27Oct
細糸ベイトPEシステムの、数々のトラブルを全て解決!
“17エクスセンスDC“は、ついにPE用ベイトリールの完成形に辿り着いた?
ベイトPEの歴史を変える、決定版の登場です!!
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驚きの注目度
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてさて長期連載となっております“超高比重PEライン特集”。
超マニアックな内容にも関わらず、多くの反響を頂き正直驚いております。
そして第6回目となる今回は、いよいよリールについてのお話。
今年鮮烈なデビューを果たしたPEライン対応ベイト、“17エクスセンスDC“について書いてみたいと思います。
PEには大径スプールが合う!?
さてこの17エクスセンスDCですが、なんと昨年デビューした16アンタレスDCがベースとなっています。
前モデルがメタニウムベースだっただけに、これは大きな衝撃だったのではないでしょうか。
ですから飛距離が凄い・・・といった事はもう当然。
それよりも37mm径という大径スプールになった事で最も変化を感じたのは、意外にも「バックラッシュのしにくさ」だったのです。
これは以前コンクエストのAvailスプールの記事で触れましたが、大径化によってスプールの立ち上がり速度が緩やかに。
結果として、キャスト直後の「回り過ぎ」によるバックラッシュ → 投げ切れが起こりにくくなったのではないかと思うのです。
以前はコイル状に癖がつきにくいPEラインは小径スプールが合うのではと思っていたのですが、大径スプールが意外にマッチする事に気付いたわけです。
(そして大径化によって後半の”伸び”も出るので、慣性が少なく失速しやすいPEラインには37mmが向いているのかもしれません・・・)
ちなみにスプール重量はベアリング込で約18.5gと、かなり重い部類に入ります。
これは流石に重量級ルアー専用だろうな・・・と思いきや、使ってみてビックリ。
PE1.5号-75m(+下巻きでラインキャパ90%くらい)のセッティングで、何と3/8ozクラスのプラグが普通にキャスト出来たのです。
どうしてこんなことが起こるのか?と考えた時、気になったのはスプール中心にあるDCブレーキ用のユニット(?)。
察するにこれが相当に重いため、大幅な重量増に繋がっているのではないかと思うのです。
しかし逆に言えば、ブレーキを除いたスプール本体部分は非常に軽く作られているのではないでしょうか。
つまり以前もシェアしたように、慣性に大きな影響を与える中心軸から遠い部分の重量は、実はかなり軽いのではないかと思うのです。
(そしていかに高比重とは言え、PEはフロロよりもだいぶ軽いというラインの問題も小さくないでしょう)
(ただしこのリール、ビスを3か所外さないとスプールが取り出せないのはネックです。。。)
バックラッシュ出来るDCブレーキ
そして特筆すべきは、大幅に進化したDCブレーキシステムでしょう。
前モデルのエクスセンスDCでも、実はかなりバックラッシュは抑えられていました。
しかしライントラブルに慎重になるあまり、過剰にブレーキを効かせ過ぎていたように思います。
結果として、どう頑張っても飛距離が出しにくいブレーキ設定だったと言えるのではないでしょうか。
それに対して17モデルでは、悪く言えば簡単にバックラッシュ出来ます。
つまりそれだけ安全マージンを削った、“攻めたセッティング”をしてきたと言えるでしょう。
これは特にオカッパリ遠投派の方などには、劇的な飛距離UPを感じられるようになったのではないでしょうか。
(ただ、その飛距離が本当に必要か?は一度考えてみる必要があるかもしれませんが・・・)
しかし私の場合、通常はあえてギリギリまで飛距離を求めたセッティングにはしていません。
ボートフィッシングということもありますが、ベイトPEを快適に操るキモはいかにして「トラブルを減らす」かにかかっていると思うからです。
ですから通常はPEモードのみで使用し、飛距離重視のXPモードで使う事はまず無いのです。
実のところ、PEラインは言われるほどバックラッシュしやすくは無いと考えています。
ただし決定的な弱点として、一旦バックラッシュすると致命的なトラブルに繋がりがち・・・。
ですからベイトPEにおいては、個人的に「飛距離よりもトラブルレス性能」を重視している次第です。
しかしその観点から言っても、今回のDCブレーキは極めて優秀と言えます。
遠心ブレーキでも上手く投げれば良いのでしょうが、特に逆風下でのトラブルフリー性は感動するほど違います。
ダイヤル1つでちょいっとブレーキ力を上げておくだけで、下手な私でも向かい風を恐れずにフルキャストが可能。
実はDCのオートマ感が苦手だった私ですが、もはやどうやっても自分の指ブレーキでは敵わないと白旗を上げました。
というわけでトラブルを減らす意味でも、また距離を追求するためにも、もはやベイトPEにおけるDCの優位性は絶対的と言わざるを得ないのではないでしょうか。
最後のハードルをクリアした”ナロースプール”
そして今回最も重要な進歩と感じたのが、“ナロースプール“の採用でした。
スプールの幅を狭くすることで、レベルワインダーとの角度を浅くする事に成功。
これによってベイトPE最後の難関と言える、「糸噛み」のトラブルがほぼ根絶されていると思いました。
(レベルワインダーとスプールとの距離も、おそらくあえて遠くしてあるのではと・・・)
正確には多少の糸噛みが起こっていても、角度が浅いので「投げ切れ」のトラブルにまでつながりません。
1.5号のオードラゴンでかなり意地悪にウィードを引っ張ったりしても、一度たりとも次のキャストで投げ切れしませんでした。
1.5号未満ではどうなるか分かりませんが、私の試した範囲では糸噛みを完全に克服したと言って良いと感じたのです。
PE用ベイトの完成形
このようにして、細糸ベイトPEシステムが抱える数々の困難を”全て”解決した17エクスセンスDC。
これまで数々のPE対応ベイトリールがリリースされてきましたが、正直言ってどれも一長一短だったと思います。
その意味でこのリールは、史上初めてベイトPEをトラブルフリー化した1つの完成形と言っても良いのではないでしょうか。
そんなわけで17エクスセンスDCは、今ベイトPEをやるならこれ!という現時点での決定版だと思います。
今後リリースされるPE用ベイトは、このリールをベンチマークとするのはおそらく間違いありません。
エクスセンスDCの登場によって、ようやく細糸ベイトPEは完全な実用時代に入った・・・と言っても過言ではないのではないでしょうか。
しかし実はこのリールの真価は、“PEラインが使いやすい”というだけにとどまらないという事に使いながら気づきました。
というわけで次回は、フロロorナイロンでも活きる意外なアドバンテージについて書いてみたいと思います。
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モアザンPESV所有しておりますが、欲しくなっちゃうなぁ…
モアザンでもGソウルの1.2号を150メートル巻いてますが10グラム前後のプラッキングは出来てますね。
私も飛距離は犠牲にしています。ライントラブルはもう懲り懲りなので…
そうなんですよ~、これまでのベストPE用ベイトはダイワ機だったと思うのですが、正直超えたかなと感じました。
特に(飛ばそうと思った時の)飛距離面はかなり変わったと思います。
とはいえ記事中にも書いた通り、トラブル回避が第一なのですけれど(笑)。
PEを使うベイトリールに関してはダイワのTWSとハイスピードレベルワインドが優秀ですね
TWSは非常に合理的なシステムですね!
あれがエクスセンスにつけば最強かなと個人的に思っています(笑)。