アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] ロッドは少ない方が良い!?大森プロに学ぶミニマリズム

細やかな状況別に、星の数ほど並んだバスロッド。
しかしロッドの本数は、かえって少ない方が良い!?
限られたロッドを、深く使い込むメリットを考えます。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

クランキンロッドは1本で良い!?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
先日スーパーシャロークランク特集を公開したのですが、ひとつ「意外だった」とコメントを頂きました。
それはワイルドハンチSRからイヴォーク2.0まで、そのてを1本のタックルで使っているという事でした。

具体的に言うとそのロッドはゾディアス170M-Gで、リールは17エクスセンスDCです。
これにオードラゴン2.0号を(下巻き無しで)75m巻いた上で、状況に応じてモノフィラメントのリーダーを3~10mほどセット。
最近はこのセッティングのみで、シャローからディープまで(マグナムクランク以外の)全てのクランクを巻いています。
それも琵琶湖でもリザーバーでも、全部同じタックルを使用しているのです。

(これくらいラインを少なく巻くと、デフォルトのXGでもハンドル一回転=75cmくらいの巻取りスピードになります)

以前は小粒なシャロークランクは166ML-Gで、ディープクランクはエクスプライド173MH-CR、そして琵琶湖の対ウィード・クランキンではエクスプライド170M-CR・・・といった風に使い分けてきました。
しかしあえて全てのクランクを170M-Gだけで使う事で、逆にアドバンテージを得られる事もあるように感じています。
と言うわけで今回は、「タックルを減らすメリット」について考えてみたいと思います。

 

タックル数制限

さて私がこうしたタックル数の大幅削減を始めたきっかけは、今年初めに参戦したBassmasterオープンでした。
コアングラーはボートに詰めるタックル数が5セットまでと決められている上、ロッドを飛行機で運ぶのは簡単な事ではありません。
こうした環境面からロッドを絞る必要性に迫られ、クランキンロッドを1本だけ選ばなければならなかったのです。

こうして選んだのが最もバーサタイルな170M-Gだったのですが、3/8ozを切るスモールクランクから1ozクラスのディープクランクまで無理なく使う事が出来ました。
PE+ロングリーダーセッティングの恩恵もあって、遠距離でも近距離でも、またウィードエリアでもバンクビーティングでも、リーダーの調整だけでアジャストする事が可能だったのは本当に助かりました。
このセッティングについてはあらためて書いてみたいと思いますが、(ある程度)バーサタイルなタックルの便利さを再認識した出来事でした。

(バイブレーションプラグで、ウィードを切りながらリトリーブするのにも良かったです。。。)

 

ロングロッドでキャスト精度が上がる!?

そして帰国後もこのセッティングが気に入り、長良川や早明浦ダムといった色々なフィールドで使ってみました。
この手のバンク・ビーティングでは、これまでゾディアス166ML-Gにモノフィラメントラインを組み合わせていたのですが・・・。
170M-Gを使い続けて気付いたのは、「もしかして、キャスト精度が上がっている!?」という事でした。

(カバーにPE本線が擦れないようリーダーを10mと長めに取ることで、ラインブレイクとショートバイトに対応させてみました)

普通に考えてみれば、近距離のアキュラシーキャストにはショートロッドが有利に決まっています。
ただでさえテクニカル・キャストが苦手な私としては、少しでも短い方が投げやすいはずと思っていたのですが・・・。
実際に投げてみると、やはりどうしても長い170M-Gの方がキャスト精度が出てしまうというパラドックスが起こったのです。
そしてこの不思議な現象を説明できる理由は、慣れ意外にあり得ないのではないかと思い当たりました。

考えてみればこれまでも、ロッドを持ち替えた途端にとんでもないミスキャストをしてしまう事がよくありました。
私は決して器用な方では無いので、タックルが変わるとフィーリングの違いに合わせるのに時間が掛かってしまうのです。
しかも釣行回数も限られるとなれば、コロコロとロッドを変えることで「慣れないまま投げ続ける」状態になってしまっていたのではないでしょうか。

そんなある日、エリート開幕戦で大森プロが劇的な優勝を果たしたニュースが飛び込んできます。
そしてポリシーである“ワンタックル理論”が広まると、日本のみならず現地アメリカにも衝撃が走ったとの事。
全ての巻き物をタトゥーラエリート701MHRB-Gの1本だけでカバーするという独自のスタイルは、しかし、今の自分には意外とすんなり腑に落ちるように思えたのです。

(Bassmaster.comより。とはいえ、大森プロほどの悟りの境地には到底及びませんが・・・)

以前アメリカではバンク撃ちのカバークランキングも、7ftのグラスコンポジットロッドが普通と聞いて驚いた事がありました。
もちろんラインメンディングの容易さなどのメリットはあるとしても、まず自分には正確に投げることが難しいだろうなと・・・。
しかししっかりと使い込んで自分のモノに出来たなら、慣れないショートロッドよりもかえって投げやすい事もあり得るのだなと気付いた次第です。

(Bassmaster.comより。もちろん、ショートロッドを使い込めばもっとアキュラシーキャストが決まる事でしょうが・・・)

ですから色々なタックルを使い分けるのも良いのですが、「使いこなせなければ無意味」である事を痛感させられました。
自分はどうも道具マニアな傾向があるので、もっとしっかり1つのタックルを使い込まなければと反省した次第・・・。
というわけでキャスト精度などにお悩みの方は、一度ご自身の使い込みレベルを確認して頂くと良いかもしれません。
(とはいえ、納得のいくタックルに行き着くまでは試行錯誤が欠かせないとは思いますが)

 

 

※ぜひFacebookページへのいいね!& twitterInstagramのフォローをよろしくお願いします。

関連記事

    • キュウ
    • 2018年 4月 11日

    一度フェイスブックにコメントさせていただいたものです

    私もこの事実には衝撃的を受けました。その後下記のページも読まさせていただき、納得というか、改めてすごい人だなと

    http://yonagi.hatenablog.com/entry/2017/06/07/201835

    ところで、質問なのですが、私もオードラゴンにリーダーをつけて釣りをしているのですが、
    リーダーはスプールに巻き込まない程度の長さに調節(1~1.5m程度)してます。
    KenDさんは10m程度とかなりかなり長くリーダーシステムを組んでおられますが、サミング時のひっかかりや、その他トラブルはございませんか?

    • コメントありがとうございます!
      リンク先拝見させて頂きましたが、やはりとてつもないですねT.O.は・・・(;^ω^)

      そしてオードラゴン仲間がいらっしゃって嬉しいです(^^♪
      私も最初は1m程度のリーダーで使っていたのですが、キャスト時や回収時のガイドへの引っ掛かりに悩まされました。
      ガイド径の大きいものを使わないとダメかな?等色々試してみたのですが、意外にも「ロングリーダーの方がトラブルが少ない」事にある時気が付きました。
      3m以上、出来れば5m以上リーダーを付けると、キャスト初期は完全にモノフィラ部分のみで投げることになるのでライン放出が安定します。
      その後に結び目が来ても、引っ掛かり等はほとんど気にならないレベルになりました。
      ノットの組み方も大きい(私はFGノットを使っています)ですが、ぜひ一度騙されたと思ってロングリーダーを試してみて下さい(^^♪
      ※ちなみに今はオードラゴンの2.0号に12~16lbのフロロリーダーを組み合わせている事が多いです。

    • キュウ
    • 2018年 4月 11日

    さっそくのご返信ありがとうございます。
    ロングリーダーの方が引っかかりが少ないとは、目から鱗でした。今度試してみます!
    風に強いPEがないかと色々試してたところ、なかなか良い太さのラインがなく、KenDさんが紹介されてました記事にリアクションバイトしました。
    潜行深度も殺す事なく使えるので、気に入ってます。

    ブログいつも楽しみに拝見させていただいてます。
    これからもディープな記事をよろしくお願いします

    • 私も深江プロがリーダーを6m組んでいる(スピニングですが)という話を聞いて最初は信じられなかったのですが、やってみてなるほど!と納得しました。
      意外ですがぜひ試してみて下さい!
      PE仲間が増えるのは嬉しい限りですので、こちらこそ今後ともよろしくお願い致します!

    • N太郎
    • 2018年 4月 12日

    いつもブログ楽しみに拝見しております。
    この度、初めてコメントさせていただきます。

    当方普段は近畿圏で釣りしておりますが、来週仕事のタイミングに乗じて房総リザーバーに遠征を予定しております。
    そこで、タックルが制限される為、なんとかフロッグとクランクを同じロッドでできないかと、思案しております。

    恐れ入りますがご意見いただけないかと思いコメントさせていただきました。

    ロッド
    MAX1ozのバーサタイルなややレギュラーよりなファストの3ピースのもの
    材質はほぼカーボンの普通のロッド
    フロッグもシングルフックでヘビーカバーでなければ使えるかな、と。。
    ※パスプロショップのオリジナルのもので出張時に買いました
    先日のアメリカ参戦記は大変楽しく読ませていただきました!

    下記の組み合わせを検討しております。
    ①フロッグにはPE3号直結
    クランクにはナイロンリーダー14lbを使用
    ※リーダーの太さは適当です
    ②ナイロン20lbでフロッグ、クランク併用
    ③リールないしはスプールごと用意して交換

    どの案もあまりしっくりこず、、、

    • 初コメントありがとうございます!
      フロッグロッドは難しいですよね~。
      私もだいぶ悩んでいるのですが、やはりフロッグは専用ロッド+PEがマストだと思います。
      ですので同じロッドを使い回すのであれば、クランクを使う時のみリールないしスプールを交換して、ナイロンラインを使うしかないかなぁと想像します。
      ちなみに、ナイロンでフロッグは正直無理かと思います・・・。
      以上、ご参考になれば幸いです。

        • N太郎
        • 2018年 4月 13日

        早速のご返事ありがとうございました!
        リール1台追加で持っていき、フィールド状況でPEでフロッグを出動させようと思います(^_^)v

        今後もタックル考察、ライン関連の記事楽しみにしております!

        • 多少なりとも参考になれば幸いです!
          それでは良い釣りを楽しまれる事を願っております(^^♪

    • クマどん
    • 2018年 4月 12日

    はじめまして!
    いつまKenDさんの巻物学楽しみにします!

    自分もクランキングロッドはワンタックルで済ませています
    クランキングというよりジャークベイト以外の
    プラグ類を全て1本で行うことが出来るタックルを探していました。

    実際今は
    ブラックレーベル FM 701mfb
    スティーズ A TW + NRCスプールM
    デッドオアアライブ 14lbナイロン
    で落ち着いています
    ロッドは少し古いですが、マグナムクランク意外のプラグは
    難なく扱え、下はスティーズポッパー上はダッジ等を使い、
    野池、クリーク陸っぱりバサーの自分にとっては
    最低でも打ち巻きの2本が限界でランガンにおいては
    ワンタックルで済ませることが多く、
    大森プロのワンタックル理論は持ち替えによる
    アキュラシーの低下や陸っぱりバサーのタックル制限の
    良い手本となると思いました!

    • いつもありがとうございます!
      私も最近はクランク等トレブルフック系巻き物で一本、ジャークベイトで一本、シングルフック系巻き物で一本と単純化にトライしています。
      そしてブラックレーベルFM 701mfb+スティーズ A TW + NRCスプールM・・・いいチョイスですね~(^^)!!
      特にブラックレーベルについては私も1つ書いてみたいと思っておりますので、また楽しみにお待ちください!

  1. 2019年 12月 20日

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