15Jun
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それでは昨日開催された浜名湖オープントーナメント第2戦について、プラクティスからの流れを書いてみたいと思います。
●シーバスvsマゴチ – 梅雨の浜名湖の戦い
2011年の名勝負以来、この時期のHOTはシーバスvsマゴチの一騎打ちの構図が続いています。
優勝を狙うには、どちらかでキッカーを入れる事が必要・・・。
今回は、トーナメントタイム中がほぼ下げのハイタイドで、シーバスが狙いやすい潮回りである事、それから個人的にマゴチを狙って釣る方法を全く知らない事から、プラではとにかくシーバスを追っていました。
5月前半頃は表浜名湖全体にシーバスが多く、X-80Jr.など、とりあえず定番のルアー・釣り方で60cmくらいまではキャッチは出来る状態でした。
関連記事:【シャローフィッシュを獲る秘訣 – X-80Jr.で釣れる3つの要素】
けれども、シャローの上側に見えているのに獲れない魚がたくさんいて、どうにか釣り方を試行錯誤していたのですが、結局キャッチする術を見出す事は出来ませんでした。
しかも大会本番に近づくにつれどんどんと数が少なくなり、クリアアップも重なって、自分には手の出ない状況となってしまいました。
●数もサイズも伸びない、奥浜名湖のシーバス
次に狙ったのが奥浜名湖のシーバスだったのですが、定番のホンダ前などで一応キャッチは出来るものの、40cmクラス、600~800g台がたまに釣れるといった程度。
正直、キーパー狙いとしても微妙・・・といったところでした。
それとは別に、オープンウォーター寄りのハードボトムエリアで50~60cmのシーバスが「たまに」釣れることもあったのですが、色々と好条件が重ならないと厳しいと感じました。
●威力激減の、カバーシャッディングパターン
というわけで、第1戦でキッカー狙いに使ったカバーシャッディングパターンをチェックしますが、どこも威力が激減していました。
関連記事:【HOT開幕戦パターン② – キッカーを狙うハードボトムのシャッディング】
まず数が明らかに減り、目視出来ていた魚がほとんど見られなくなっていました。
1箇所だけ機能するポイントが残っていたのですが、毎回釣れるもののサイズが35~40cmクラスと低下。
スモールスポットのため、1枚か、獲れても2枚までといった厳しい状況に変わってしまっていました。
●堅いと信じた、フラットのウィードエッジパターンの消滅
そんなわけで、やや不本意ながら第1戦で使ったフラットエリアでのウィードエッジパターンで、ワインドでキビレを狙うキーパーパターンを選択するつもりでした。
関連記事:【HOT開幕戦パターン① – 「高さのあるウィードエッジ」で切るフラットエリア】
しかし、前日プラで初めてフラットに行って衝撃を受けます。
GPSにマーキングしておいたウィードエッジのポイントが・・・全て無い。
厳密にはウィードはあったのですが、枯れて茶色くなったアマモがボトムに堆積している感じで、全く高さがありません。
縦ストとしての機能を失ったウィードエッジには、効果ももちろん残っておらず・・・3~4時間ワインドをやり切って、見事にノーフィッシュ。
そして周囲からは、「ボトムワインドでマゴチ好調!」の声が・・・。
堅いと信じ切っていただけに、自分の顔色も一気にゼロになりました。
●古くて新しい世界、「クロダイ&キビレポッピング」
しかし、フラットやハードボトムから消えた良型のクロダイ&キビレがどこに行ったかは、実は見えていました。
奥浜名湖各所のシャローエリアに、45cmクラスが悠々と泳ぐのが、文字通り「見えて」いたのです。
しかし超シャローエリアだったり、ややこしいカバー内だったりしてなかなかキャッチする事が出来ず手を焼いていました。
そんな折、前戦で2位表彰台を獲得されたS氏と、互いの釣りを学び合う機会を得る事が出来ました。
その際、S氏が最も得意とするクロダイ&キビレのポッパーパターンを教えて頂き、その威力に大きな衝撃を受けました。
自分が浜名湖の釣りを始めたのは2011年頃、ちょうどボトムワインドが流行りだした時期でした。
ボトムワインド創始者のM氏に直接手ほどきを受ける幸運もあり、圧倒的な釣果を前にして「浜名湖のキビレはワインドだけで充分」と思い込んでいました。
ポッパーにも何度かトライし、チェイス&バイトまでは得たもののなかなかキャッチすることは出来ず・・・。
浜名湖の風物詩として、「楽しい釣り」ではあっても、「釣れる釣り」では無いと考えていました。
しかしS氏から教わったポッパーの釣りは、数、サイズ共にトーナメントでの可能性を感じさせる釣れっぷりで、奥浜名湖のナイスサイズを見事に射止めるメソッドでした。
この釣りの著作権(?)はS氏に由来するので詳しくは書けませんが、その理論的な裏付けから実釣での威力まで、完成されたスタイルには感嘆させられました。
もちろんクロダイポッピングの創始者は朝倉良太氏ですが、初期のポッパーの釣りとは少し異なった、「クロダイ&キビレポッピング2.0」とでも呼びたくなるメソッドだと思います。
(来年、S氏がポッパーで表彰台に立った暁には詳細を語って頂けると思います!)
覚えたての自分が言うのもなんですが、「ポッパーだけに反応する魚」は確かにいると感じました。
「ポッパーで釣れるなら、他のルアーでも釣れるだろう」と、プラでは同エリアで他のプラグやワインドを使い込んでみたのです。
しかし結果はノーフィッシュでした。
逆に、カバーシャッディングなど他のルアーで釣れるエリアでポッパーを散々試したのですが、面白い事に全く反応を得られませんでした。
水深など状況はなるべく合わせたつもりなのですが、水温なのか?食性なのか?理由は分かりませんが、はっきりと結果が分かれた非常に面白い経験でした。
この事から、「ポッパーに反応する魚は、他で釣れる魚とは違う」のではないかと、今では考えています。
●トーナメントの本当の難しさ – メンタルを問われる1戦
しかしポッパーはバイト数に対するフッキング率が低く、覚えたての自分がトーナメント本番で使うのはリスキー過ぎると判断していました。
けれども、堅いと信じて疑わなかったフラットで反応を得られず、本番前日の私はかなり精神的に追い詰められていました。
そもそも今回は、メンタル的に非常にタフな状態が続いていました。
これまでの私のHOTに対するスタンスは、「トーナメントを通して、浜名湖の釣りを勉強する」というものでした。
ですから極論、結果はどうでも良かったのです。
しかし前回の大会で、何の間違いか優勝してしまったせいで、「勝ちたい」と願ってしまったのです。
その時からまさに、世界が表情を変えました。(ポルノグラフィティ風に言うとw)
年間のランキングも意識するなら、最低でもリミットは揃えなければ・・・などと考えているうちに、体重が2kg以上減ったのは本当の話です(笑)。
けれどもこれはある意味、自分にとって本当の「トーナメント」の始まりだったのかもしれません。
(良く言われるメンタルの本当の大切さが、始めて理解できた気がします)
こうして堅いと信じていたキーパーパターンを見失い、水しか口に入らない状態のまま、本番を迎える事になったのです。
続く・・・
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