27Apr
クリアアップやハイプレッシャーといったタフコンディション。
「居るのは分かっている」のに、喰わせられないあの魚・・・。
そんな時こそ最終兵器、“ワイルドハンチ”の出番です!
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オールスターを制した名作クランク
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenDです。
さて今回は、先日の長良川釣行で活躍してくれた“ワイルドハンチ“を紹介させて頂きたいと思います。
モリゾーさんデザインのワイルドハンチですが、もはや説明不要の名作クランクと言えるでしょう。
昨年のオールスターを制した、北大祐プロのウィニングルアーの1つとしても脚光を浴びたと思います。
私もかなり気に入って、かつてはかなり良く投げた記憶があります。
しかしここ数年は、使用頻度がかなり落ちていたというのも正直なところ・・・。
と言うわけで今回は、久しぶりに見直したワイルドハンチの良さを振り返って見たいと思います。
▼ワイルドハンチ(エバーグリーン) スペック
サイズ:52mm
ウェイト:3/8oz(9.6g)
最大潜行深度:1.5mくらい(フロロ12lb使用時)
潜行角:浅め
スイム姿勢:水平
ウェイト:固定重心
サウンド:サイレント
浮力:普通
純正フック:前#5 後#7
スプリットリング:前後#3
フックアイ:前後とも横向き
本質は”シャッド”
さて、ではワイルドハンチの最大の美点とは何でしょうか?
名作クランクと言っておいてこう表現するのもなんですが、その本質は「シャッド」だと私は考えています。
そのアクションは、クランクとしてはかなり繊細なタイトウィグル。
プレッシャーやクリアアップに強めの、シャッド寄りのフィネスな動きかなと感じるわけです。
自分の中の位置付けとしてはディプシードゥに近い感じで、いわゆる「シャッディングクランク」に分類しています。
(ただ、ディプシードゥはロールも入る一方で、ワイルドハンチはかなりロールを抑えてあるのが特徴かと)
ちなみに「リップが長めなので障害物回避性能が高い」という意見が散見されますが、私自身はあまりそうは思いません。
リップの先端部分にアイが設置されている事もあって、泳ぎが“水平姿勢”になっている気がするからです。
垂直姿勢=いわゆる「立ち泳ぎ」だと、リップからカバーにコンタクトするのですが、水平姿勢のハンチはフロンフックが引っかかりやすいと感じるのです。
そして必然的に潜行角も浅いので、かなりの距離をリトリーブしてこないと1.5mまでは潜らないようにも思えます。
しかしこれは、良い意味でもワイルドハンチのキャラクターを特徴づけるポイントだと思います。
今回は詳しい所まで突っ込みませんが、個人的に「水平姿勢は中層リトリーブ時の食わせ能力が高い」と感じています。
ですからガチガチにコンタクトさせるのではなく、カバーのちょっと上を中層クランキングするのに適したルアーだと考えているわけです。
ついでに言うと、ウェイトは固定重心(そしてサイレント)ですがレスポンスはそこまで良くない気がします。
(おそらくリップ自体の厚さと、リップへの水流が当たる角度が原因だと思います)
こうした特性も、カバー・コンタクトさせてのストップ&ゴーよりも、比較的巻き通して食わせるのに向いていると考える理由の1つです。
フィネスクランクの最終兵器
というわけで私の中でワイルドハンチは、クリア・ハイプレッシャーといったタフコンディションで投入する最終兵器的な「フィネスクランク」の位置付けです。
これはちょうど、3mダイバーならDEEP-X200、4mオーバーだとマッドペッパーマグナムが担っている役割に近いイメージです。
しかし冒頭で述べたように、ここ数年は使用頻度がかなり落ちていたのが事実です。
その1つの理由は・・・琵琶湖がメインステージになっていた、というのが大きな要因。
ウィードに強くない上に、サイズも小さくアピールが小さいワイルドハンチは、サーチ力やビッグフィッシュ捕獲力に物足りなさを感じていました。
そんなわけで、普通にスクエアビルのクランクを使う機会が多かったというわけなのです。
ところで先日の長良川釣行でも、実はスクエアビルのシャロークランクから普通に試していきました。
しかしそこはタフリバー長良川・・・なかなか簡単にはバイトを得る事が出来ません。
けれども狙っている条件のシャローには、バスの姿がチラホラ・・・。
そして「居ないわけじゃなく、食わせられないだけ」と判断して結び変えたワイルドハンチに、クオリティ抜群のプリメスが反応してくれました。
▼タックルDATA
ROD:ゾディアス166ML-G(シマノ)
REEL:16メタニウムMGL-HG(シマノ)
LINE:フロロマイスター12lb-50m(クレハ)+PE下巻
LURE:ワイルドハンチ(エバーグリーン)
※ちなみにフックセッティングは、前後ともトレブル21の#6
そんなわけで、久しぶりにワイルドハンチの「喰わせ能力の高さ」を再認識したシーンとなりました。
最新のクランクに比べて、超ハイピッチとか高レスポンスといったわけでは決してありませんが・・・。
やはりここ一番で投入したい、「フィネスなシャッディングクランク」の最終兵器だなぁと実感した次第です。
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コメント
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2017年 5月 25日
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2018年 4月 09日
ワイルドハンチは本当に名作の地位を作りましたよね。
クランクベイト=ボトムノック、ないし何か物(枝やウィード)に当てるというイメージがあったのでリップの長いワイルドハンチもそれが目的なのかなと思ったのですが、案外カバー回避能力はさほど強くないみたいですね。
クランクベイトのお話が記事になったのでKenDさんに質問なのですが、クランクベイトのメソッドで、カバークランキングという物がありますが、トリプルフックがついたルアーをカバーの中に投げ込む勇気ってすごいなといつも思うのです。そこで質問なのですがハードルアーマスターのKenDさんのクランクベイトを放り込めるカバーの密度の基準というか限界的な物はありますか?
私の場合、「硬いカバー」であれば遠慮なくクランクを放り込んでいます。
リップラップやロック、立ち木、オダ、etc・・・まぁボートと言う面は間違いなくあるのと、根がかり回収棒は必須なのですが(笑)。
逆に言うと柔らかいカバー、トロトロのウィードや網、ロープと言ったものはどうにもならないと考えています。