アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[私のタックルセレクト-1-] マグナムクランクのタックルセッティング

時として、爆発的な釣果を叩き出す「マグナムクランク」
しかしセッティングが決まらないと、釣果以前に釣りにならない
ヘビーウェポンを使いこなすための、タックルセレクトを考えます。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

マグナムクランクは”タックル”がキモ

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて予想以上の(?)反響を頂いている、マグナムディープクランク10XD
ネタでもイロモノでもなく、新たなディープ攻略の1ジャンルとして確立される予感がしています。

そんなマグナムクランクを始めてみよう!と思い立った時、まずぶち当たるのがタックルセレクトの壁だと思います。
2ozクラスという規格外のビッグプラグをフルキャストし、極大の引き抵抗に耐えて巻き続けるのはかなりのハードワーク。
セッティングがきっちり決まっていないと、私のようなモヤシ系アングラーではすぐに体を壊してしまうでしょう。

(実際、腱鞘炎やテニス肘に悩まされているアングラーをたくさん知っています)

そんな釣り人の負担を減らすという意味でも、マグナムクランクにおいてはタックル選びが極めて重要になります。
ミスマッチなタックルでは、釣れる釣れないの前に一日巻き切れずバテてしまうことになるでしょう。
というわけでマグナムクランクを使いこなすための、タックルセレクトの1例を紹介してみたいと思います。

ショットオーバー7はちょっとだけ巻き抵抗軽いですけどね。。。)

 

しなやかで強いロングロッド

さてまずマグナムクランクを使うための竿ですが、一言で言えば「しなやかで強いロングロッド」が必要だと思います。
なぜならマグナムクランクを使う上で求められる要素には、次のようなものが挙げられると考えているからです。

・2ozクラスをフルキャスト出来ること
・リトリーブの負荷を吸収してアングラーの負担を軽減すること
・カバーへのコンタクトやバイトを感知できること
・バイトを弾きにくいこと
太軸フックを貫通させられること
・外れやすいビッグプラグでもバラシにくいこと

・・・とパッと見ただけでもまあまあ無理難題で、お互いに矛盾するような要素がいくつも含まれています(苦笑)。
ですからどこでバランスを取るかが重要になるわけですが、まず2ozクラスをフルキャストするためにはXHクラスのパワーは最低限必要でしょう。
#1/0クラスの極太トレブルを貫通させるという意味でも、かなり強い竿でなければ使い物にならないと感じています。

(フックだけで2g超えますからねw)

しかし硬ければ良いわけでは決してなく、強くてしなやかなブランクでなければ凄まじい引き抵抗を受け止められません。
初期には少しダル目のフリッピングロッドを流用したりもしましたが、この手のファストテーパー寄りのワーミングロッドでは、リトリーブの負担がアングラーの身体を直撃してしまいます。
もちろん屈強な腕力自慢なら問題ないでしょうが、私などが使ったら一日で肘も手首も砕け散る事間違いありません(苦笑)。

(パンチングロッドとしては最高なのですが。。。やはり適材適所ですね)

またクランキングロッドである以上バイトの弾きにくさも求められますから、この点でもしなやかさはどうしても欠かせません。
こうなってくると素材はダル目の低弾性カーボンかグラスコンポジット、テーパー的にはレギュラーからスローくらいが望ましいでしょう。
さらには曲がりのストロークを確保するという意味では、レングスも長めの方が向いていると思います。
そしてこうしたしなやかさは、自重があるために外れやすいビッグプラグのバラシを軽減する効果も期待できます。

(ぜひ動画で曲がり方をチェックしてみて下さい。。。)

また深くまでクランクを潜らせるという意味では、飛距離レングスが非常に重要です。
その意味では長ければ長いほど有利なわけですが、ウィードに当ててからほぐして外す・・・といった小技を使うには長過ぎるのも困りもの
色々な要素を考え合わせると、7.6~8ftくらいが適度な落としどころかなと感じています。

(スーパーロングロッドも魅力的なのですが、体力的にキツくて・・・汗)

このように考え合わせていった時、現時点で最高の一本はサイドワインダーHGC-77XS”ボアコンストリクター“(デプス)ではないかと感じています。
詳しくは以下の記事を参考にして頂きたいのですが、一言で言えばこの竿はなかなか無い「スローテーパー・ストロングロッド」
XHクラスのパワーをみなぎらせながらも、良く曲がる低弾性カーボンのブランクはマグナムクランクにベストマッチだと思います。
グラスコンポジットと違い、最低限の感度が確保されている点も見逃せないポイントではないでしょうか。

(そもそも今、スローテーパーのロッド自体が少ないですよね。。。)

唯一の弱点は価格が高いことかと思いますが、サイドワインダーはまず折れない上にリセールも安定していると思います。
今新品で買うなら現行の“GP”でしょうが、豊富に出回っている中古の旧モデルでも問題なく使えるでしょう。
個人的にはサイドワインダーシリーズきっての名竿だと感じており、一度は手に取ってみる事をお勧めします。

 

リールは”トルク”が超重要

それからマグナムクランクの釣りは、あらゆるルアーの中でも最もリールの重要性が高いと言っても過言では無いと思います。
なぜなら常に小バスが釣れているくらいの抵抗が掛かり続けるため(苦笑)、巻き上げパワーの低いリールではアングラーがバテてしまうからです。
クァンタムか何かの格安リール(失礼)で巻き続けられるのは、”帝王”KVDくらいのものではないでしょうか(爆)。

(©BASSMASTER)

普段からリールの巻き上げトルクと剛性を重視する私ですが、マグナムクランクでは特にその必要性をヒシヒシと実感します。
アンタレス系かコンクエスト系、リーズナブルなところで行けばバンタムあたりの高剛性モデルがお勧め。
ギアはハンドル1回転=巻き取り60cm以下のロースピードモデルが楽ですが、ロングハンドルを組み合わせれば65cm程度のノーマルスピードでも何とかなります。
私はアンタレスのノーマルギアに換装した17エクスセンスDC(1回転巻き取り65cm)に、102mmのロングハンドルを組み合わせて使っています。

エクスセンスを使うのは後述のロングリーダーPEシステムで楽に投げるためですが、高価な上に改造も必要なので少しハードルが高いかもしれません。
どノーマルでそのまま使えるという意味では、バンタムMGLのローギアモデルであるPG(1回転巻き取り59cm)を買うのが最も手っ取り早いでしょう。
バンタムは糸巻量が多くてスプールのレスポンスが・・・といったネガも、2ozクラスを投げるなら何の問題にもなりません(笑)。

 

ラインは伸びにくいものを!

そして最後にラインのセレクトですが、個人的にはロングリーダーPEシステムを強くお勧めしています。
メインラインにシンキングPE”オードラゴン“の2号を巻き、リーダーにフロロ16lbを3~10mとれば全てフロロの場合よりだいぶ深く潜らせられます。
伸びが少ないので感度も圧倒的に良く、ディープの岩やオダに当てた瞬間にリーリングを止めるのも簡単。
繊細な操作が出来るので、この釣りにつきものの根掛かりも大幅に減らせるという印象です。

(最初は2.5号からはじめて見ると良いかもしれません。1.5号も可能ですがちょっと扱いづらい!)

逆に伸びないのでノリが悪いのでは?と思われるかもしれませんが、ディープではラインがたわむので意外と問題になりにくい気がします。
しかもリーダーで調整が効くので、バイトを弾きやすいと感じたらどんどん長くしていく事で対応できます。
3mと5mではフィーリングが全然違いますし、10mもとればまず伸びが足りない事は無いのではないでしょうか。

そんな面倒な事したくないという場合は、もちろん全部フロロカーボン16lb程度で使うことも出来ます。
潜らせる関係上、これ以上の太糸やナイロンの選択肢は考えづらいでしょう。
遠距離で水圧がかかる上に引き抵抗が強く、カバーコンタクトが分かりにくいためなるべく硬くて伸びにくい糸が向いていると思います。

 

懐の深い万能マグナムタックル

というわけで、個人的に現時点でベストと思えるマグナムクランク用セッティングを紹介させて頂きました。
ちなみに全く同じタックルで、SKTマグナムイヴォーク4.0等の「ディープじゃない」マグナムクランクも使用可能です。

またジョイクロブルシューターJrといった、やはり2oz程度までのビッグベイトにも悪くない使用感。
欲を言えばリールをハイギアにしたいところですが、この手のルアーに何タックルも用意出来ないので全てこれ1つでまかなっている次第です。
あと個人的にはまだまだ経験が少ないのですが、マグナムスプーン大型のスイムベイトなどにも適合するのではないでしょうか。

あとはメガロドーン2ozも使いやすく、この手の大型ルアー全般に使えるマグナム系バーサタイルタックルと呼んでも過言では無いでしょう。
早い話が重量級ルアーなら何でもこなせますので、何かしら使いどころはあるのではないかと思います。

というわけでマグナム系ルアー全般からビッグベイトまで、1~2oz程度のルアーに広く使える万能タックル
あまり大きいルアーは使わないんだよなぁ・・・という方も、一セット持っておくと便利なのではないかと思います。
よろしければ皆さんのお勧めも、#私のマグナムタックル でシェアして頂けたら嬉しいです(^^♪

(バズジェットとかにもよろしいかと。。。)

#私のマグナムタックル(KenDの場合)

ROD:サイドワインダーHGC-77XS”ボアコンストリクター“(デプス)
REEL:17エクスセンスDC(シマノ・ノーマルギアに換装)
HANDLE:炎月用102mmロングハンドル
LINE:オードラゴン2号(よつあみ)
LEEDER:R18フロロリミテッド16lb-5m前後(クレハ)

(気に入り過ぎて、現行のGPとの2本体制www)

 
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    • Biwako Basser
    • 2019年 12月 20日

    いつも楽しく拝見しております。

    マグナムクランクのラインはオードラゴンのような高比重PEラインが良いとありますが、スピニングによるサカマタミドストの際のラインもオードラゴンのような高比重PEの方がよろしいでしょうか?

    今はスピニングにi字系ノーシンカーワームで今年よく使っていた低比重PEが巻いてあります。これを流用しようかと考えてましたか、6m以深では向かないのかな、と思います。
      Ken Dさんのセッティングをお教え下さい。

    • いつもありがとうございます!
      サカマタミドストは私もまだ模索中なのですが、逆に普通の低比重PEの方が向いているような気もします。。。
      詳しくはまたあらためて書いてみたいのですが、元祖ともいえる冨本プロなどは低比重PEを推奨されています。
      ご参考になりましたら幸いです。。。

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