23Aug
マニアックなフロッグロッドが、人気沸騰の品薄状態!?
7ft超えが常識(?)の世界で、快進撃を続ける異色のショートロッド、”WSC65MH”。
実釣で体感した、確かなアドバンテージをシェアします。
話題をさらった”ショート・フロッグロッド”
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
今回は短めのフロッグロッドとして話題沸騰中の、ワイルドサイドWSC65MH(レジットデザイン)のレビューを書いてみたいと思います。
(ややマニアックな番手にも関わらず、今ワイルドサイドで一番品薄なモデルだそうです!)
まずはスペックの詳細と、メーカー公式解説をどうぞ。
★WSC65MH “Frog Game Special”
全長: 6ft.5inc
標準自重: 124g
アクション: MS
先径: 2.1mm
元径: 12.1mm
継数: 1pc
適合ルアー: Max 28g
適合ライン: PE40-80lb
カーボン: 85% / アラミド: 10% / ガラス: 5%
フロッグゲームロッドとしてはショートレングスのこのロッドは、操作性の高さが最大の特徴です。
ショートディスタンスで正確にピンスポットを打ち抜くキャスト性能と、ロッドティップが水面を叩くことなく軽快な操作を可能にします。
フロッグの首振りアクションを生み出す適度なブランクの張り。
フッキングパワーをロスなくフックに伝達するスムースなベンドカーブ。
異弾性カーボンを適所に配し、アラミド繊維シートで隙間なく補強を加えたレジットデザインの設計コンセプトがフロッグゲームに最適なブランクを生み出しました。
ショートレングスの取り回しの良さはオーバーハング下や竹やぶなど「ややこしい」カバーを射抜くように狙うリザーバー+レンタルボート、小型ボートアングラーにはベストな選択となるでしょう。
というわけで先月訪れた亀山湖で、オーバーハング下にフロッグをスキッピングさせるのに使ってみました。
フロッグロッドにしてはショートな6フィート5インチというレングスには、確かにテクニカルキャストのアドバンテージを実感。
この辺りは「アングラーの腕次第」という面はあると思いますが、普段全くスキッピングをしない私でも何とか釣りになりました。
(亀山ダムはオーバーハングだらけ。。。ロッドの助けを感じましたw)
それから、フロッグロッドとしては異色の軽さも大きなメリット。
もちろんブランク自体は肉厚ですが、ずっとティップを振り続けるフロッギングでは「自重」よりも「長さ」の負担が大。
普段7ftクラスを使用している感覚からすると、「フロッグってこんなに楽な釣りだったのか!」とショックを受けるくらいでした。
そして最もキーだと感じたのは、ロッドの「振り幅」の狭さでした。
上下左右に枝が迫るカバー奥では、自由にロッドを振るスペースが少ない状況が多発。
腕も何も無く、物理的にロッドを振れなければまともにキャストすることすら困難です。
そんなわけでテクニカルキャストを多用するリザーバーでの、ショートロッドのメリットをあらためて再確認した体験でした。
意外と”硬い”フィーリング???
しかし1/2ozまでのルアーウェイトだと、微妙に「テイクバックで曲がり切らない」印象を受けました。
で、ブランクの曲がり方が浅いのを、力で押し出してカバーしようとするとキャスト精度が低下する・・・。
短さという意味でアキュラシー的に有利なのは間違いないのですが、意外とリリースタイミングをバッチリ決めるのがシビアに感じました。
(ただ、1/2ozくらいのウェイトのフロッグが多いんですよね・・・)
ですのでブランクにしっかり重みを乗せてキャストするには、5/8~3/4ozクラス以上が必要なように思います。
(WSC66MLだと、3/8~1/2ozくらいで最高に気持ちイイですw)
またフロッグをアクションさせる際にも、ブランクの「硬さ」が印象に残りました。
素材的にはダルめのブランクだと思うのですが、PEラインを合わせている事もあってややティップが突っ張る印象。
フロッグロッドとして特にアクションさせ辛いとは思いませんが、すごく動かしやすいとも感じなかったのが正直なところでした。
そしてその原因は、おそらくブランク全体でしなやかさを出す感じのテーパーデザインにある気がします。
短い事もあってか、良くあるソフトティップ+ハードバットと言ったファストテーパーにはなっていません。
カタログ表記ではミディアムスローとなっていますが、個人的にはレギュラーくらいかな?といった印象でした。
(撮影角度がやや斜めなので、実際より少しファストテーパーに見えていると思います)
この手のテーパーは個人的に好きなので問題ないのですが、ティップが入って欲しい方には少し違和感があるかもしれません。
とは言え今使っている(旧)ポイズングロリアス1611H+と比べれば、だいぶ曲がってくれますので扱い易い方だとは思いますが・・・。
ともあれこのロッドの真価は、フロッグの首の振らせやすさといった部分よりも、枝や障害物などでロッドを振る範囲が制限された時の取り回しの良さにある気がします。
オーバーハングを中心とした、ライトカバーでのテクニカル・フロッギングには唯一無二の存在と言えるのではないでしょうか。
(リザーバーのフロッガーの方々が、泣いて喜ぶ1本なのではないかと思います)
琵琶湖では使わない!?
では結論として、今使っている1611H+”ワイルドスティンガー”に代えて琵琶湖でのフロッグゲームに使うのか?ですが・・・私の答えは「NO」です。
一面のヒシモやマットカバーなど、濃いベジテーション周りで琵琶湖のランカーを獲るにはフッキングパワーもトルクも足りないと感じるからです。
これはおそらくWSC69MHでも同様でしょうし、他社の一般的なMH~Hクラスのフロッグロッドでもパワー不足と感じました。
(グロリアスの172Hでもまだ足りないと思いましたので・・・)
ですので多少硬くて動かしにくくても、私はワイルドスティンガーなどXHクラスを使い続けるだろうと思います。
(ちなみに腕力があれば、ブッシュバイパーが最適な気がします。私はモヤシっ子なのでキツイですがw)
・・・では、WSC65MHの買い物は失敗だったのか?と言うと、さにあらず。
実は私、最初からこのロッドをフロッグ用として使う気がありませんでした。
次回はコンセプト段階から目をつけていた、このロッドの「もう一つの真価」について書いてみたいと思います。
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コメント
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こんにちは。
私もフロッグ用には考えておらず、オカッパリからの中、大型トップ、ミノー、デスアダー6インチクラスのノーシンカー、スピナベなどによいかと。問題は3/8クラスのシャロークランクがなんとか使えるか?って所です。
コメントありがとうございました。
・・・まさに、その用途です(爆)!
ただ、3/8ozクラスは快適では無いように思います。
使って使えない事は無い気がしますが・・・。
ですよね〜(*_*)
よくばりすぎですね。じっくり考えます。
62MLも気になってます。
ショートロッドでルアーを操作して釣る事が
改めて楽しいと最近思うので(^^)