31Dec
スーパールーキーの衝撃に、全米が震えたクーデター。
激動のバスフィッシングシーンは、一体どこへ向かうのか?
変革の嵐が吹き荒れる、2018シーズンを一挙に振り返ります。
※タイトル画像はBassmaster.comより
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2018年10大ニュース発表!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
いよいよ今日は大みそか、2018年も最後の一日となりました。
というわけで今回は、今シーズンの重要トピックを一挙に振り返ってみたいと思います。
風雲急を告げる”バスプロツアー”革命
さてまず個人的にトップニュースに挙げたいのは、米国トーナメント界に起こった革命“バスプロツアー(BPT)”です。
メジャーリーグフィッシング(MLF)から誕生した新たな大型ツアーで、B.A.S.SやFLWのトッププロがごっそりと移籍。
全米の勢力図を一気に塗り替える、選手たちによるクーデターと言っても過言ではないでしょう。
KVDやスキート・リースといった大御所はもちろんのこと、ブランドン・パラニュークやジョーダン・リーといった若手もこぞってBPSへ。
日本の誇る大森&深江両選手も、来期はエリートを離れBPSに挑戦することを表明しました。
ノーリミット、ノーエントリフィー、ノープラクティスという斬新なフォーマットは、バストーナメントの形を大きく変える予感がします。
しかしこれによって、伝統あるバスマスタークラシックに出場する大森プロを見る事はもう出来ない・・・と思うと、あまりの変化の激しさにまだ実感がわかないのが正直なところ。
ともあれBassmaster戦が世界一のトップタイトルであった時代は、事実上の終焉を迎えたと言って良いでしょう。
その意味でジャスティン・ルーカスは、最後の(真の)エリートチャンプと後世呼ばれることになるのかもしれません。
大森プロ開幕戦優勝!吹き荒れたRTO旋風
そして2018エリート戦のトピックと言えば、何と言っても大森貴洋プロの開幕戦優勝ではないでしょうか。
誰もが冬のディープ戦を予想した2月の大会で、まさかの上流1本勝負!!
バックウォーターに差したバスが溜まるマジックスポットから、次々とキッカーを抜く姿は本当に衝撃的でした。
しかも勝利の立役者は、自身の名が冠された名作スクエアビル・”RTO1.5“。
決勝前日に贈られたリック・クランからの「神の祝福」、そしてキー・カラーとなった西根さんの「T.O.クロー」秘話など、伝説に残るエピソードが目白押しとなる1戦でした。
今にして思えば、大森プロのキャリア最後となるエリート優勝劇となったことは感慨深い限りです。
もはや日本のスターというだけでなく、現地アメリカでもレジェンドと認知されたT.O。
その偉大さをあらためて知る事になった、鮮烈な開幕戦だったのではないでしょうか。
アメリカ挑戦への道 – abemaワールドチャレンジ
激動の時代を迎える米国トーナメントシーンに、国内プロが続々と新たな挑戦を表明したのも2018年のトピックでした。
“最強トーナメンター”青木大介プロに、”スーパーグランドスラマー”北大祐プロ、そして”艇王&陸王Wチャンプ”の伊藤巧プロなど、今の日本を代表するトップトーナメンター達が揃って参戦表明。
来季のBASSMASTERオープンが、日本で最も注目を集める試合になる事はほぼ間違いないでしょう。
そんなOPENへの出場をフルサポートする、「abema World Challenge」という大型企画がスタートしたのも2018年の一大トピックでした。
人気プロから実力選手、はたまた一般参加者まで集めての国内予選は、今年最も話題のコンテンツだったと言えるのではないでしょうか。
現時点ではまだ優勝者は明らかにされていませんが、来シーズンのバスマスター戦放映が今から楽しみでなりません。
そんなバスマスター戦の現場に、今年は私KenDも飛び込んで参りました。
フロリダ・キシミーチェーン戦とルイジアナ・レッドリバー戦の参戦記は、マニアックな内容にも関わらず多くの方に読んで頂き本当に嬉しかったです。
あの日見た景色の眩しさは、今も決して色あせる事はありません・・・。
彼の地に憧れを持つバサーの方には、絶対に1度はアメリカを訪れる事をお勧めいたします。
黒船来襲!チャージャー&ベクサスボート
そしてワールドチャレンジなどの大型企画を実現する上で、縁の下の力持ちとなった存在があります。
それがチャージャー&ベクサスボートの日本代理店となった「昭和電機グループ」。
トッププロたちが次々と乗り換えていった2018年は、まさにチャージャー&ベクサスの旋風が吹き荒れた一年だったと言えるのではないでしょうか。
今後のバスフィッシングシーンを占う上で、看過できないキー・プレイヤーになっていく予感がします。
“ライブスコープ”がバスフィッシングを変える
そんなボート関連最大のトピックと言えば、何と言っても衝撃的だったのはガーミン・”ライブスコープ“のデビューだったでしょう。
これはサイド&ダウンや360°イメージとは全く違い、水中のLIVE映像を「動画で」映し出せるという全く新しい振動子。
インビジブルのディープを「魚探でサイトフィッシング」出来るという、ある意味ウルトレックス以上のゲームチェンジャーと言っても過言ではないでしょう。
良くも悪くも、バスフィッシングのカタチを大きく変える革命的デバイスになる事は間違いないと思います。
(佐々一真プロのブログより)
早野剛選手、2018TOP50チャンプ決定!
さてここで国内の試合に目を転じてみますと、ドラスティックな世代交代が現実となった一年だったと思います。
トップ選手が相次いで流出し、国内トーナメントの空洞化が心配されていたことと思いますが・・・。
新世代の旗手として高らかに名乗りを上げたのは、“九州のヤングライオン”・早野剛選手でした。
開幕戦で涙の初優勝を決めた勢いもそのままに、見事新たなTOP50チャンピオンの座に上り詰めて見せたのです。
あわやグランドスラム!?藤田京弥の快進撃
しかしある意味それよりも強いインパクトを与えられたのは、“スーパールーキー”藤田京弥選手の躍進だったかもしれません。
マスターズ制覇にとどまらず、何とクラシックウィナーの称号にも輝いた2018年。
デビュー初年度のTOP50でもあわやAOYという大活躍を見せ、まさか1年でグランドスラム達成!?という信じがたいほどの大活躍を見せてくれました。
“10年に1度の逸材”、”ポスト・青木大介”という前評判が、いつしか日本バスプロ史上空前の天才では・・・と騒がれ出すのに時間はかからなかったと思います。
ありがとう清水盛三プロ、そして関和学プロ
そんな若手たちの活躍の一方で、現役に終止符を打った選手もいました。
霞ヶ浦をホームとし、多くのファンに慕われる関和学プロが今シーズン限りでの引退を表明。
28年間にわたるトーナメント生活に区切りをつけ、新たなるステージへと進むこととなったのです。
そして18年にわたりアメリカへの挑戦を続けた清水盛三プロも、その戦いに幕を下ろしました。
長きにわたって、日本から通うスタイルでBASSMASTER戦に出場し続けた清水プロ。
それがどれほど厳しく困難な戦いであったか、アメリカに行ってみてその凄さをあらためて実感した次第です。
突然過ぎた本山博之プロの急逝
そして今年一番悲しかったニュースと言えば、本山博之プロの早過ぎる急逝を挙げずにはいられないでしょう。
オールスターを最多となる3度制覇し、現代バスフィッシングシーンの礎を築いてきた偉大なるレジェンド。
その突然の訃報を前にして、呆然とするほかなかったアングラーがどれほどいるのか想像もつきません。
高剛性リールたちの復権
悲しいニュースから目を転じて、次はタックルについても触れておきたいと思います。
今年最も話題となったリールと言えば、何と言っても久々の高剛性フルメタルベイト・”18バンタムMGL“だったと言えるのではないでしょうか。
決して万人受けするリールではないと思いますが、ストロング・フィッシャーマンには待望の一台だったと思います。
思えばスティーズAから始まったフルアルミボディ機の復権ですが、高剛性ベイトの流れは一つのトレンドとなりそうな勢いです。
今年デビューしたNEWリョウガも話題を集めましたし、来年には19アンタレスARがデビューするという噂も・・・。
スタンダードではないにせよ、必ず必要なジャンルだと思うだけに期待がどんどん高まります。
スーパーロングロッドは新ジャンルを築けるか?
そして最後に、8ft超のスーパーロングロッドのデビューを挙げておきたいと思います。
国内でもサイドワインダーの“グングニル“を皮切りとして、エクスプライドでも一気に3機種がリリース。
フリッピングやマグナムディープクランキングの、新たな可能性を拓いたと言えるでしょう。
これが果たして新ジャンルとして定番化していくのか否か、2019年はその真価を問われる年になっていきそうです。
そして2019年、新展開!
というわけで、今年も多くの話題が駆け抜けていった2018シーズン。
個人的にはフロリダ挑戦から始まった一年がもう終わってしまうのかと、時の流れの早さに驚きを禁じ得ません。
心躍る話題が目白押しの2019年、ディープストリームも新たな挑戦を始めていきたいと思いますので、これからもどうぞご愛読のほどよろしくお願いいたします。
それではみなさま、良いお年を・・・。
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