17Oct
ついにバスフィッシング界にも、本格的PE時代到来!?
“軌道”のデメリットを克服し、浮かび上がるメリットの数々・・・。
超高比重PEが、ワームフィッシングを激変させます!!
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バスフィッシング・PEライン時代の幕開け
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて以前より、当サイトではバスフィッシングにおけるPEラインの可能性を指摘してきました。
いつの日かソルトのように、PEが主流になる日が来るのではないか・・・と考えているのです。
そしてそのカギを握るのが、“高比重PEライン”。
従来のPEラインは比重が0.98と軽いため、どうしてもルアーの軌道が浮きがちになってしまう。。。
これが一番のネックになって、普及の妨げになっていたと思うのです。
しかし今年、待望の高比重PEライン“オードラゴン“がYGKよつあみさんからデビュー!
というわけでリリース直後から、この比重1.4のラインをガッツリと使い込んできました。
その結果見えて来たPEラインシステムの利点と欠点について、今回はボトム・フィッシングの観点から書いてみたいと思います。
圧倒的な感度とフッキングパワー
さてPEライン・セッティングの大きなメリットの1つは、まず第一に“圧倒的なフッキングパワー“にあると感じました。
PEラインはフロロやナイロンなどのモノフィラメントラインに比べて、比較にならないほど伸びが少ないのはご存知かと思います。
それに加えて高比重PEではラインがルアーまで直線的に入りやすいため、その意味でもパワーロスが断然少ないと考えられるのです。
これは特にディープのフットボールジグなど、「遠くて深い」フッキングパワーの伝わりにくい状況では明らかな違いが出るように思います。
濃いウィード内に入れ込むパンチショットゲームなどでも、ラインの屈折に負けにくい見事なフッキング・レスポンス。
刺さりにくいストレートフックを合わせても、ガッチリとバーブまで貫通させやすいと感じたのです。
そして伸びないという事はもちろん、感度の向上にも繋がります。
特にディスタンスが遠くなればなるほど、その違いはもはや比べものにならない程大きいと言って良いでしょう。
正直言ってロッドの感度うんぬんより、ラインの伸びの方が遥かに明確な違いをもたらすと感じました。
(ただしそれはあくまで”ラインを張った状態”での話ですが・・・)
キャスタビリティの向上
それから次に使って明らかに分かる違いは、キャスタビリティの向上ではないでしょうか。
特に太糸のフロロを合わせる場合、軽めのリグが投げ辛くなるかと思います。
これはライン重量が重い上、コイル状の巻き癖がついて抵抗が大きくなるためと考えられます。
しかしオードラゴンの場合、重いとはいえフロロよりは軽くしなやかなため、スプールの回転レスポンスがだいぶ向上すると感じます。
これはノーシンカーやライトテキサス等軽いリグを投げる際に、大きな違いとなって現れる気がします。
特にピッチングでアプローチする場合は、スプールの総重量が極めて大切・・・。
低弾道のキャストを決めたい時には、かなり有利になると言えるのではないでしょうか。
速やかなフォール
そしてもう1つ小さくないメリットだと感じたのは、「ルアーを引っ張りにくい」という事でした。
特に太糸のフロロカーボンラインを使うと明らかなのですが、巻き癖がついてコイル状になりやすいと思います。
この巻き癖が厄介者で、伸ばしてもクルクルの状態に戻ろうとする力が働くことから、その分ルアーを手前に引っ張ってしまうというわけです。
(特に16lb以上の硬めのフロロで、バックスライド系ノーシンカーなんか使った日には明らかかと。。。)
しかしPEラインであれば、巻き癖はほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。
これによって無駄にリグを手前に引っ張る事無く、真っ直ぐ速やかなフォールが期待できます。
パンチショットをウィードに入れ込む際も、余計な抵抗が無くなってスムーズにリグが入ると感じました。
(ちなみにしなやかなフロロを選ぶと、今度は伸びが大きくなってしまうというジレンマがあります)
そしておまけとして、フォール中のラインが非常に見やすいと言うことも見逃せないメリットのように思います。
実は長持ち
それから最後に挙げておきたいのは、劣化しにくいという”耐久性“での利点。
“世界のT.O”こと大森プロなどは、ブレイデッドラインのメリットとしてまず「巻き替えが少なくて済む」点を強調していたくらいです。
もちろん次第にケバ立ってきたりはしますが、モノフィラのような日光や吸水による劣化はほとんど無いと言っても良いのではないでしょうか。
ただしオードラゴンのように”混ぜ物”の入っているPEラインは、比重を上げるために混入したフッ素繊維(?)等が劣化するという話もありますが・・・。
いずれにせよフロロやナイロンと比べれば、かなり劣化は遅いと考えて良いでしょう。
このラインは単価も安く、結果としてラインにかかるトータルのコストはフロロよりも低くなるのではと考えています。
(150m巻きなのも使いやすいという印象です。75m×2回でも50m×3回でも使えますからね。。。)
というわけで抜群の感度とフッキングパワー、キャスタビリティ、そしてスムーズなフォールを実現するPEライン・セッティング。
数か月間ガッチリと使い込んできて、もう本気で手放せないかも・・・と感じています。
次回はさらに、巻き物におけるPEラインの可能性を考えてみたいと思います。
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コメント
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私はもうほぼ全てのタックルがPEになりました
今はダイワが12本編みの高比重PEを出してくれないかなーとずっと願ってますw
12本は無理でもどこかが8本編みの高比重PEは出して来ると思いますが
バリバスの藤木さんがPEのテストしてるみたいでそれが高比重PEなのかなーと思ったりしてます
コメントありがとうございます!
もうまさにその通りで、高比重PE自体は魅力的なのですが、もっとバリエーション&高性能な銘柄にもデビューしてもらえないものかなと・・・。
バリバスがテストしているというのは、非常に期待できますね!
いつも楽しく拝見させて頂いております。
当方はSephia G5やOHDRAGON紹介投稿を拝見して以来、すぐさま購入に飛びつき
以降、スピニングでの淀川攻略に活用させて頂いております(ダイワ BL6101LMLFB+スティーズtypeⅡ使用)。
遠投もでき、感度も非常に良く、大型バスが来た際の安心感からフロロ4ポンドの世界にはもう戻れません。
特に細いPEはいいですね。同じ比重でも1号から0.8号の差だけでも感度は段違いです。
さて、当方は糸に関しての知見は浅いものの、化学系の職種に従事している立場から発言させて頂きます。
釣り糸を専門とされる方には見当違いの発言となるかもしれませんが御了承願います。
ただしオードラゴンのように”混ぜ物”の入っているPEラインは、比重を上げるために混入したフッ素繊維(?)等が劣化するという話もありますが・・・。
との記載がありましたが、本当にこのような現象は発生するのでしょうか。
と申しますのも、フロロカーボン(ポリフッ化ビニリデン)やテフロン(デュポン社商標、本名:PTFE、Sephia G5の芯にも採用)などのフッ素樹脂は非常に劣化しにくい素材であり、高温になるフライパンや何十年も野ざらしになる橋脚などの塗料にも採用されています。よつあみの特許までは検索しておりませんが、比重0.9程度のPEを水中に沈めるにはSephia G5にも採用された比重2.2のテフロン繊維が混紡されていると推測します。引っ張り強度も純粋なPEとテフロンは差がなく、むしろPEの方が摩擦や高温、紫外光などによる劣化が早いと思われ、フッ素繊維の劣化というのは非常に想定しにくい事象です。
ただしテフロン加工のフライパンは油をはじくように、フッ素は他の素材と非常に混ざりくい性質があります。そのためPEとフッ素繊維を合わせた糸は時間が経てば水と油のように双方が分離する可能性はあり、糸の強度に影響するのかもしれません。当方はSephia G5やOHDRAGONを使用し始めて1年あまりで強度劣化を感じたことはありませんが、ぜひとも記事にしていただきたい情報です。続報を期待しております。
また次回の巻物への応用も期待しております。
ハイピッチャーやBカスタムなどブルブルが分かりにくい巻物で検討したく考えておりますが、のせやすさや何投もキャストする際の快適性(バックラッシュ)が気になるところです。
長文にて大変恐縮です。次回投稿も楽しみにお待ちしております。
熱いコメントありがとうございます!
そして専門的な見地からのご意見、本当に嬉しいです<(_ _)>
私としても釣り仲間から聞いた「また聞き」程度の情報ですので、眉に唾をつけていたところですが・・・。
そのようなお話を聞くと、確かにテフロンの劣化は考え辛そうですね!
オードラゴンそのものに関しての考察はシリーズの後半でお伝えしてきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。