アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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そして始まる長い旅 – トーナメントが教えてくれた事

一般のアングラーにとって、トーナメントは関係無い。
遠い異世界の話だと、以前の私は考えていました。
しかしそれを経験する事で、開けてきた新しい世界・・・。
もっと深く、釣りを愉しみ尽すための提案です。

●トーナメントが教えてくれた真実

トーナメントに出た事のあるアングラーって、釣り人の中で何割くらいになるのでしょう?
自分の周囲を見渡してみると、実はとても少ないような気がします。

私は数年前から、浜名湖オープントーナメントというソルトの大会に出場しています。
しかしそれ以前は、トーナメントには全く興味がありませんでした。
雑誌に出てくるプロ達の、自分とは遠い異世界の釣りというイメージだったのです。

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(JB/NBC オフィシャルHPより)

関連記事:【釣りがある日突然上手くなる!?浜名湖オープントーナメントのススメ

そんなわけで、実に20年近い釣り歴の大半を、トーナメントを経験せずに過ごしてきました。
ところが、軽い気持ちで出てみた浜名湖オープントーナメントで、1つの衝撃的な事実を知る事になったのです。
十何年も釣りをしてきたのに、1人ではついに気付けなかった真実・・・それは、

「自分、めっちゃ釣り下手だわ」

という事でした・・・orz

 

●1人で「上手い」と思ってました(汗)

正直に告白すると、トーナメントに出てみるまで、「自分は釣りが上手い」と思ってました(苦笑)。
今だと笑ってしまうというか、恥ずかしくて顔から火が出そうな話ですが・・・。

2009.12.02 神島96cmシーバス

96㎝のシーバスを釣った時。
野池で50UPのバスを3本釣った時。
1日で70本以上爆釣した時。

「うわー、何て上手いんだろう、自分」って思ってました(赤面)。
でも、今ならはっきりと言えます。

それは単に、「運が良かっただけ」だと・・・。

●トーナメントは、アングラーを謙虚にしてくれる

何度ボウズをくらっても、たくさん釣りに行っていれば、そのうち活性の良い日に当たる事もあります。
いつもの場所、いつものルアー、いつもの釣り方で、ある日大きな魚がたくさん釣れた。

今思えば、それは私が「釣った」魚では無く、「釣れてくれた」魚だったのだと思います。

でもそれを、自分のウデだと勘違いして悦に浸っていた・・・。

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しかし、トーナメントはそうはいきません。
必ず同じ場所、同じ時、同じ状況で競い合うフェアな勝負には、時に残酷なほど現実を思い知らされます。

「今日は潮が悪かったな~」で済まそうと思っても、勝者は必ず釣ってきます。
ウェイトという否定しようのない客観的な数字で、自分の実力が白日の下に曝け出されてしまうのです。

トーナメントは、アングラーを謙虚にしてくれる。
それがHOTに参加して、私が強く感じた事です。

●そして始まる長い旅

しかし、そうして自分の実力を知らされた事で、目の前に新しい世界が開けてきました。
狭く浅かった「いつものパターン」を脱して、本当に釣りを勉強しようと決心した時、自分が何を知らないかが無数に見えるようになってきたのです。

トーナメントに出会う事で初めて、私は「自分は何も釣りを知らない」ということを知る事が出来ました。
その時ようやく、「釣り」を探求する長い旅の一歩を踏み出せたように思えるのです。
そしてそれ以来、これまでより遥かに深く、釣りを愉しめるようになってきたと感じています。

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「ちょっとルアー投げて来よう。もしも釣れたらラッキー!」といった気軽な楽しみ方はめっきり減りました。
その代り、「あ、こうすればあの魚を釣れるかも?」と、いつも考えるようになった気がします。
おかげで、仕事が手に着かなくて仕方がありませんが(苦笑)。

●もっと深く釣りを愉しむために

私は、自分が「トーナメンター」になったとは考えていません。
やはり相変わらず、どこにでもいる普通の釣り人の1人だと思っています。

しかし釣りを生涯の趣味と言い切れる、以前よりも遥かにマニアックなアングラーになった事は間違いありません(笑)。
そして以前よりもずっと、人生が楽しくなりました。

もちろん、釣りの楽しみ方は人それぞれです。
肩肘張らずに、休暇にのんびりと釣り糸を垂れるのも小粋でしょう。

でも、さらにもっと深く、釣りを通して人生を愉しみ尽すために。
一般のアングラーこそ、トーナメントを経験してみるべきではないか・・・そんな風に感じています。

 

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