14Jul
ディープストリームでは、これまで数々のレインギアの記事を取り上げてきました。
今回は雨の釣りに執念を燃やす私が、2015シーズン用に選んだウェアを紹介します。
消耗品に対する私のコンセプトは、「本格的な範囲で、極力リーズナブル」。
さて、そのチョイスは・・・
ドライシールド-XTアドバンスライトスーツ
毎年、梅雨の時期に更新しているレインウェア。
2015シーズンの相棒として選んだのは・・・DS-XTアドバンスライトスーツ(シマノ)です。
ゴアテックスでは無いのですが、エントリーモデル用の「ドライシールド」より1ランク上の「ドライシールドXT」が採用されています。
というわけで耐水圧・透湿性ともそれなりに確保されているだろう・・・と思うのですが、具体的な数値がメーカーから提供されていません。
釣具メーカーのレインウェアは表示が無い事が多いのですが、この辺りもっと情報提供の努力をして頂きたいところです。
サイズ的には、私は身長180cm程度(痩せ形)なのですが、サイズLで丈の長さも十分でした。
二重袖など、重要ポイントはきちんと確保
釣具メーカーのレインウェアらしく、2重袖などディテールのポイントはきちんと押さえられています。
フードの庇部分も長めに設定されており、キャップのツバまできちんと覆えます。
ただしクリップなどは搭載されていないので、先端は洗濯バサミ等で押さえた方が良さそうです。
(ちょっとカッコ悪いかもですがw)
パンツのファスナーが止水でないのが残念
残念なポイントとしては、パンツの股部分やポケットのファスナーが止水仕様になっていません。
こんなところ普通のファスナーで充分では?と思われるかもしれません。
確かに立って釣りをしている限りでは、上着に覆われるので問題になりません。
しかしボートの移動時など、座ると足側から流れてくる水滴で浸水してしまいます・・・。
というわけで、ボーターとしては減点ポイントです。
豪雨下の実釣テスト
先月某日、豪雨の中で初投入してきました。
その日は自分の釣り人生の中でも1,2を争うくらいの本降りの雨。
これ以上降ったら釣りが不可能だろうというくらいの豪雨がほぼ1日中続くという超タフコンディションでした。
結果どうだったかというと、開始4~5時間くらいまでは撥水性も良好で快適。
以後は徐々に水弾きが悪くなり、ウェットアウト(レインウェアの表面が撥水しなくなり、生地表面にベタっと水が付着する状態)していきました。
以前記事にしましたが、この状態になるとウェアの透湿性が失われ、蒸気がこもって内側から濡れるような状態になってしまうようです。
関連記事:【梅雨真っ盛り!レインウェアが撥水しなければいけない理由とは?】
こうして実釣12時間の耐久戦(!)の結果は、「全体にじとっと湿っている」「股下部分のみ浸水」といった状態でした。
壮絶な豪雨下という状況を考えれば、かなり善戦してくれたと言って良いのではないでしょうか。
全体に湿っているのは、ウェットアウトによりこもった蒸気で結露した影響、そして股下の浸水は上記のファスナー部分からと思われます。
まずありえないくらいの豪雨だったことを考えると、及第点と言えるように感じました。
ちなみに2重袖+slowtaperレインカフスの効果は絶大で、袖口からの浸水は全くみられませんでした。
ゴアでなくとも耐水圧は充分。撥水性の向上で透湿性の維持を
というわけで、豪雨の中でも膝やお尻部分からの浸みも無く、十分な耐水性を発揮してくれたDS-XTアドバンスライトスーツ。
耐水圧は十分と言えそうですので、あえてゴアテックス採用モデルを選ばなくとも、実用上は十分なのでは?と思っています。
後は透湿性ですが、これも撥水の限界による「ウェットアウト」が問題と思われますので、記事の透湿性能というより長時間の雨でいかに水弾きを保つか?が鍵となりそうです。
というわけでまだ買ったばかりですが、最強撥水剤のReviveX ウォータープルーフィングソークを使ってみようかと画策中です。
関連記事:【ついに成功!ReviveXで中古レインウェアが新品の水弾きに!】
パンツのファスナーなど残念なポイントもありますが、ディテールが釣りに最適化された良品だと思います。
価格的にはミドルレンジ(上下で2-3万円)に属すると思いますが、その価値は十分に感じられます。
(ブンブンの安売りで買ったとはいえ、自分の中では最も高価なレインではありますが)
本格的な釣り用レインウェアが欲しいものの、さすがにゴアは高過ぎ・・・という方には、良いチョイスになるのではと思います。
おまけ:ゴア好きならレインダンサージャケット&パンツで決まり?
ちなみにどうしてもゴアテックスが欲しい!という事であれば、モンベルのレインダンサージャケット&パンツが超リーズナブルです。
上下で買っても3万以下で、おそらくコストパフォーマンス最強のゴアテックスレインウェアではないでしょうか。
しかし釣りに使うとなると、2重袖が無いなど細部(ここが重要)が不向きになってきます。
加えて、耐水圧的にはドライシールドXT程度でも十分なようですから、あえてゴアを選ぶよりも釣り用ウェアの方が良いかも・・・というのが、今のところの私の結論です。
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