アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[保存版] ソルトの革命”ボトムワインド”のまとめ

チヌやフラットフィッシュに、革命をもたらしたボトムワインド
その威力は、マゴチを絶滅させるとまで!?
激しいデッドヒートが生んだ、浜名湖発祥の爆釣メソッドをまとめます。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

浜名湖オープントーナメント史に残る名勝負

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
毎週土曜はソルトの日・・・という事で、本日はボトムワインドのお話。
クロダイ(&キビレ)、そしてマゴチヒラメといったフラットフィッシュ・フィッシングに革命をもたらしたリグをおさらいしてみたいと思います。

さて先週ご紹介したように、ワインドとはそもそもシーバスを中層で釣るためのメソッドだったと思います。
しかしかつてこのリグをアレンジして、浜名湖オープントーナメントの歴史に残る名勝負が繰り広げられました。
それは2011年の開幕戦のこと・・・無敵と思われた“浜名湖のレジェンド”黒田健史選手を、前原選手がメガマゴチで撃破するという衝撃の試合だったのです。

浜名湖オープントーナメントHPより。あのモンスターマゴチは強烈でした・・・)

実はその時、私は初めてトーナメントというものに参加してみたのですが・・・。
たった1バイトすら得られなかった激タフの状況下で、信じられないようなナイスシーバスを揃えて来た黒田選手に驚愕したものです。
思えばそれを上回るウェイトを持ち込んだ前原選手とのあの日のデッドヒートが、私をトーナメントの世界に惹き込んだ決定的な事件だったように思います。

 

ボトム・フィッシングの革命

そしてこの時輝かしいデビューを果たし、以来浜名湖の釣りに革命をもたらしたリグこそが“ボトムワインド”でした。
これはもともと中層をターゲットにしたワインドを、ジャーク後に「ボトムにベタ付けしてステイさせる」というメソッド。
これによって黒鯛やキビレ、マゴチやヒラメといったボトム系の魚が、まるで魔法のように釣れるようになったのを鮮明に覚えています。
それまで一枚のキビレすら釣るのが難しかったというのに、初めてトライした日にいきなり10枚以上釣れたのには本当に驚きました。
今でこそ釣果は厳しくなりましたが、当時はまるでイケスから魚を取り出すかのようにナイスサイズが連発したものです。

その具体的な使い方のコツは、まずはあまりロングキャストしない事だと思います。
距離が遠いと操作性が悪くなる上、アタリも取りにくくなるため基本的には30m位までが妥当でしょう。
また風下に真っ直ぐ投げてきっちりとラインメンディングをし、横風を受けないようにしてラインを真っ直ぐ保つのが個人的には好きです。

アクションは2ジャーク&1ポーズが基本ですが、実はあまりバシバシと激しく跳ばす必要はないと思います。
通常のワインドとは違い、ボトムバンプのように底付近をチョコチョコ跳ねさせるだけで充分な気がします。
ハイシーズンは少し高めに跳ねさせても良いと思いますが、特に春先のような低水温期は控えめに動かすと良いでしょう。

 
ステイの時間は色々ですが、私は1~2秒と短めでテンポよく釣るのが好きです。
「ボトムに付いた手応えが確認出来さえすればOK」くらいの感じで、あまりロングポーズはしません。
タフな時は長く止めるよりも、ジャークを弱くして移動距離を抑えたり、1ジャーク&1ポーズにしたりして対応している次第です。

それからアタリは、結構ラインを張り気味にして取っています。
カツっ、というバイトを即アワセしていく釣りですので、いつでもフッキングできるロッドポジションで待ち構えます。
リグを動かさない範囲で、出来る限りテンションを掛けておくと良いのではないでしょうか。

最後にボトムワインドが活きるエリア・セレクトについてですが、基本的には魚がボトム周辺にいる所ならどこでも使えます。
けれども根がかりしやすいので、あまり根の荒い場所には不向きだと思います。
例えば代表的なのは、2~3mの砂底にアマモが点在する「中浜名湖」のフラットエリア
アマモがパラパラと薄く生える場所や、あるいは濃い場所のポケット等を狙うのがセオリーです。

また、ハードボトムが絡むブレイクなども代表的な狙いどころ。
先程根が荒いと根掛かりやすいと書きましたが、ダウンヒルで落としていくと比較的引っ掛かりにくいです。

ちなみに浜名湖では海底の岩に脳ミソ(?)みたいな生物が張り付いているような場所が、グッド・スポットだと言われています。

(写真は「青鬼ガイド釣行記」さんよりお借りしました。ちなみにこの気持ち悪い生き物、正式名称は何なのでしょう?)

 

セッティングとタックルセレクト

それからリグのセッティングですが、基本的には普通のワインドそのままでOKです。
ただしボトムで斜めの姿勢で立ってほしいので、底面がフラットなZZヘッドAX(アックス)ヘッドなどがお勧めです。
前回紹介したドリフトアックスのようなヘッドは、ボトムで使う場合は倒れやすいので不向きだと思っています。

(オンスタックルデザインHPより)

ヘッドの重さは水深や流れ次第ですが、確実にボトムを感知できる重さを使うのが基本です。
浜名湖の3mラインで使う場合、最近は3/8oz程度が標準だと思いますが、最初は1/2~5/8ozくらいがお勧め。
1/4oz程度を好むエキスパートの方もいますが、慣れるまでは重めできっちり底を取る事がとても大切だと思います。

また春先などの低水温期は、テールのみのショートバイトに悩まされる事も少なくありません。
こうした時はアシストフックを付けるのが非常に有効で、#8くらいのトレブルをテール付近に追加します。
ゴム管+サルカン等でフロントフックに固定するだけの簡単チューンですが、効果絶大ですのでぜひ試してみて頂きたいと思います。

なおロッドについては、「低弾性で良く曲がるショート・スピニングロッド」がお勧めです。
クイックな動きを出すには硬いロッドが良いのでは?と思われるかもしれませんが、逆に硬過ぎると上手く跳ねません
しかも高弾性のパキパキロッドだと、肘や手首への負担が大き過ぎてすぐに体を壊してしまうと思います。
ジャークの楽さや感度の高さを考えると、6フィート程度が理想ではないでしょうか。
(とは言っても、ちょうど良いロッドってなかなか市販されていないのですが・・・。どこかで専用ロッド作ってくれませんかね???)

◆ボトムワインド・タックル
ロッド:6フィート・Mクラスのスピニングロッド
リール:シマノだと2500~3000番台くらいのハイギヤリール
ライン:オードラゴン等、0.8号前後の高比重PEライン
リーダー:フロロカーボン16lb前後
ヘッド:ZZヘッド(OZタックルデザイン)1/4~3/4ozくらい
ワーム:マナティー75&90(オンスタックルデザイン)。浜名湖だとカラーはハゼや赤金が定番
フック:ピアストレブル(リューギ)#2
アシストフック:#8程度のトレブルフック。ヒラメ用も有効
スナップ:音速ラウンドスナップM(スナップは必須だと思います)

というわけで、ソルトのボトムゲームに革命を起こした“ボトムワインド”
そのあまりの威力に、浜名湖のマゴチが絶滅するのではないかと危惧された事すらありました。
その後全国各地から釣果報告が聞かれ、様々なフィールドで有効性が確かめられたように思います。

そんなボトムワインドゲームを多くの方に楽しんで頂ければと思うのですが、最後に1つだけ注意というかお願いがあります。
ソルトでは釣魚を持ち帰って食べるアングラーも多いと思うのですが、出来るだけキープは必要最低限にとどめて頂ければと思います。
ボトムワインド普及後、浜名湖のフラットエリアではキビレやマゴチが激減したと言われています。
(数も少なくなりましたし、サイズもはっきり小さくなりました)
この素晴らしいゲームをいつまでも楽しめるよう、持ち帰りの数やサイズを制限するなど、資源保護を心掛けて頂く事を願ってやみません。

 

 
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