アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[2020] 琵琶湖を席巻した”フライパターン”の核心

釣れないと言われる今年の琵琶湖で、異次元の釣果を出すごく一部のアングラー。
そのトリックの正体は、「バスを食べるバス」を狙う事!?
静かな実力派ガイドが、フライパターンの全貌を明かします!

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

2020年・琵琶湖の天国と地獄

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
2年前からのギル減少により、あたかも別の湖へと変貌した琵琶湖・南湖。
その難しさから、攻略に手を焼いているアングラーも多いのではないでしょうか。

(今思うとホント愛しい魚ですよこの子は。。。)

しかしそんな今の南湖でも、信じられないような爆釣劇を繰り広げているプロもいます。
その一人がDSTYLE西平守良(にっしぃ)さんで、今シーズンもうずっと爆釣続き(笑)。
昔の琵琶湖でもこんなに釣れなかったのでは!?というほど、数も型も安定して大爆発しているのです。

今日はバスボートオーナーさんでしたので、バスの探し方ガイド。
ターンで活性が悪く感じましたが、こういう日はアベレージがでかいのが特徴。
56cm3600gMAX 56 52 52…

西平 守良さんの投稿 2020年8月29日土曜日

そのキーとなる要素の一つが、今年ブレイクしているヴィローラにある事は間違いないでしょう。
私も実際使ってみて、同ジャンルの他のソフトベイトとの釣果差を実感してきました。
しかし単にヴィローラを投げさえすれば、どこでも誰でも爆釣・・・とはいかないのがバスフィッシング。
そこでDeeeP STREAMでは、”時の人”にっしぃさんに突撃取材を敢行してきたというわけです(笑)。

(別名、「関西の釣具店からヴィローラ4″を消し去った男」www)

迷惑な押しかけ取材にも関わらず、快く応じて下さったスーパーナイスガイのにっしぃさん。
しかしそこで明かされたお話の数々は、スーパーマニアックなお宝情報ばかりでした。
というわけで今回は、2020年・上半期の琵琶湖を席巻した驚きのパターンを紹介してみたいと思います。

 

バスのメインベイトは”バス”???

さてギルの激減した南湖で、バスのメインベイトはアユワカサギと言ったベイトフィッシュに変化したと言われています。
しかし今年前半のストマック調査では、大量にいたはずのコアユが意外とバスの胃から出てこない・・・。
アフター時期でスピードが出なかった?せいか、思ったよりも捕食できていなかったようなのです。

(出てくるのは小エビか、もしくは胃が空の個体が多かったです。。。)

そんな中でにっしぃさんが追いかけていたベイトフィッシュはずばり“バス”、つまり今年生まれたフライ(稚魚)だというのです。
産卵期に自粛期間だったためか、ギル等の捕食者が減ったためか、確かに今年の琵琶湖はあちこちでたくさんのフライが見られます。
もちろんバスの共食いは知っていましたが、それをメインベイトとしてパターンを組むというのは正直ビックリなお話でした。

(昨年バス喰いバスを釣りましたが、もっと大きい小バスの話でしたので。。。)

そして一体なぜそんな現象が起こったのかと言うと、バスにとって“一番捕食しやすいターゲット”だったからだろうとの事。
確かにフライはボール状の群れになって一か所にかたまり、あまりアチコチに移動するということがありません。
遊泳力も低いでしょうから、バスにとっては「同じ場所に行けば、いつでも食事にありつける」便利なエサだというわけです。

これはさらに言えば、アングラーにとっても非常に追いかけやすいベイトだと言えます。
アユ等はどんどん泳ぎ回っていってしまうので、「昨日ココで爆発したのに今日はノーフィッシュ」という事もザラ。
その点では往年のギルパターンのように、ある特定のウィードにわんさか沸いている・・・というキモとなるポイントが生じるというわけです。

(ギルも山ほど沸いてくれればまたパターンとして成立しやすいのでしょうが。。。)

ですから逆に言えば、広いウィードエリアであってもこの特定のウィードの数m四方でしか食わないというピンが生まれることに。
これによってすぐ隣でバカスカ釣っている人がいるのに、こっちには全くワンバイトも無い・・・という極端な状況が生じるわけです。
それが今年の「釣る人はものすごく釣るのに、釣れない人には全然釣れない」という格差が大きくなった原因なのだと思います。

(一般アングラーの場合、ノーフィッシュも決して珍しくないかと・・・)

さらにもっと言えば、そうしたホットスポットであってももちろん24時間ずっと捕食が行われているわけではありません。
バスがフィーディングに回ってきた時にバタバタ釣れる感じなので、ピンでしっかり粘ってタイミングを合わせる必要があるとの事。
つまりごく狭いスポットとタイミングを射抜く事が出来ないと、ウィードエリアを流すような釣り方ではよほど運が良くないと釣れないわけです。
今年、限られたアングラーのみが爆釣を続けていた裏には、こうした事情があったものと思われます。
(だから「釣り込んで探す」という方法が非常に効きづらい)

 

フライパターンの実際

というわけで不思議なほどの釣果の理由が分かったのですが、いざ自分で探すとなるとどうして良いのか見当がつきません。
その具体的なキモに関してはさすがにプロガイドのシークレット・・・かと思いきや、にっしぃさん普通に教えてくれました(笑)。
しかも「昔から知ってるフツーの事」という感じで、ごく控え目に凄い話が沢山出てくるのには本当ビックリ。
派手な演出をしないので超有名というわけでは無いかもしれませんが、釣りそのものへの造詣の深さは全ガイドさんの中でもトップクラスではないかと感銘を受けました。

それで具体的なスポットについてですが、岬状になったウィードの裏だったり、アイソレートした背の高いパッチだったり、あるいはウィードポケットだったりするのは通常のバスフィッシングと変わりありません。
もちろん状況によって流れの効くアウトサイドになったり、逆にインサイドになったり・・・と変化していくのも基本通り。
しかし最も重要なポイントは、魚探掛けをしてその中にフライそのものが映るピンを探し出すという事なのだそうです。

(これ、実際のポイントの画像です!!)

上の写真がほぼ全てと言っても過言ではないのですが、大量のフライの群れ自体を直撃するのがこのパターン最大のキモ。
いかにも良さそうなウィードの変化の中であっても、さらにフライが溜まるごく狭いスポットを絞り込んで射抜かなければ釣れないそうです。
だから釣る前に必ず魚探掛けをして、キッチリとフライのポジションを把握した上で正確にピンにキャストする必要があるわけです。

(フライから15m隣のウィードにズレていたら、途端に価値ゼロという危険性も。ちなみににっしぃさんはHONDEXとロランスを使われてました)

さらにそのフライとの位置関係から、どちらからルアーをアプローチしてどこに追い込ませるかというコース取りを決めるのも欠かせません。
最近の南湖の場合だと、ミドストでウィードトップにルアーを時々隠しながらトレースしてくるのが効いているとの事。
そしてヴィローラを使うとフライがついてくる(テールをついばむバイトが感じられる)ので、生き餌アラバマリグ状態になるというのも食わせのキモなのだそうです。。。

(霞でもシラウオでアラバマにするとかあるらしいですが、そりゃ釣れますよね・・・・)

というわけで新時代の琵琶湖を席巻している、フライパターンの核心をシェアさせて頂きました。
これはもちろん琵琶湖だけでなく、各地のフィールドで応用できるパターンになる事と思います。
(にっしぃさん自身は銀山湖での修行で確立したらしい)
もちろん量次第でワカサギやハスなど他のパターンが優勢になるかもしれませんが、これはぜひ習得しておいて損は無いのではないでしょうか。

(私もレクチャー受けてから、自分で探したら3本獲れましたよ♪)

最後にどうしてこんなキモを公開してしまって良いのか?と訊いてみたのですが、多くのアングラーに「自分の力で”探す”バスフィッシングをしてほしい」と話されていたのが印象的でした。
釣れないとどうしても釣ってるガイドさんのポイントを真似したくなってしまうわけですが、それで釣れたとしてもやはりちょっと寂しいですよね。
実はハニースポットは探せばたくさんあるので、魚を追いかけるというバスフィッシング本来の醍醐味を味わってほしいという願いを込めての事だそうです。

とはいえやっぱり分からん!という方には、魚探画面を一緒に見て魚の探し方からガイドして下さるそうです。
このあたり“釣果型ガイド”“レクチャーガイド”も、要望に応じて両対応してもらえるとの事。
というわけで新しい時代の新しい釣り方に、ぜひ皆さんトライしてみてほしいと思います!

(ここだけの話、”世界のT”も興味津々でしたよw!)

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