17Feb
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究極の新DCブレーキを搭載し、フルモデルチェンジを果たしたアンタレスDC。
「飛距離最高!」のはずですが、メタニウムの方が飛ぶ事も!?
基本的な注意点をチェックしてみて下さい。
10年ぶりのフルモデルチェンジ
06アンタレスDCのデビューから10年。
満を持して、ついにNEWアンタレスDCが登場しました。
さらに「攻め込んだ」DCブレーキ
目玉のDCブレーキは、より攻め込んだセッティングで、大胆に飛距離UPを狙ったそうです。
前回DCのデビュー当時は「とにかくバックラッシュしない事」を重視したそうですが、今回はマージン部分を大胆にカット。
それでいて、より精細な調節でバックラッシュも回避する事に成功したとの事です。
調節は,、まずサイドプレートを開いた上で、
X(ロングキャスト)
NM(ナイロン)
F(フロロカーボン)
P(PEライン)
の4モードから選択します。
ちなみにXモードが最もブレーキが弱く、一番下のPEモードに行くに従って強くなるとの事でした。
しかしこの調整、単純なブレーキ力の強弱だけでは無く微妙にブレーキタイミングも変化するらしいです。
そして内部ダイヤルを選んだ上で、8段階の外部ダイヤルでさらに細かい調節が出来ます。
基本的には使うラインでおおまかにモードを選んでおき、現場では外部ダイヤルのみで調整するのがお勧めとの事でした。
マグネット vs 遠心論争で、理想のブレーキタイミングを色々考えてきましたが、これを自由に変えられるDCブレーキは、まさしくファイナルウェポンですよね・・・。
強固なマグネシウムフレーム
個人的に魅力的なのは、頑丈に作られた高剛性マグネシウムフレーム。
12アンタレスで体感しましたが、この剛性感は凄いと思います。
毎年次々と新機能が登場しますが、リールで一番コストが掛かるのは、結局フレーム(剛性と軽さの両立)なのかな、と最近思います。
巻きのシルキー感もトルクも耐久性も、最後はギヤをキッチリ噛み合わせる歪みにくいボディがキモなんじゃないかと最近は考えています。
それでいて220gの重量を実現しているわけで、これは最適なバランスのように思えます。
以前も書きましたが、リールは軽ければ良いというわけでは無いように思います。
200gちょっとという重さは、現代の長めのロッド(7ft前後)と合わせて丁度良いのではないかと感じています。
(ただ、ボディがちょっと大柄なので実際に握ってみた方が良いかもしれません)
「アンタレスDC=飛距離最高!」の落とし穴
というわけで全てが一新された16アンタレスDC。
このリールを買いさえすれば、飛距離は最高だ!・・・と思いたいところなのですが、1つ落とし穴があると考えています。
10年ほど前、野池オカッパリバサーだった私のメインリールは05メタニウムでした。
そんな折、バイト代を貯めてついに買った初代アンタレスを試投して愕然とした経験があります。
メタニウムの方が、飛ぶ・・・。
何度投げてみても、結果は同じでした。
どういう事かというと、当時私が投げていたのは3/8oz前後の軽めのルアーが中心でした。
アンタレスの特徴は、飛距離の伸びを重視した37mm径大径スプール。(昔のは確か36mm)
実力を発揮するのは大体5/8oz以上からで、軽めのルアーには向かないセッティングだと思うのです。
初期慣性を低減するMGLスプールの採用で、旧来のモデルよりは軽いルアーにも対応するのではという期待は持てます。
(あと、DCはスプールにブレーキユニットがついていないのでその分も軽くなりますね)
ただ、12アンタレスよりも微妙にラインキャパシティも増えました(14lb:100m → 110m)し、やはり
「重めのルアーの」ロングキャスト用リール
という理解をしておくべきではないかと思います。
昔の私のように、「とにかく何でも一番良く飛ぶ」・・・なんて勘違いしないよう、ご注意いただければ幸いです。
まぁあまりに高いので私は買うつもりはありませんが、現時点でDCが究極のブレーキである事は疑いようがないと思います。
オカッパリでヘビキャロやメタルバイブをド遠投・・・といった使い方では、きっと唯一無二の存在になるのでは無いでしょうか。
(買った方は、私に試し投げさせて下さいw)
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