アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[初優勝!] 最後のフロンティア、”ディープの中層”の可能性

’21BATNET第2戦、10kgオーバーで悲願の初優勝
難攻不落のディープのキーは、“何もない中層”にあった!?
最後のフロンティア(?)をさすらう、手つかずのモンスターに挑みます。。。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

悲願の初優勝

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
昨日琵琶湖で開催された’21BATNET第2戦において、悲願の初優勝を遂げることが出来ました。
これまでは僅差で2位とか、初日に日本記録を釣っておきながら2日目ノーフィッシュで逆転負けとか、悪夢のような展開が続いていましたので・・・(苦笑)。
ようやく手にした勝利に、いい歳して軽く半泣き状態でしたwww

(正直レコード釣って2位だった時は嬉しいより辛かったです・・・orz)

ちなみに「あれ、意外とまだ勝ってなかったの?」というコメントもたくさんお寄せ頂きました(苦笑)。
浜名湖オープントーナメントというソルトの大会で3回優勝しているので、そのイメージがあったのかと思いますが・・・。
私のトーナメント歴はソルトから始まってバスへという通常とは逆の流れ?だったので、実はバスフィッシングではまだ無冠だったのです。

(TOP50プロも参戦する、日本屈指のソルトトーナメントです!)

しかし今回の勝利をもたらしてくれたメソッドには、浜名湖や各地のリザーバー・野尻湖と言った他フィールドで得たヒントが非常に多く含まれていました。
本音を言うと今後の試合のために黙っておきたいのですが(苦笑)、優勝パターンを公開するのはトーナメントの注目度を上げるのに必要不可欠な要素だと考えておりますので・・・。
決して簡単とは言えない今の琵琶湖で、10kgオーバーをウェイイン出来たキーポイントを皆さんにシェアしたいと思います。


(これは前回の動画ですが、メソッドの発信が大切かなと。リザルトの数字だけでは一般の方に共感を得づらいので・・・)

 

“パターンの先頭”を追うこと

さて個人的にルアーフィッシングの基礎となる要素は、“場所”、”タイミング”、”アプローチ”の3つだと考えています。
何よりもまず魚のいる場所を見つけ、食い気の立つタイミングをとらえた上で、トレースコースやレンジ・スピードを合わせていくというのがゲームの基本。
有効なルアーやカラーを見つけるのも大切ですが、それはあくまでも「喰う魚」を見つけた上での最後の一押しではないでしょうか。

ですから私は普段の練習中、パターンの先頭をとらえる事を目指していつも魚を探しています。
季節の移り変わりといった状況変化で動いてきた、最初のフレッシュな群れは比較的カンタンに口を使ってくれます。
まずはタフな難しい魚ではなくイージーフィッシュを見つけるという事、“Fish it easy”を考え方のベースとしているのです。

(特にハードルアー等の強い釣りをする際には重要なコトかと。。。)

具体的に今回の琵琶湖で解説すると、実は前回準優勝した時はワカサギパターン“の走りを追いかけていました。
艇王等のイベントがあるので書かなかったのですが、実はキッカーフィッシュの入れ替えは下物浚渫のワカサギ喰い狙いだったのです。
(メインの数釣りは別場所のモロコパターン)
その時はまだ見つけている人が少なかったので、ベイトとバスが山盛りの浚渫エリアをほとんど独占できたというわけです。

しかし今では周知のとおり、浚渫エリアはワカサギパターン狙いのアングラーで大船団に。
私は本当に繊細な食わせが苦手なので、タフ化した船団のテクニック争いでは全く勝ち目がありません。
ですから季節の進行でポジションを変えた、新しいバスの群れをシャローからディープまで必死に探し回っていました。

そんな中で前週に見つけたのが、北湖の10~13mフラットのオダに落ちてきた大量のモロコの群れでした。
その時はまだバスはあまり釣れなかったのですが、試合4日前くらいにチェックした時に大規模なスクールが絡んでいるのを発見。
2~3kgクラスがボッコボコにHITし、「これは勝てるかも」というキースポットを3か所絞って本番に臨んだのでした。

(1匹のバスの胃から、モロコが4本も出てきましたwww)

 

“何もないディープの中層”を釣る

ところが試合当日の朝、フライト直後に信じたくない光景が目の前に広がってきました。
狙いのエリアには大量のボートが浮き、入りたかったポイントには全て先行者の姿が・・・。
BAITというもう一つの試合がかぶっていたせいもあるでしょうが、手練れの琵琶湖トーナメンターたちの探索力には本当に恐れ入りました。

【速報】琵琶湖プロトーナメント
BAIT第3戦2DAYシリーズ

優勝は冨本タケル プロの優勝❗️❗️

Biwako BASS Tournament Associationさんの投稿 2020年10月4日日曜日

(そちらの優勝は“琵琶湖最強アングラー”冨本選手!しかし皆さん、わずか数日でこの動きを掴むってどんだけ・・・orz)

そこで自分のボートの船足の遅さを呪う気持ちを抑えながら、まずは周囲のB級スポットに入って場所が空くタイミングを窺います。
水深12mに沈む小規模なオダヴィローラ4″の1/16oz(1.8g)ジグヘッドを沈め、ボトストで軽くタッチさせた直後にファーストバイト。
痩せた1kg程度の40cmUPでしたが、このままノーフィッシュかもという恐怖を打破する貴重な一匹となりました。

(BATNET出場選手の多くはフルサイズのバスボーター。60馬力の小船では正直ツラいところもあります)

しかしこの日は無風で非常にタフな状況で、全く竿が曲がる気配のない周囲から1艇、2艇と選手が離れ始めます。
そして9時台に狙いのオダに入れたのですが、ベイトもバスも居るのに全く口を使ってくれません。
このエリアももうプレッシャーでキツいのか?と思い始めたその時、ふとある現象に気付いたのです。

この日は穏やかな曇天・無風だったせいか、ボート脇10mくらいでモロコの群れが水面でピチャピチャし始めました。
あれ?と思って魚探を見ると、0~5mくらいに浮いたベイトの下をうろつくバスの姿が映し出されます。
そこでヴィローラをカウントダウンして3~5mくらいの中層をミドストさせたところ、立て続けに3kgUPが連続ヒットしてきたのです!!

(この魚で、2戦連続のビッグフィッシュ賞も頂きました・・・!)

食わせ方のキーはレンジだなと思い、その後は場所もランガンして10m以深の3~7mくらいを通す「ど中層ミドスト」でキロアップを追加。
終了間際にはキーフィッシュとなる2kgUPをキャッチし、5バイト/5フィッシュでぎりぎりのリミットメイクに成功しました。
トータルウェイトは11kg弱となり、タフコンディションも幸いして今度こそ勝ち切ることが出来たというわけです。

(年間タイトルレースでも暫定TOPに浮上!)

そして先行者の叩いたポイントで連発できた鍵は、間違いなく十数メートルの3~7mという「完全なド中層」にあったと考えています。
ディープのオダ狙いではサカマタミドストが大流行し、多くの方は沈み物のトップを擦らせるくらいの”ボトスト”で狙っていると思いますが・・・。
今回はあえてボトムではなく表層でもない何も無いディープの中層を攻めるという事が、目新しいアプローチとして機能したのではないでしょうか。

(元々ボトムにある高さ50cm位のオダについたモロコを襲っているので、完全に何もないとは言えませんが・・・)

 

最後のフロンティア、”中層”

というわけでディープのド中層がキーとなった本戦ですが、カバーフィッシングに親しんだバサーには「何じゃそりゃ?」と感じられるかもしれません。
私も琵琶湖でこの手の釣りをし始めたのは最近なのですが、浜名湖のシーバスではディープの中層を巻くこと自体は日常的に行っていました。
また野尻湖のスモールマウス修行で、カバーの無いフラットでもベイトさえいれば釣りが成立する事を経験していたのも大きかったと思います。

(秋の浜名湖では、”女河浦沖”等の地形変化の絡むディープフラットでバイブレーションを巻くのがセオリーなのです。。。)

ただしこのレンジにクランクやスピナーベイトを通しても、簡単には口を使ってくれないのが今の琵琶湖の難しいところ。
ベイトが小さく水がクリアなことが影響していると思うのですが、非常にセレクティブにルアーを選んできます。
このシチュエーションでは本心からヴィローラが最強だと感じており、他のワームに対する明確なアドバンテージを実感しています。

(本当は入手困難なルアーは使いたくないのですが、これはどうしても手放せないです。。。)

またそんなド中層をミドストするとなると、「ルアーが一体今どこにいるか分からなくて不安になる」という方も少なくないと思います。
私もまったく同じだったので、今春に国内きってのミドストの名手・TOP50の山岡選手に池原ダムでガイドして頂いたのですが・・・。
「ミドストのレンジは“大雑把にこのくらい”といった感覚で自信をもってやり切るのが大切。”水深10mの4mを水平に通す”とか言ってるうちはまだ中層の釣りが分かって無いですね」という金言を頂きました。
ですからカウントダウンで狙いの水深まで落とした後、大体このくらいかな・・・と割とアバウトな感覚で泳がせている次第です。

(キムケンさんの名言「欲しけりゃお前が喰いに来い」じゃないですがw、厳密にレンジを合わせなくても結構喰い上げてくれるのではないかと。詳しくはこちら↓)

いずれにせよ今の琵琶湖はバスの集まる場所をしっかりと抑えた上で、喰うタイミングにキッチリと合わせ、しかも見切らせないアプローチまでバシっと決めないとなかなか大釣りは出来ないと痛感しています。
正直時々挫けそうになるくらい難しいですが(汗)、しかしパズルのピースが全て埋まれば夢のようなビッグスコアを叩き出せることもまた事実。
釣りは簡単に釣れれば面白いというものでもない・・・というコアな皆様には、ぜひパターンフィッシングの醍醐味にトライして頂きたいと願っています。

そして最後になりましたが、いつも刺激をくれる釣友の皆様声援を送って下さるフォロワーの方々等々、恵まれた周囲の環境には心から感謝しています。
アメリカのバストーナメントに挑戦したいと一念発起し、本格的にバスに取り組むために滋賀に移住してきて2年、おかげさまでようやく目指していたものの一つに手が届きました。
正直今年はコロナの影響でバスオブジャパン戦が無くなって意気消沈していたのですが、目標を切り替えて頑張ってきて本当に良かったです。
これからも諦めることなく挑戦と発信を続けていきたいと思いますので、今後ともDeeeP STREAMをよろしくお願いいたします。

 

※参考:タックルセッティング

★Winnig Tackle

ROD:フェンウィック/リンクス64SULJ(ティムコ)
REEL:19ヴァンキッシュ2500S(シマノ)
LINE:オードラゴン0.6号(よつあみ)
LEEDER:シーガー・グランドマックスFX(クレハ)1.5号-5m
LURE:ヴィローラ4インチ(ディスタイル・カラーは色々)
JIGHEAD:スウィングヘッド1/16oz(カルティバ)

 
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

関連記事

    • しがない釣り人
    • 2020年 10月 05日

    優勝おめでとうございます…!!しかも驚きのビッグウェイト…
    巻きもフィネスも手にしたらKenDさんに怖いものなしですね?(∩´∀`∩)
    これからもひっそりと応援させてください!!

    • コメントありがとうございます(^^♪
      フィネスは今でも苦手ですが・・・少しはマシになってきたかもしれません(笑)。
      これからもひっそりと応援よろしくお願いしますwww!

    • 金田
    • 2020年 10月 06日

    初優勝おめでとうございます。
    あの時はトーナメント中とは知らず失礼しました、でも優勝とブログで知りとても興奮しました。
    自分は全然しろーとなので何かのタイミングでガイドみたいのをして頂ければ幸いです。
    すみません勝手なメールで、ガス代など出しますのてプラなどご同行だけでもお願い出来ればと思います。
    よろしくお願い申し上げます。

    • ありがとうございます、お声がけいただいて嬉しかったです(^^♪
      私も出来ればご一緒したいと思いますので検討させてください!

    • takashi shimada
    • 2020年 10月 06日

    初優勝おめでとうございます。
    いつも楽しみに記事を読んでおります。
    解説が丁寧でとてもわかりやすいので、おバカなわたしでも理解しやすいです。優勝したので、少しは滋賀の観光も出来そうですね。また、これからも楽しみに記事待っております。

    • いつもありがとうございます(^^♪
      そう言って頂けますと本当に更新の励みになります!
      滋賀観光・・・そういえばちっとも行ってませんでした(苦笑)。

  1. Very interesting points you have observed, thanks for putting up. “Oh, what a tangled web we weave, When first we practice to deceive” by Sir Walter Scott.

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