アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

menu

◆ DeeeP STREAM ◆

:[D] 日本人のためのアメリカンロッド!?本当は凄いゾディアスの真価

「廉価版エクスプライド」と語られる事の多いゾディアス。
しかしその本質は、「日本製アメリカンロッド」だった!?
単なる安物では決してない、ゾディアスの貴重な真価を再考します。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

ゾディアスは廉価版エクスプライドでは無い!

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて、今年はエクスプライドがリニューアルして話題をさらいましたが・・・
今日はシマノのバスロッド、ゾディアスシリーズについてちょっとお話したいと思います。

それと言うのもこのゾディアス、ちょっと誤解されているロッドなのでは?と常々感じて来たからです。
エクスプライドと並ぶ人気シリーズだけに、コメントを頂く事が多いのですが、多くの方にある共通した認識がある事を強く感じます。
それは、「ゾディアスはエクスプライドの廉価版である」・・・という考え方です。

シリーズ共通のテイストとして、ゾディアスはエクスプライドよりもダルく重めに作られている番手が多いと思います。
そう言った点から、コストカット版のエクスプライドだと考えられる事が多いのだろうと想像されます。
(何を隠そう、私もそうなのかなと思っていました)

しかし以前も書きましたが、両者はコンセプトが全然違うシリーズ・・・。
単純な上位モデル、下位モデルと言う位置付けでは語り切れないテイストの違いがあると感じました。
というわけで今回は、(値段が安いせいで?)過小評価されがちなゾディアスを見直してみたいと思います。

 

アメリカンロッドのテイストとは?

ところで皆様、アメリカンロッドはお好きでしょうか?
トルクフルで頑丈、しかも安い・・・と溺愛する方もいらっしゃれば、ゴツい、重い、ダルいといった負のイメージを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

(bassmaster.comより)

私自身のアメ竿経験は、フェンウィック(の米国モデル)とG.loomisを何本か昔使ってみたくらい。
あとはチョコチョコと他人様のロッドを触らせて頂いたくらいで、大した経験値はありません。
しかし当時の印象としては、「重いしグリップは握りづらいし、何だか大味な竿だな・・・」といった程度の印象しかありませんでした。

さて、ゾディアスは当然ながら日本のシマノ製なわけですが、そのコンセプトは北米市場攻略ロッド
つまりアメリカで、アメリカ人アングラーに売るために、アメリカンロッドと戦うべく開発されたモデルなわけです。
そしてシマノのロッド開発担当者の方は、テストを依頼していたアメリカのプロから異口同音にこう言われたのだそうです。

「駄目だ。このロッドじゃ弱過ぎる

それはエクスプライドをベースにしたテスト・ロッドだったそうですが、これではまだまだヤワ過ぎると。
そこでガチガチのロッドサンプルを作って渡したら、今度は「硬けりゃイイってもんじゃないんだよ!!」と怒られたとか(笑)。

一体どうすればいいんだ!?とよくよく話を聞いていくと・・・
どうやら、「アクション時のティップはもっと強く。でも、魚を掛けたらしっかり曲がって欲しい」らしい・・・と言う事が分かって来たのだという事。
そんなわけで、全体的にエクスプライドよりティップセクションに張りを持たせた上で、さらにブランク径を太く素材の弾性を落とす事で、フッキング時には胴からしっかり曲がるアクションを基本コンセプトとして設計したのだそうです。

だからガイド径も大きく、数が少ない事もあり、エクスプライドよりもシャープさには欠けます。
しかしそれよりもパワー・ゲームの多いアメリカ市場のニーズを汲み取って、トルクフルな味付けを優先させたと言う事なのでしょう。

しかしそうしたアメリカン・テイストを持ちながらも、本場のアメリカンロッドに比べれば、まだ軽めで、シャープで、繊細さもあるように感じます。
つまり日本人にも扱いやすい、「マイルド・チューンのアメリカンロッド
アメ竿のテイストに魅力を感じながらも、太過ぎるグリップ等がしんどいと思っていたアングラーには、絶妙なバランスのロッドと言えるのではないでしょうか。

 

日本人のためのアメリカンロッド!?

というわけでゾディアスは、日本の、日本人による、日本人のためのアメリカンロッド(!?)と捉える事も出来るのではないかと思います。
ハイパワーXなど、使われている技術はエクスプライドと共通。
しかしエクスプライドがジャパニーズ・ロッドなのに対し、ゾディアスは(日本版)アメリカンロッドなのだと考えれば、価格の高低とは違ったシリーズの本質が見えてくるのではないでしょうか。

というわけでマニアックな番手も揃ったゾディアスは、日本市場では珍しい非常~に貴重なシリーズだと思います。
(5mダイバー用の176MH-Gなんて、今や絶滅危惧種でしょう!)
個人的にも愛用しているだけに、単なるコストカット品だと思われてしまうのはとても勿体ないと感じます。
しなやかでトルクフルなロッドが好きな方であれば、ズバっとツボにはまるのではないでしょうか。

私自身、以前は値段が安すぎるのでナメていた節があったのですが・・・今や本当にロッドは値段じゃないなと痛感します。
未体験の方には騙されたと思ってぜひ1本試してみて頂きたい、貴重なロッドシリーズです。
(特に166ML-Gなど、グラスコンポジットモデルはお勧めです。)

 

※ちなみにそういう観点で行くと、実はワイルドサイドシリーズにも共通するテイストがある事に気が付きます。
テーパーなど、ブランク単体の特性は結構似ているかと・・・。
(ティップは強めだけれど、掛けるとしっかり曲がる)
ただしワイルドサイドは小口径ガイドの多点セッティングで、シャープな操作性をより強調したセッティングになっているような気がします。


 
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

関連記事

  1. ゾディアスは、まさに166ML-Gを愛用中です。

    最近見かけなくなったグラスらしいグラスで、非常にいいロッドだと思います。

    っていうか、この値段でこれは反則だと思いますねw

    ゾディアスはガイドのことが酷評されることがあるんですが、実際に使っていて、sicとの違いが分かりません・・・

    同じ番手で比べたとき、エクスプライドより柔軟性が高い(うまく表現できません)ので、ハードベイトを使うときはゾディアス、ソフトベイトを使うときはエクスプライドという使い分けをしてます。

    • そう、そうなんですよね!ゾディアスのグラスコンポジットって、「ほぼグラス」って言って良いほど本格的なグラスだと思います。
      今はグラスと書いていても実はほとんどカーボン・・・みたいな竿が多い中で、非常に明確なコンセプトを持った名竿だと思います(゚∀゚)!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサーリンク

おすすめ記事

  1. :[最初に] DeeeP STREAMについて

Translate:

カテゴリー

スポンサーリンク

Twitter でフォロー

カレンダー

2017年3月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ