21Dec
日本では非常にマイナーな、ベイトロッドの“スパイラルガイド“。
しかし実際使ってみると、実はメリットしか感じられない?
コアなファンが溺愛する、そのアドバンテージをシェアします。。。
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スパイラルガイドは”トラブルレス”
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
私は手持ちのロッドの多くを、“スパイラルガイド”に改造しておりまして・・・。
今回はこのセッティングのメリットについて、少しお話してみたいと思います。
まずスパイラルガイドって何?かと言いますと、上の写真のようにガイドを一直線でなくねじって付ける事を言います。
つまりベイトロッドであっても、ティップ側ではスピニングのようにガイドが下向きの状態になるわけです。
これによる最大のメリットは「糸絡みの軽減」で、特にPEラインを使用していると強く実感します。
メカニズム的には、ガイドが上向きだとフット部分にラインが触れやすいからではないかと思うのですが・・・。
その証拠にジグやテキサスなど、ティップを上に構えてラインスラックを出す釣りでは段違いのトラブルレス性です。
(※下方向に垂れ下がったラインが、ブランクやガイドフットに触れて干渉する↓)
(逆に言えばティップが下向きだったり、巻き物のようにテンションが掛かり続ける時はそもそもトラブルが起きにくいですが)
ロッドが笑わない
しかしPEを使わない場合は、そもそも糸絡みしないから必要ない・・・と思われるかもしれません。
ところがフロロ/ナイロンであっても、メリットがある事に次第に気付きました。
それはフッキングやファイト時などに、「ロッドが笑わない」という事です。
ファイト時などにロッドが左右にクリンとひっくり返ってしまう現象の事を、「ロッドが笑う」と表現されることがあると思うのですが・・・。
ブランクの上にガイドがついたベイトロッドは、構造上必ず左右どちらかにねじられてしまいます。
その偏りが移動する際に、一瞬ラインテンションが抜けてバラシ等に繋がってしまいやすいと考えています。
(このあたり言葉では分かりにくいかと・・・動画にしてみました↑のでご覧ください)
ブランクを正しく曲げる
それから上に書いたネジレが無いという事は、つまるところブランクを正しく曲げることにつながると考えています。
逆に言えばねじれている間はロッドがしっかりと曲がらないので、それがいわば無駄な「遊び」になってしまい・・・。
フッキングが決まりにくかったりキャストの軌道がぶれたり、ティップの入りが不安定になったりしてしまうのではないでしょうか。
(シマノのハイパワーXとか、ねじれにくいブランクを作っているのはそういう意味があるのではと)
その意味でスパイラルガイドは、前方・かつ縦方向の負荷に対しては完全にブランクをねじらずに済ませられると思います。
ですからロッドを立ててのルアーアクション時やフッキング時など、ブランクの上方向に力をかける場合はその性能を十分に引き出せるのではないかと。
これは特に柔らかいグラスロッドやソリッドティップなど、ねじれやすいブランクの場合は特に強く感じられる気がします。
そしてデメリットは・・・存在しない???
そんなメリット一杯のスパイラルガイドには、一方でどのような欠点があるのでしょうか?
これまでの経験の範囲では、スパイラルガイドにデメリットは「無い」と考えておりまして・・・。
もはや全てのベイトロッドは、スパイラルセッティングで良いのではないかとすら感じています。
良く言われるのが飛距離の低下ですが、正直体感できる差を感じたことは一度もありません。
私の場合普通のロッドをスパイラルに改造しているので、セッティングによるノーマルとの差が比較できるのですが・・・。
試しに一本計測してみても、有意な違いは計測できなかったのです。
(実測テストしたのはフルレンジC67MH/SLだけではありますが・・・)
ですから世の中にスパイラルガイドが少ないのは、「見た目が良くないので売れにくい」というマーケティング上の理由だけなのではないかと疑っています。
というわけでこの冬、手持ちのロッドを可能な限りスパイラルにリセッティング予定。
特にPEを使う場合には段違いに快適ですので、皆様もぜひトライしてみてほしいと思います。
(そして「こんな欠点があるよ」!とご存知の方はぜひ教えて下さい。。。)
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コメント
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スパイラルの向きによって右リール用左向き用ってあるので汎用性が低いんですよね。
なるほど・・・それについても今後考察してみたいと思います!
左巻きなら右ハンドル
右巻きなら左ハンドルって言われてますけど
自作して使っている分には逆でも特に問題ない気がしますね、気のせいかもですが
ご意見ありがとうございます!
色々とコメント頂いているのですが、人によってお勧めの方向がバラバラで非常に面白いです(^^♪
デメリット…
べイトのノリでたらしほぼなくしたら
ルアーフックがラインをたまに拾うくらいでしょうか?
ガイドセッティング見直せとか垂らしとれって話ですけど
なるほど、拾いやすくなりますかね・・・?
今度意識し直してみます!