1Oct
“動く秋”、刻一刻と変わるフィールド。
昨日見つけたポイントが、今日は全くもぬけの空!?
変化にアジャストするための、“風”の格言を紹介します。
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「動く季節」へのアジャスト
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
毎週土曜はソルトの日・・・と言う事で浜名湖オープントーナメントの戦略を書いてみたいと思いますが、今回はバスにも通じる話かと思います。
さて以前も書きましたが、私は秋と言う季節が苦手です。
これはバスでもソルトでも同様で、特に夏から秋へと激しく移り変わる9月は苦手。
毎年この時期に開催されるHOT第3戦は、いつも年間順位を大きく落とす「鬼門」とも言える試合でした。
上のリンク記事にも書きましたが、その理由は大きく分けると2つ。
1.パターンが分散する
2.状況の変化が早い
これらが、初秋の難しさの原因になっているのではないかと思います。
そしてソルトである浜名湖では、特に2.の「状況変化」の苛酷さが顕著。
そんなわけで今回は、「決めつけずに、その時の状況にアジャストする」事を第一に考えて臨む事としました。
キーベイトの存在
そんな中、プラで私が追っていたベイトは「ゼンメ(ヒイラギ)」でした。
他のベイトも見かけたのですが、量としては圧倒的にゼンメ優勢。
イワシも居たのですが足が早いため、できるだけ安定したパターンを求めるためにこちらを選択しました。
そして長く続いた雨で上のレンジが水潮?になっていたせいか、2.5m前後のミドルレンジに魚が集中。
そこに絡むストラクチャーや地形変化で、比較的イージーに反応を得る事が出来ていました。
というわけで、~50cmまでの数釣りが期待できるポイントを2か所、そして65クラスのキッカーが狙える場所を1か所準備して、本番に臨んだのです。
(このキッカー場は、東京湾トーナメンターの大畠さんと一緒に見つける事が出来ました。感謝!)
プラン完全崩壊の悪夢
そしてトーナメント当日、まずはキーパー用のAプランとして庄内湖へバウを向けます。
プラではほぼ全域でイージーにキャッチ出来たため、まずはここで早々にリミットメイク狙い。
しかし何が変わったのか?あれほど居たベイトが消え失せ、朝の1時間半はノーバイトに終わります。
何かが、完全に変わってしまった・・・。
そこで本来は下げが終わるまでと考えていたプランを変更し、早めにBプランへと移行。
猪鼻湖の地形変化とストラクチャー周りを攻めますが、こちらからも全く答えは返ってきません。
ミドルのベイトはここでも消え失せ、さらにレンジを下げた様子です。
気付けば下げ潮も止まり、予報に反して無風となった静かな湖面。
「変化の秋」は、またしても大きな壁となって私の前に立ちはだかって来たのです。
風が何かを変える
時は既に10時となり、トーナメントタイムは半分を消化。
もはやイージーなキーパー確保は望むべくも無く、最後のキッカーパターンへ賭けに出る事に。
こうしてプランCのポイントへバウを向けかけたその時、ふと頬に何か違和感を感じました。
「・・・南風・・・?」
ほぼ完全に無風だった湖面に、僅かですが風が吹き始めていたのです。
風向きも、最近では珍しい南寄り。
その時私の胸に、今、このタイミングを活かさなくてはという焦りにも似た思いが急激に芽生えてきました。
ところで浜名湖には、「風が何かを変える」という格言があります。
これは“King of HOT”とも呼ばれる浜名湖オープントーナメントの最強王者、堀選手の言葉。
浜名湖アングラーのアニキ的存在の同選手は、皆に惜しみなく自分のポイントをオープンにし続けてきた事でも有名です。
その事自体が尊敬に値する行為なのですが、それにも関わらず、必ずそこで釣り勝ってくる。
ここが私が最もリスペクトしている部分なのですが、堀選手はその秘訣ををも明かしてくれているのです。
水位とか流れも重要だけれど、一番大切なのは“風“。
それがたとえ僅かな変化だとしても、必ず風が何かを変える。
広く浜名湖に知れ渡ったこの名言が、この時私の頭の中で囁いていたのです・・・その時は、今だと。
そこで私は急遽180°バウを切り返し、一路あるポイントへと船を急がせました。
そこは猪鼻湖の一大メジャーポイント、ド真ん中に位置する「水中岬」。
まさにこの時、その岬の最先端へと真っ直ぐ風がぶつかっていたのです。
プラン崩壊で完全ノーフィッシュのまま、すでに半分を切ったトーナメントタイム。
しかし「変化の秋」、本当の勝負はここからだ・・・。
そう自分に言い聞かせ、結び直したスパローを手に、ひとつ大きく深呼吸をしたのでした。
(後編へ続く)
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コメント
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2016年 10月 08日
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