまうのだそうです。
という事で、洗剤は必ず専用品を使うというのが注意点でしょう。
似ているようで違う”防水”と”撥水”
しかし洗濯をすると、表面の「撥水性(=水弾き)」が落ちてしまうのが難点。
そして水弾きが悪いと内部からの蒸気を通さなくなってしまい、内側に結露してしまうというわけです。
ここで気を付けるべきは“防水“と”撥水“の違いで、たとえ撥水性(水弾き)が悪くなっても外から雨が滲みてくるわけではありません。
しかしこうなると防水性が保たれていても、透湿性が落ちるので結露して内側から濡れてしまうことに。
ですから水を弾かず表面がベタベタになってしまうと、ゴアテックスなのにサロペットみたいに蒸れ蒸れ・・・という事になってしまうわけです。
というわけで洗濯後は撥水性を復活させるために、時々専用の撥水剤を使います。
個人的にはモンベル純正のS.R.ウォッシュ インを愛用していますが、ニクワックス等同じような製品は色々あります。
ともあれ効果を求めるならスプレー式ではなく、漬け込みタイプを選ぶのがポイントでしょう。
施工のポイントは「熱を入れる事」で、私は漬け込み後に乾燥機にかけています。
さらにアイロンをかけるともっと良いそうですが、個人的には面倒なのでしていません。
ちなみにレインウェアによっては、あまり乾燥機に掛けるとシームテープが剥がれるものもあるので注意が必要です。
(モンベルやミズノのは大丈夫でしたが、フリーノットのはベロベロになりました・・・)
▼カンタン施工手順
・使用後のウェアを洗濯ネットに入れ、「ソフト」モードで洗濯機にかける
(洗剤は専用品を使う)・洗濯後、洗濯機に水を溜めて撥水剤を入れ、ウェアを10分ほど漬け込む
(撥水剤の指示に従い、1着なら15lほど)・さらに5分ほど洗濯機をソフトモードで回し、生地全体に撥水剤を浸透させる
・「すすぎ」を行わないまま、「脱水」をかける
・陰干しして簡単に水を切る
・1時間ほど中温で乾燥機にかける
上記の手順でツルッツルに撥水するようになると思いますが、それでもダメなら生地の寿命と考えています。
(ちなみにREVEIVE Xはもう売っていないようですが、SRウォッシュインでも同じくらいになります)
「そもそも使わない」という裏技
さて上に書いたような工夫で、レインウェアの寿命は格段に伸びる事と思います。
しかし、モノは使えば使うほどくたびれていくのは避けようのない道理。
そこで長持ちさせるには、「なるべく使わない」という裏技もあります。
(釣りの場合使われ方がハードですからねぇ・・・)
「使わなかったら意味ないでしょ?」と思われるかもしれませんが、雨でない時にレインウェアを着る機会は意外と多いもの。
なぜなら夏以外の時期であれば、風を防ぐウィンドブレーカーとして使用するためです。
そして重要なポイントは、たとえ雨に濡れなくても生地は劣化していくという事ではないでしょうか。
(雨じゃなくても空気中の埃をかぶりますし、紫外線にもさらされますからね。。。)
こうした雨以外のシチュエーションで使う時用に、本気のレインウェア以外に「なんちゃってレインウェア」を用意。
本降りの時とそれ以外で使い分ける事によって、高価なレインウェアの使用頻度を減らし、寿命を延ばす事が出来ます。
そしてその「なんちゃってレイン」の超オススメが、今大人気の格安レインウェア・ワークマンの”イージス“シリーズです。
驚異の上下で5000円(!)と格安ながら、よほどの雨でない限り充分な性能を発揮してくれる素晴らしいウェア。
フードが小さいとか細かい弱点はありますが、コスパを考えれば十分過ぎる出来でしょう。
毎年交換でも財布の痛みは少ないと思いますので、一枚持っておくことをお勧めします。
それでも浸水して来たら
ところがこのような工夫をしても、いや~な浸水が起こってしまうこともあるでしょう。
しかし「もう駄目になった」と諦める前に、ピンホールが無いか探してみると良いと思います。
結構な穴でも専用のリペアシートで補修できますので、あきらめる前に一度トライしてみて下さい。
と言うわけで、レインウェアの性能を持続させ、長持ちさせる工夫をまとめてみました。
高価な買い物ですので、ぜひ大切に使って快適な雨の釣行を愉しんで頂きたいと思います。
それでは皆様、良い釣りを!
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