10Aug
驚異的なキャスタビリティで、バーサタイル・ベイトの概念を変えた19アンタレス。
あの鋭いレスポンスを、バンタムで実現出来ないものか!?
完璧なキャストフィールを求めて、最終兵器をテストします。。。
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19アンタレスを超えられるか!?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
「パーフェクト・バンタム」を目指し、18バンタムMGLのカスタムに取り組むこのシリーズ。
初回は“アベイル中溝スプール(18BTM58RI)”をインストールし、バンタムでメタニウムのキャスタビリティを実現する方法をシェアしました。
ところで現在の34mm径バーサタイル・ベイトのベンチマークは、この16メタニウムMGLだと言っても差し支えないでしょう。
しかし今年デビューした“19アンタレス”は、それをやすやすと超える驚異のレスポンスを実現していました。
そこでこの最新モデルに対抗するために、Avail製浅溝スプール”マイクロキャストスプール18BTM36RI“の実戦投入にトライしてみたのです。
※ちなみにKTFのNEOスプールも良さそうなのですが、今のところ入手出来ておりません。。。
(本当に再生産されるのでしょうか???)
タフ系シャロースプールの新コンセプト
さてこのスプールは溝の深さが3.6mmで、ラインキャパシティのカタログ値はフロロ14lb-50m。
実際に巻いてみると(フロロマイスター)16lbだと45m位でしたが、これらはいずれにせよ「ギリギリ一杯」の数値。
実釣で使うのであれば14lbなら45m、16lbなら40mくらいまでがトラブルが少なくておすすめです。
(写真は16lb-40m。これくらいまでが使いやすいかと。。。)
このラインキャパシティを聞いて、おっ!と思った方は非常に鋭いかと思うのですが・・・。
これは私が今でも愛用している名機・13メタニウム+夢屋BFSスプールの10%増し程度の糸巻量。
圧倒的レスポンスを誇る名作のフィーリングが、バンタムでも実現できるのではと期待が高まります。
(房総リザーバーのアングラーなどにも、愛用者が非常に多いと聞きます。。。)
しかし懸念されるのは「重量」で、18BTM36RIのスプール単体自重はベアリング込みで11.7g。
かなり軽いとはいえ、ブランキング(穴開け)されていないアルミスプールではマグネシウム製のBFSスプールには及びません。
これはバンタム用という事でタフさを優先した結果のようですが、キャスタビリティは一体どうなのか・・・と一抹の不安がよぎります。
けれども一投してみるだけで、結論はすぐに分かりました。
このレスポンス、確実に19アンタレスを超えている・・・と。
天下のシマノの最新技術を駆使したスプールよりも、性能が上だなんて信じられない!と思われるかもしれません。
正直たぶんそれはその通りで、もし同じ糸巻量だったらきっとMGLスプールⅢが勝利する事でしょう。
しかしこれをテストしてみて再認識したのは、スプールのレスポンスを上げるためには「ラインキャパシティが絶対」だという事実だったのです。。。
ですから逆に言えば、13メタニウム+夢屋BFSスプールの鋭い立ち上がりにはほんの少しだけ負けるという印象です。
それでも3/8ozクラスはもちろんのこと、投げにくい1/4oz(7g)クラスのプラグまでもが快適にキャスト可能。
スモールプラグからビッグベイトまで、本当に何でも投げられるバーサタイル・ベイトと言えるでしょう。
そしてこのキャストフィールこそ、まさに自分の求めていた理想の34mm径ベイトの姿でした。
時代を先取りした「ナロースプール」
さらに驚くことに、このシャロースプールは単に溝を浅くして糸巻量を減らしただけではありませんでした。
何と良く見ると、左右のスプールエッジが張り出してスプール幅が狭くなっています。
いわば19アンタレスで採用された「ナロースプール」の簡易版とも言え、時代を先取りした先見性には舌を巻くばかりです。
※ただし5.8mmの中溝スプールの方はナローではありません
(その幅は約20mm程度と、純正スプールの22mmよりナローになっています。ちなみに19アンタレスは19mm)
これは19アンタレスで証明されたように、外周に来るライン量が減るために慣性が減らせるというメリットがまず一つ。
さらにはレベルワインドとスプールが近いバンタムで懸念されている、ラインの放出角度を浅く出来るという利点もあります。
これがキャスタビリティにどこまで影響するかは未知数ですが、特にベイトPE使用時の糸噛みの改善には間違いなくプラスに働くことでしょう。
ちなみにラインの偏りなどは特に気になるレベルではなく、レベルワインダーの改造等は特に必要ないと感じています。
※ナロースプールが糸噛みを減らすことについて、詳しくはコチラ↓をご覧ください
“ダメ押し”のベイトPEセッティング
というわけで絞り込んだラインキャパとナロースプール化で、19アンタレスをも超えるレスポンスを実現したアベイル浅溝スプール”マイクロキャストスプール18BTM36RI“。
バンク撃ちがメインのアングラーにとっては、まさに泣いて喜ぶレベルのリーサル・ウェポンと言っても過言では無いでしょう。
13メタニウム+夢屋BFSスプールの愛用者にも、ようやく本気で買い替えられる選択肢が登場したと言えると思います。
しかし広大なフィールドでフルキャストするには、ラインキャパが足りないのでは?という心配もあるかと思います。
そこで琵琶湖をメインとする私がどうしているかというと・・・そう、「ロングリーダーPE」セッティングです。
シンキングPE“オードラゴン”を1.5号-75m、もしくは2.0号-65mほど巻いた上で、14lb前後のフロロリーダーを5~10mほどセットしているのです。
(このライン量でちょうど下巻きが要らないくらいです)
(150m巻きなら75m×2回、200m巻きなら66m×3回に分けて使えます)
これならよほど遠投しても糸巻量は十分ですし、比重が高いとはいえフロロよりもさらにライン重量を軽く出来ます。
当然スプール+ラインの慣性も減らすことが出来るわけで、キャスタビリティはさらに向上。
ロッド次第でタイニーブリッツまで普通にキャストできるのは、本当に驚きという他ありません。
というわけでスモールプラグからビッグベイトまで、そして近距離ピッチングからフル遠投までこなせる18バンタムMGL+アベイル浅溝スプールPEセッティング。
私はそこまでリールカスタムが趣味という訳ではないのですが、久しぶりに「これだ!!」と心からワクワク出来るスペックが実現できると感じました。
オカッパリで1タックルだけ持ち歩くというアングラーにも、非常に魅力的な選択肢になるのではないかと思います。
けれどもやはりブレーキユニットの問題があり、純正のSVSを移植するというハードルは確かにあります。
というわけで次回は、これを解決すべくリリースされたマグネット式”マイクロキャストブレーキ 18BTM“をレビューしてみたいと思います。
※ちなみに気になった方は、在庫のあるうちに買っておいた方が良いと思います。
この手のカスタムパーツは供給が不安定なので、私もしばらく入手できずにだいぶ待ちました・・・(汗)。
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