アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[D] まさかの盲点!?16メタニウムMGLは、PEラインに注意が必要

いくつものネガをクリアし、完成の域に達した”新SVSインフィニティ”。
しかしオカッパリ遠投派から、意外な盲点の指摘が!?
PEライン使用時の、ブレーキ設定の注意点をシェアします。

新SVSインフィニティの盲点

皆さんこんにちは、KenDです。
先日、16メタニウムMGLに新搭載された“SVSインフィニティ・ブレーキ”の完成度について書かせて頂きました。

IMG_20160728_154115

外部ダイヤルだけで調整が効き、異音も無く、飛距離も出る・・・。
SVS∞がたどり着いた、ひとつの完成型では?と思える素晴らしい出来。
しかしフォロワーの方から、盲点ともいえる指摘を頂きましたので、シェアさせて頂きます。

 

リール・マイスターからのメッセージ

その情報をくれたのは、いつもDeeeP STREAMをフォローして下さっている”リールマイスター”F氏。
工作機械のプロでもあり、リールカスタムのマニアック度は一般レベルを遥かに超えています。
先日お越し頂いた時は、あまりのディープさにぶっ飛びました・・・(笑)。

IMG_20160717_094742(厳しい浜名湖で失礼しましたw)

そのF氏から、早速新SVS∞についてのインプレッションをコメント頂きましたので、ここに紹介させて頂きます。

実際にシーバスタックルでメタニウムMGL使い込んでみました。
結果としてはバス釣りでは問題ないレベルだと思いますがショアタックルとしての遠投にはまだ向いてない様に思えます。
長めのベイトロッドにPE1.5~2号ではブレーキブロック一つオンで外部ダイヤルを1まで下げてもブレーキが強すぎて失速します。(ダイヤル1でブレーキオフしない)
メタルバイブやバイブレーションの飛距離としてはアブのマグブレーキ機と大差ない状況です。

状況としてはオカッパリシーバス用ロングロッドPE1.5~2号でメタルバイブをド遠投・・・。
その用途では、なんとブレーキ力を最小にしても強く効き過ぎてしまうというのです。

しかしこれに近い状況は、実は私も体感していました。
先日の亀山湖でPEラインを巻いてフロッグを投げた時、ブレーキが強過ぎて失速感を味わったのです。

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この時のセッティングはPE3.5号-65m(サンライン・ステューター55lb)+ワイルドサイドWSC65MH(フロッグスペシャル)で、3/8~1/2ozクラスのフロッグをオーバーハングにスキッピング
しかしブレーキブロック4個ONだと、外部ダイヤルを最小の1にしても、オーバーハングの奥になかなか届かなかったのです。

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そこでブレーキブロックを2個ONまで下げ、ダイヤル1~2あたりでちょうど良い加減になりました。
この時の経験から、PEラインを使用する際は、ブレーキ設定を下げた方が良いという事に気付いたのです。

 

PEと遠心ブレーキの関係

しかしなぜ、このような事が起こるのでしょうか?
その理由の1つは、PEラインの軽さに原因があると考えています。
フロロに比べ比重の軽いPEは、同じ量を巻いてもスプール総重量がだいぶ軽くなるのです。

(PEの場合)
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フロロと比べた際、その差は7g近い劇的な軽さ。
ここまで重さが違えば、スプールの回り出しに与える慣性は圧倒的に小さいと考えられます。

(フロロの場合)
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するとどうなるかと言えば、もちろん軽量ルアーは投げやすくなると思います。
しかしスプールの立ち上がりが鋭く、回転数が上がりやすくなるために、同じブレーキ設定では効き過ぎてしまう可能性があるのではないでしょうか。
遠心ブレーキの効き具合は、回転数に比例?して強くなるので)
この点に関しては、F氏も同様の指摘をされています。

PEラインでスプール重量が軽い+長い竿でスプール回転数が短い竿に比べてはね上がるせいで遠心力が必要ブレーキ力に対して効きすぎてオーバーブレーキになってしまうのだと思います。

軽くて空気抵抗の大きいフロッグですらその傾向を感じるのですから・・・
重くてぶっ飛ぶメタルバイブを、しかもロングロッドで遠投するとしたら、その回転数は桁違いに高くなることが予想されます。
これによってかなり低いブレーキ設定でも、ブレーキ力が強く効いてしまう現象が起こるのではと思うのです。

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そしてもう一つは、慣性の小ささそのものの影響です。
スプールの慣性が小さいほど、回り出しが速いため軽量ルアーが投げやすいのは既出の通り。
しかし慣性は小さいほど良いというものでは無く、むしろ「適度な慣性」がある方が遠投には有利という面もあると思います。

何故かと言うと、重いスプールほど「一度回り出してしまえば、そのまま回り続けようとする」力が強いから。
つまりそのスプールを回し切るだけの十分なルアーウェイトがあれば、むしろスプールは重い(慣性が大きい)方が飛ぶとも言えるわけです。
(だからアンタレスなど遠投重視のリールは、重い大径スプールを採用しているのだと思います)

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慣性の小さいMGLスプールに軽いPEラインを組めば、キャスト中~後半にはすぐに回り止まろうとするはずです。
ただでさえ止まろうとするスプールをルアーが引っ張る形になるわけですから、もうブレーキ力はほとんど要らない状態になるのではないでしょうか。
そしてこれを解決するには、効きの弱いブレーキシューをリリースしてもらう以外に無いかもしれません・・・。
(ちなみにこうした事を考慮すると、ベイトフィネス用の軽いスプールにマグネットブレーキを採用するのは合理的なのかもしれません)

キャプチャ

フロロやナイロンと言った、モノフィラメントラインで使うにはパーフェクトに感じた新SVSインフィニティ。
しかしPEで使う予定の方には、少し注意が必要かもしれません。

 
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